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遅刻している先輩を待ちながら

大学時代に所属していたゼミに(研究室のようなもの)ドストライクにかわいいとおもう先輩がいた。

もうひたすらに「かわいいかわいい」って言って片思い爆発させて一方的に懐いていたら、きづけば卒業してからも付き合いは続いて、今日もこれからランチへ行く。

その先輩曰く、自分は女の子に好かれないのに唯一懐いてくれてるからね、と私を他の人へ紹介してくれる。

いまもその先輩はとってもかわいくて、憧れで、待ち合わせ前のいまもそわそわしてる。今日はどんなかわいい格好で来るだろうか、一緒に歩いてて恥ずかしいと思われない服を選べているだろうか。

この先輩と遊ぶ直前は絶対に美容院へ行って髪を染める。プリン頭でなんてとてもじゃないけど会えない。

彼氏と会うよりよっぽど身だしなみを気にする先輩はいま、1時間の遅刻中。「ごめん、今日はダメンズとのデートだと思ってください」だって。ふふふ、全然大丈夫。待っている時間も楽しみだなぁと思えるこの気持ち、自分の心の広さにも酔えるし会った時に甘えやすいなぁという下心もあって、とてもいい関係だと思う。

あの時、かわいいかわいいとぶつけまくってよかったなあ。恋愛には奥手なくせに、あのときのオープンななつき方はなんだったのだろう。

何はともあれ、あの小さな教場ではじまった出会いが、出会い方を覚えてるまだ最近の出会いも、これから先60年付き合うのだとしたら。いつ、どこであるかわからない出会いがこれからの私を、人生を、紡いでいくのだと、高円寺駅近くのコンビニのイートインコーナーで酔っている金曜日の昼下がり。

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