【ネタバレあり】『インサイド・ヘッド２』最高

インサイド・ヘッド好きですね…前作も吹き替え版で観たのですが、もう一度観たくなってきます。

心理が主題となるこの作品、舞台は脳内会議。

そして少女ライリーの成長が描かれる。

感情同士のぶつかり合いが描かれるのが印象的です。

もちろんひとりの人間の頭の中で起こっている。

相反する二つの感情なんてあって当たり前。

そして前作ではほぼラストのみに描写された、他人のインサイドヘッドも序盤から登場。

２年経ったライリーと、ライリーの感情たちは今日も元気。

13歳のライリーはアイスホッケーに打ち込む元気な少女だ。

活躍を見込まれてアイスホッケーのクラブからもスカウト。

友だちと一緒に頑張る感じになったが、ライリーは合宿先で新しくできそうな友人たちの…乱暴な言い方をすると陽キャに無理やり合わせようとして、本人も混乱する具合の立ち振る舞いをしてしまう。

元々の友だちとも亀裂が入る。

わかる気がする…環境が変わって、周囲の人たちの雰囲気も全然ちがうところに行くと、その場の空気に合わせまくって、心にもないこと言っちゃうよなあ。

本当は好きなアーティストもけなすし、なんなら別によく知らないクラスメートの悪口も言うね（←個人の思い出）。

さて、ライリーの心にも、それまでなかった感情たちが現れる。

おめでとう、思春期です。

別に理由はないけどお母さんにあたっちゃうし、家族とか鬱陶しいし！

ライリーの心は、本人も未経験の感情に乗っ取られてしまった！

そのリーダーが「シンパイ」。

瓶詰めにされるヨロコビたち。

ハズカシがさりげなく空気穴を開ける優しさ。

そして嫉妬（イイナー）とか、サボりたい気持ち（ダリィ）とか。

ダリィ、好きだ。

幽閉されたヨロコビたちはライリーの心を冒険する。

その過程で超面白い映像技術と出会うことになる！

CGと2Dアニメ映像となんかビットが荒い…FF8くらいの剣士など。

ライリー本人は、アイスホッケーの試合で結果を残すことに躍起になってる。

シンパイは、試合に臨むに当たって起こりうる最悪の事態を考える。

そんなのよくないよ！と、ヨロコビは最高のイメージをする。

どちらも必要なんだよね。

しかしコーチの部屋に忍び込んで、生徒の評価を記録してあるノートを盗み見に行ったり、新しい友だちに合わせて髪を染めてみたけど…最近の自分は、まるで自分じゃないみたいだ。

感情たちは本人よりも早くそれに気づいてる！

「ライリーはこんなことしない！」

「今の自分は好きじゃない」
と気づくライリー。

さあ、試合の選手を決める大事な試合だ。

心の中はシンパイが舵を取っているが…ちょっと乱暴なプレーで、２分退場。

ヨロコビたちはシンパイたちを否定し、シンパイたちはヨロコビたちをもう必要ないと言う。

ヨロコビも、
「サイコーな思い出以外必要ない」
と、記憶をずっと廃棄し続けてきたみたい。

しかし…過去の捉え方を変える時かも。

するとどうなる？

ヨロコビ「…わかんない」

ムカムカ「OK、ぜんぜん問題ないってことね」

↑ここ好き

ヨロコビもシンパイも、ライリーを守りたかっただけだ。

自分のせいでライリーが失敗した…となってるシンパイと再会するヨロコビたち。

ライリーの心に咲く、自分らしさの花。

今までは「私は優しい」「私はいい友だち」だけの感情だった。

ライリーが一歩大人になる時だ。

「私はいいやつで、嫌なやつ」

「私は勇敢で、本当は怖がり」

「私はよくやってるし、全然ダメ」

ぜんぶ、ぜんぶライリー！

ライリーのもとを訪れる、一緒にクラブに入った友人たち。

「ライリー、大丈夫？」

成長したライリーが最初に言ったのは、
「平気…ていうか、全然ダメ」

絆が復活する時ですね。

さて試合も終わり、選抜の結果はメールで知らされる。

メールを見たライリーは…そう、結果なんてどっちでもいい。

どんなライリーも大好き、それが感情たちの、そして観客の気持ちだ！

（たぶん受かった）

帰宅したライリーに、ご両親から「合宿はどうだった？」

ぜんぜん思春期真っ只中のライリーは脳内大会議の末、
「…よかった」
とぶっきらぼうに言うのだった。

13歳〜！！！

【あってはならない感情はない】

そして、人の数だけインサイド・ヘッド。

自然に「自分のは…」とか考えさせてくれる、すごくいい映画です。