私はキムヒチョンを知る前には戻れない

 皆さんどうもキムヒチョンさんへの愛と未練と申し訳なさと一部国プへの憎悪で息をしている者です。

 私は長年韓国アイドルのオタクをやってきましたが、日プで初めてキムヒチョンという素晴らしいアイドルに出会い、毎日必死になって応援をし、そして今の状況に自分でも驚く程に悲しみや憤りを感じています。シャワーを浴びながら号泣したのは20何年の人生で初めてかもしれません。

 私は当然ながらキムヒチョンさんが今回番組を辞退することになったであろう要因など様々な部分において負の感情を抱いています。そして、それと同時にシンプルにアイドルとして魅力と才能に溢れた人材を失ったという面において酷いショックと未練を抱いています。今となっては悲しいほどの自己満足ですが、今回は長年のアイドルオタクが考える’’逃がした魚がいかに大きかったか’’を語ります。マイナス発言した奴ら全員後悔しろ。

 前置きしますと、私は日プに出演したキムヒチョン練習生が1pickであり、あくまでキムヒチョンのデビューを最優先に考えていた人間の書く文章ですのでご注意ください。並びに「いやそれはこの人にだってできるのでは」という意見は一切合切求めておりません。


 さて、ヒチョンがいかに優れたアイドルであったかを語りましょう。

 ヒチョンはアイドルとしての魅力に溢れていました。まず第一にビジュアルが突き抜けています。何を隠そう日プを見る気がなかった私を視聴者にしたのはツイッターのリア垢に回ってきたHELLO AGAINの自己紹介画像でした。ヒチョンの写真を見た瞬間「これよりお前を推しとする」と私のオタク脳が叫びましたからね。それはどうでもいいとして、客観的に見ても186cmで9頭身という非現実的なルックスは確実に目を引きます。他の練習生が言及したように日本ではお目にかかることのできないビジュアルですから。こういう話をすると個人の好みだと言われそうですが、そこは重要ではありません。11人の中にあのビジュアルをもったメンバーがいるということがグループにとってめちゃめちゃ大事なんです。実力派の韓国アイドルの中にも時々グループ内に歌も踊りも突き抜けてはいないビジュアル担当がいますが、それはそのビジュアルが歌や踊りのスキルに匹敵するくらい重宝される才能として扱われるからです。ヒチョンの発言を借りるならばまさに「立ってるだけでAクラス」。そして、なぜそれほどにビジュアルが大切かといえば新規ファンを取りこむ入り口の役割を果たすからです。入口は広くたくさん用意されていた方がいい。そこでヒチョンの群を抜いたルックスは大きな武器です。他のメンバーのルックスがどれほど良いと主張しようが、186cm9頭身の美人がバリバリ歌って踊るという衝撃を与えられるのは35人のうち文字通りヒチョンしかいません。推しのビジュアル自慢で周りをねじ伏せたいタイプのオタクにはもってこいですね。本当にもったいなさすぎて私がラポンの社長ならこの展開にぶちぎれてるしアンジュニョンなら…はい、口を慎みます。


 続いてパフォーマンスに移りましょう。ヒチョンがデビュー後希望していたポジションはダンス、彼は元々グループのメインダンサーでもありました。ポジション評価ではワーナー先生に小さくまとまっていることやパワー不足を指摘されていました。実際私もプデュでのステージを観て、そこだけは100%の力を発揮できない印象がありました。徐々に改善していたけれど、グループ全体の見栄えをどこかで意識していたように思います。もっと俺を見ろ!という自己中心的なダンスでもプデュにおいては問題なかったと思いますが、彼のプロ意識がそうさせてしまったのかもしれません。じゃあ、ヒチョンのダンスはどこが良かったの?というと、コントロールの的確さといったテクニカルな部分です。得意ジャンルは存じませんが、poppinあたりを得意としていたのではないでしょうか。ツカメのチッケムをみればわかりますが、彼は動作一つ一つにおいて緩急を使いこなし、しなやかな身体使いで綺麗に踊ります。そして、ジャケットさばきから指先までとても完成された魅せるダンスでした。もう一度言うけど186cm9頭身の美人がこのダンス踊るんですよ。大きなステージでどれほど輝きを放つことか。高身長の人は身体を使いこなせないことが多かったり、拍の取り方が遅れる人が多いなかでメインに名乗りを上げるんですから、ヒチョンはとても恵まれたダンスの才能があるといえるでしょう。


 続いてボーカル面についてです。私が放送を見てもなおヒチョンを推して間違いないと確信したのは、彼がレベル分けテストでその歌声を披露してくれたためでした。ヒチョンの歌声は艶やかで美しく特徴的です。何を歌ってもヒチョンの声だとすぐにわかる、そんな唯一無二の声でしょう。声量やパワフルさもさることながら、感情表現に長けた歌唱力があります。正直にいうとヒチョンがポジション評価でボーカルを選択しなかったことを残念に思う部分もありました。いや、これはデビュー後希望するポジションで評価を受けるという体ですから間違いはありません。ヒチョンが間違っていたことなど一度もない。とはいえ、本国と同じようにグループ評価→ポジション評価という流れであればヒチョンはボーカルを選択したのではないかと勝手に考えたりします。というのも、あの練習生の中でずば抜けた才能を見せつけるにはボーカルが分かりやすく、票を集めやすいからです。未経験の一般人が多いというのはもちろんありますが、日プは本当にボーカルのレベルが低く、未だにそれは解消されていません。日プ内で上手だと思う人はいるでしょうが、過去シリーズと比較してもポジション評価のステージは正直聞いてられない人が多かったです(本国と比べるなと言われそうですが、プエクに出演した練習生は練習期間数ヶ月の人や一般人も多かったので…)。あの中に一人ヒチョンがいたらその場の票をすべて持って行けるだけの実力が彼にはありました。

 しかし、ボーカルに関してはとくに過小評価もいい加減にしろというくらい取り上げられませんでしたね。シンプルにヒチョンの歌聴いた時みんなびっくりしなかった?なんで国プがヒチョン歌うま…………ってならなかったのか今世紀最大の謎です。正直別格すぎて本当に目に入らなかったのではと疑っています。彼のボーカルが評価を受けたのは一番最初クラス別にレッスンをした時くらいでしたよね。マジでBlack Outの練習で菅井ちゃんからYes!をもらったシーンはなんであんなスルーされた?製作陣含めてヒチョンが上手なの当たり前になってない??え?ヒチョンもみんなと同じ練習生なんですけど?トレーナーだと思ってない??これがMnetなら確実に伴奏が始まって歌い始める前のヒチョンが少しビビってる顔をアップにして、「ちょっと歌うのが怖かったです」とかいうインタビュー挟んだのちに「空は真っ暗~…」って歌ったところで音消してスローモーションからの菅井ちゃんのYes!を2回ほど繰り返しましたね。

 日プだって最初の頃は韓国版までとはいかずとも'菅井より先に動いてしまう'とかいうなかなかいかした編集してたんですけどね。いつからほぼ編集なしの重苦しい番組になってしまったのか…いや思い返したら本当にすごく番組変わりましたよね。当初の編集者どこ行った?

 なんかボーカルに関してめちゃめちゃ良いところ語りたかったのに文章力と知識力のなさが邪魔をして番組への文句になりました。本題に戻りますと、BOのポジション決めでヒチョン本人が言っていたようにダンスは短期間でも上達しますが、歌って本当に何年とかけないと伸びないんです。私が見てきたもので話せば、歌の才能がない人に関しては最悪伸びしろすらほぼないこともあります。最初から比べたら良くなったけど…みたいな。それを念頭に入れたうえで、やっぱりヒチョンは万能型としてもっと推されるべきだったと思います。なんか歌といえばozw君が圧倒的とされていたけれど、目線移動したらキムヒチョンいるよ~って思ってました。むしろ位置が高すぎて見えなかったのかな~。もちろんozw君は上手です。

 第一回順位発表以降、残留者にボーカル志望者が少ない且つデビュー圏内にボーカルがいないと色んな国プが言っていましたが、そのたび私は思っていました。お前らHELLO AGAINのクラス分け評価飛ばしただろ。


 はい、正直まだ同じ話題で話続けられますがさすがに長いのでここまでとします。ヒチョンの人柄的な部分や番組への不満、ヒチョンへの思いなどまだまだ話したいことはあるのでおそらく数日後にまた書きなぐることでしょう。ここまで読んでくださった方がいましたら本当にありがとうございます。文章はふっきれた感じに思われるかもしれませんが、いまだに現実を受け入れられずに鬱です。ヒチョ…………それはオタが見た光…………




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