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#8 ウサギとカメの本当の教訓。いつも置いてけぼりな君へ=8

位置について
よーい…

スタート!!!

さあ、いよいよ人生のレースが始まりました。
最初に産声をあげるのは…
最初にハイハイをするのは…
最初に「ママ」って言えるのは…
最初にゴールできるのは…
計算ができるのは…
あの学校に合格するのは…
仕事を覚えるのは…
出世するのは…
結婚するのは…

生まれてから今日まで、きっと誰もが比較され、比較してきました。
そんなとき「あ、自分は遅いんだな」って感じる人沢山いると思います。
そして、悔しい想いをして、一等賞になれない事を責められ、
鈍い自分を責めた日もあるでしょう。

でも、そんな自分を責めるのはやめてみませんか。
少なくとも僕は責めたりしません。

成長や覚えが遅い事は決して悪い事でないんです。
むしろ、僕は良い事だと感じています。

童話、ウサギとカメ。

ウサギとカメという童話を皆さん、ご存知ですね?

あのお話は最終的にカメが1番でゴールします。
「諦めないことが大切」「油断大敵」なども教訓として
あると思いますが、僕は更に付け加えます。

そもそもカメは「ウサギと勝負をしていない。」

僕はそう思っています。カメは自分がウサギに敵わないと知りながらもウサギの誘いに乗っています。ウサギは途中で木の下で眠ってしまいますが、
そのウサギを起こす事はしません。そしてウサギを見て「しめしめ…」と感じる描写もありません。ゴールしたあとも、ウサギを責めたり、先にゴールしたからと言ってウサギを蔑むような発言もしてないんです。

ただただひたすら、カメは自分のペースでゴールを見つめ歩き続けていただけだった。

カメにとっての勝負は「自分自身との勝負」という事です。

そして、足の速いウサギに対して嫉妬や悪口を一切言わない。

「人と比べる必要はない」「敵は常に自分自身」
がこのお話の教訓だと僕は感じています。

早い、遅いにはそれぞれの良さがある。

成長が早かったり、足が速かったり…スピードのある人達の見ている景色と、カメのようにゆっくり成長していく人達の見ている景色はそもそも違うんだと思っています。
早い人しか見つけられないものがあるとするならば、ゆっくり歩く君にしか気づけないものがあるはずです。

車で走り去る人は目的地に早く到着するメリット。
ゆっくり歩く人には道端に咲いている花や景色に気づけるメリット。

大好きな金子みすゞさんの詩を引用するのならば

みんなちがって みんないい

組織の中ではどうしても比べられてしまうかもしれません。
でも君にしか見えないものや、見つけられないもの、君だから生み出せるものがあるはず。

遅いと言われても、そんな自分を責めないでね。
地団駄でも足を止めなければ、土でも泥でも雪でも地を固め、
君が歩ける道になるはずです。


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