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【セルフ検証】Vtuber、誰もが特別なオンリーワン説

一年以上Vtuberやってきて、ちょっとわかったことがあったので記録しておこうと思い、この記事を書きました。

わたしはモブだった

何度も言ってますがわたしの基本的なバーチャルボディは、MMD用モブキャラ作成ツール「PMCA」で作られています。なので誰かがその気になれば同じボディを生成して空色せいらとして活動することが可能です。

声はVOICEROIDの東北ずん子ちゃんを使っています。これもまた、誰でも買える商品ですからわずかな出費で揃えることができます。

PMCAで作ったキャラは「モブ子さん」という愛称がついています。
まあ言ってみればせいらちゃんもモブ子さんの一員であるわけです。

「わたし」を失う不安

上記のようにわたしの構成要素というのはなりすましをしようと思えば容易にできるものでできているんです。なので活動初期、悩んだことがありました。いや、悩むというよりもっと、不安や恐怖を抱えていたと言えます。

↑この一連のツイートは活動開始から二ヶ月くらいの頃にしたものです。
そのしばらくあと、実際に「無料配布MMDモデルを使用したなりすまし」が発生していましたね。被害を受けたのはキズナアイ親分でした。

そんなこともあって、わたしの中から不安がぬぐわれることはなかったんですね。活動を続けていく中で薄れてはいきましたけど。

そして今、オンリーワンへ

そうやって一年と4ヶ月やってきたわけなんですけどその道のりを振り返って思ったのは「空色せいらのなりすまし、無理くね?」という結論でしたw

自分で言うのもなんですが、やってることがどう考えても頭おかしい。
アップしてきた作品もなんか「狂気」「独自の世界」「ぶっ飛んでる」「せいらちゃんワールド」とかコメントされてるし…
まわりがそう言ってるんだから多分そうなのでしょう。

わたしからしてみればわたしから見える世界にはそういうものが存在するので「ごくありふれたものを作っている」という意識がなくはないんですけど、わたし以外の人にはそういうものが見えてないようですから、せいらちゃんが作品化するまでそんなものはないのでしょう(o´艸`)

先程のツイートをしたところ、リプで賛同意見いただいたので自信持っていいのかな、と思い自分で自分を褒めていこうかななどと。
(`・ω・)ノ( ´д`*)なでなで

誰もが特別なオンリーワン

でもまあ、創作をする人というのはみんな似ているようで似ていないのはあたりまえのことであるという普遍的真理を再確認したんですね。

特にVtuberなんてのはお互い似せようとしても異なるものになってしまう。
ヒトがヒトである以上自我があり個があり、それが創作物に混じりこむことでどうしようもなくワンアンドオンリーにならざるをえないというごくあたりまえのことに一年と4ヶ月かけて気づきました。

そういうとこだぞせいらちゃん。

(余談になりますが先に上げたキズナアイ親分のなりすましをした方も結局「いくらキズナアイのガワを被ってもあなたの主張はあなたのものでしかないのでキズナアイの主張ではない」的な論調の反論で炎上していましたね)


だから、みんないい。

ここまで延々と書いてきたように、Vtuberはなにをどうしてもオンリーワンにならざるをえないので、Vtuberの皆さんは自分だけの楽しさを追求して日々の活動を続けてください。あなたのファンはあなたがあなたであるからすこってくれているのです!忘れないでください。


余談

気がついてみると今現在にいたるまでPMCAで作ったアバターで活動を続けているVtuberというのがほぼいなくなって、残ってるのせいらちゃんだけ?
みたいな気にもなっている今日このごろです。

そりゃそうですよね。今はVRoidVカツカスタムキャストREALITYトピアなどもっとハイポリで凝ったものが作れるソフトウェアやアプリがあるんですからそれらを使ったほうが個性的な見た目になれる。

わたしの場合VAPORWAVEという文化に触れ、その中ではむしろこのローポリなアバターこそがしっくりくると確信したのであえてこちらを使い続けるモチベーションが持続した部分もあります。そして今となってはこんなローポリアバターを使い続けてること自体も希少価値をもちつつあるので、この「どこにでも行ける軽さ」を持ち続けていきたいと考えています。いずれVRの世界に旅立つときも、わたしの身体はこの2000ポリゴンにも満たない、ゲームの世代でいうと初代プレイステーションレベルの3Dモデルなのです。


余談2

現在、「声という自己証明」のみを持ってかつてのファンとのつながりを再構成しながら個人Vtuberとして復活の準備を進めている「華野ほのか」ちゃんをサポートするプロジェクトに参加しています。彼女はつい最近まで別の名前でVtuberをやっていました。

しかし、諸事情で急遽引退を余儀なくされ、かつて使っていたキャラクター(アバター・名義・Twitterアカウントなど)でいることができなくなりました。けれども彼女には他の誰かに奪いようのない唯一のものが残っていました。「声」です。

駆け出しの声優でもある彼女はとても魅力的な声を持っていました。
Vtuberファンの中には声の聞き分け能力が高い方が多くいます。(声優ファン界隈においては絶対音感ならぬ「絶対声優感」という能力として認知されているようです)個人からの支援で新たなVRoidの身体を得て「華野ほのか」として転生した彼女は前世のファンと再びつながるべく、引退前に取得したTwitterフォロワーリストを元に全員に挨拶をしに行く活動を始めています。その数およそ1200人。

この動画を見て聞き覚えのある誰かを思い出したなら、「華野ほのか」ちゃんを応援してあげてください。まったく知らなくても魅力を感じたら、新たにファンになるといいでしょう。わたしは微力ながら、お手伝いをしています。

わたしはこの記事に書いたとおり、「わたしを保つもの」についてずっと考えてきました。だからこの華野ほのかちゃんの事例は非常に考えさせられるものがあると思っています。先ごろも某有名企業Vtuberの中の人が変わっただか変わってないだかという話題がTLに流れて、あえて詳しくは見に行ってませんがVtuberと魂の問題はこれからもずっと語られ続けることなので、ほのかちゃんには幸せな復活を遂げてもらいたいと思っています。

Twitterで #華野ほのか復活プロジェクト  を検索してみてください。
よろしくおねがいします。

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