先週の11日に南伊豆下田市での勤務が終わり、伊東に二日泊まって、実家に帰省した。
1年半ぶりぐらいだろうか。

両親と妹、母方の祖父母と従弟に会ってきた。

以前帰省した際はまだ会社員だった。
だから、仕事について何か聞かれることもなかった。
「仕事は?」
「会社勤めだよ」
「そうか」
そんなもんだ。

私の今の職を知っているのは家族と祖母だけだ。
親類には話していないらしい。
別にそれ自体に何か思うことはない。体裁というのもあるし仕方ないことだろう。

20代の頃、アルバイトしながら演劇をしていた私に、
「いい加減定職に就け」
と言われたことが何度かある。
今回も言われた。

昔の私は、その言葉にイラついて、実家に帰ることが嫌になった時期もあった。
しかし、今回の帰省で特に何か思うこともなかった。

私は今、したいことをしている。
こういう言い方をしてしまうと、20代を丸々費やしていた演劇がしたいことではなかったかのように聞こえる。

そうではなかったのかもしれない。
というか、自分の中のものを表現する媒体を演劇しか知らなかったのだ。
自分の表現方法として演劇が一番適切で正しいものだと信じていた。
けれど、心のどこかで「もっと違う方法があるのではないのか」という問いが常に浮かんでいたように思う。

劇団を作り、自分の芝居に出演してくれている俳優がいるから。
自分の手助けをしてくれている人間がいるから。
そもそも、演劇をしなければならないのだ、私は。
という根拠のない思い込みから。

今、至極自然に、常に思っていることがある。
「人生は自由である」
何を選択してもいい。
やってもやらなくてもいい。
そういう世界の中に生きている。

私は今、自分の選択肢を増やすために生きている。
その為の旅だ。その為に東京を離れた。
演劇以外の生き方。
演劇以外の表現方法。
誰かの言う生き方ではない、自分の生き方。

もっとも、自分の生き方については割と形になってきた感じはするけれど。

20代の頃、ふさぎ込んで演劇に閉じこもっていた自分を変えるために、演劇から離れ、いろんなことをした。
旅は続く。
どこまでも続く。
終わりはない。
色んな生き方や価値観や文化を知ることが大事で。
それらを自分の中に取り込むことが大事で。
最近、人生が足りないんじゃないのかと思うことがある。
やりたいことが多い。
人生という旅は続く。

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20代を演劇とバイトとギャンブルに費やし多重債務に苦しむ。 30代の初めに、とあるスピリチュアルセッションと出会い、視野が広がる。 アフリカン音楽、ペン画、コンタクトインプロビゼーション、現代詩等々・・・。 現在東京を飛び出しリゾートバイト中。さて、海外行くぜ。