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デジカメ遍歴その5:PENTAX Q スタンダードズームレンズキット

カメラ生活も、デジタル一眼レフを手に入れたところで
「これだけそろえば、十分だなぁ」
という気持ちになっていた。

しかし、前回も書いたように付属品をつけていけば行くほど、EOS kiss X5であっても巨大になってくる。
そうすると、
「一眼レフの画質で小型軽量なものを」
なんていう欲が出てくる。

そんな2010年代。
カメラ業界は「ミラーレス一眼」なるものが登場し、流行し始めていた。
世の中的には、マイクロフォーサーズフォーマットの勢いがあり、OLYMPUSのPenが出て、凄い勢いで広がりつつあった。
各メーカーもミラーレスにすることで小型軽量なものを作ることが出来、それぞれ個性的な商品を出すようになってきた。

田中長徳氏のPenのムックなどを購入し、気持ちはOLYMPUS PENに向いていたが、EOSのシステムでそろえ始めているので、OLYMPUSの一眼レフにまで手を出すとお金がいくらあっても足らないなぁと感じていた。
かといって、EOSのミラーレスはEOS kiss X5の一世代前のエンジンだったりしたことや、実際に店先でさわってみると思った以上に大きい事などから、選択肢から外れてしまった。

そんな店先で、ものすごく魅力的に見えたのがPENTAXのコーナーだった。新しいフォーマットの一眼レフ。
それは昔の110フィルムの一眼レフを作っていたPENTAXらしい商品だった。
一応、交換レンズも一通り売り出している。そしてレンズアダプタをつければKマウントのレンズもつけることができる。
その時すぐに売り場で買うことはなかったが、ずっと気にしているような状態でいた。

そうこうしているうちに、PENTAXのQシリーズも新機種が出た。
Q10というもの。
これが出たことで、一つ前の世代のQは値段がすごく安くなった。
そして、アマゾンのプライムデーか何かだったと思うが、とてつもない値引きがされてたたき売り状態だったので、飛びついて購入した。
購入価格は2万円くらいだったはず。

開封したてのものをiPhoneで記録していた。

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ものすごく小さい。
一眼レフでありながら、受光素子がコンパクトデジカメと同じものという事だった。
画素数は1200万画素。3000*4000というとても単純な数字の画素になっている。

使ってみて驚いたのは、よく写るという事。
画素数は、当時主に使っていたリコーR8の1000万画素より少し多いけれど、同じ受光素子の大きさのはずなのに写りは全然違った。
それから、室内での撮影もそこそこ良い。
記録的なものを撮るのには十分。
仕事のちょっとしたイベントなどに、EOS kiss X5では大げさと思うようなシチュエーションで用いるのに、本当に丁度良かった。そのようなシチュエーションだと、だいたい室内になることが多い。お酒の席などもある。そういったちょっと暗めの状況でも、ノンフラッシュでそこそこ写る。
目立たず、かといって妥協したという感じがないのが、ものすごく有り難かった。
リコーR8では写せないような場所で撮ることが出来るのが、とても便利なところだった。
バッテリの持ちもそこそこ良く、小さく軽いというのがやっぱり何よりも魅力的で、小型の一眼レフが欲しいという気持ちを満足させるものになった。

このカメラ、購入したのが2013年の春。
それから7年経っているが、撮影しているのはたった1465枚しかない。
7年ほど使って居るが、実のところやっぱりちょっと中途半端感は否めない。
最初の半年は、本当に仕事でも大活躍していた。
しかし、2014年の年が明けてすぐに、新春セールでソニーDSC-WX200というコンパクトデジカメを購入する。これを購入してからほとんど使わなくなってしまった。
今、写真アプリのファイルを見ていくと、2016年は1枚もこのPENTAXで撮影していない。それくらい使っていない。
ズームレンズが3倍というのが、ソニーDSC-WX200に負けてしまったところ。

この辺は、また次の遍歴で整理出来ればと思う。

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カメラを開封した次の日にドライブで出かけた所で撮ったもの。ファイル番号が「0001」の正真正銘一枚目。

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町中に出て行って撮るのにも、良い感じのものが撮れて面白かった。

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出張でフィールドに出ても、小型軽量という事ですごく重宝した。
まさに、この画像を撮っている頃が一番持ち出していた2013年の初夏。

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明るいところは白飛びしているのは、やっぱり受光素子が小さいというのもあるかもしれない。ただ、十分という気もする。

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薄暗い、そして照明が壁から出ているような所でも、良い雰囲気で撮ることが出来ている。ウイスキーの琥珀色の透き通った感じが良く出ていて、この画像は気に入っている。

自分のnoteのアイコンは、このカメラにしている。
ものすごく気に入っているけれども、出番のあまりない、そんなカメラになっているが、古くなってきて丁度今が良い感じなのかもしれない。
まだまだ、もっとシャッターを切って上げた方が良いような気がしてきた。

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