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7月21日 通院メモ ゴルゴ13に学ぶ・・・生活の中のリハビリ

まさか、こんな所に生きるヒントがあるなんて思ってもみなかった。

成功率99.85%。
主人公・ゴルゴ13の仕事を成し遂げる確率。

今現在も連載が続いている、人気の(という言葉では言い表せない)漫画。

体調が悪い期間、何もやる気が起こらなかったのだが、この間にアマゾンのキンドルでゴルゴ13をまとめて読むことができた。
私が生まれる前から続いている漫画。
それこそ、なじみの床屋に行けば、待合に並んでいる。だから、基本的にこれを読むのは散髪に行くときくらいという付き合いで何十年。待ち時間の間に読むだけなので、せいぜい1冊を読めるかどうかの割合。しかも何ヶ月かに一度。空いているときに行けば、読まずに帰ることもあるので、長い間読まないなんていう事もある。

だがしかし、ものすごく気になる漫画でもあったので、今回、まとまった量を読むことにした。電子書籍とは言え、大人買い。

でも、買って良かった。読んで良かった。

ゴルゴ13の仕事に対する考え方は、ものすごく合理的。仕事の成功率を上げるための下調べや努力は怠らない。これは、読んでいてずっと共通していること。仕事をやり遂げるという意味では、これがあるからこその成功率。架空の話しであれ、これだけの努力を惜しまなければ、誰からも信用されるものとなる。そして、その信用の対価も高額になる。
結構意外に感じたことは、ゴルゴ13は色々とピンチに巻き込まれたり、限界ギリギリな状況に陥ってしまったり、突発的な出来事に巻き込まれ命の危機に瀕する事も度々あること。全くピンチがないわけではない。結構な頻度でピンチに遭遇していること。

そんな状態を乗り越えられるのは、何事にも手を抜かないという姿勢。
しかも、2つの側面がある。
まず第一に、身体が資本だからこそ肉体を鍛える。肉体を鍛えているからこそ、大けがや突発的な伝染病、過酷な環境に自分をおかざるを得ない状態になっても乗り越えられる。
もう一つは、教養を身につけること。教養があるからこそ、情報を手に入れることが出来、適切な判断を持ち、そして自分のものへと昇華することが出来る。

そのために、必要とあらばその道の達人に頭を下げて学びに行く。机上の計算で終わるのではなく、実際に自分の身体をはってリハーサルをして、準備する。道具も超一流のものを備える。自分にも周りにも妥協はない。ただし、その努力には惜しみなく報酬をもって相手をたたえる。ただ1発の銃弾を打ち込む、それだけではない。そこに至るまでの理論を頭の先から足の先まで全身で会得する努力を惜しまない。そんな話題がたくさんある。

そして、仕事をしっかりと終わらせるための幾通りもの段取りをしっかりと準備している。

そう、「準備」。

自分の中で、
「パフォーマンスを得るためにどれだけの準備をこれまでしてきたのか?」
と言われれば、
「ほとんど何もしてこなかった」
というのが答えになる。
クリニックのリハビリの先生から、
「何でも感覚で過ごしてますね」
と言われたことがあるが、その通りだと納得せざるを得ない。

準備に努力を惜しまない。
最後まで見通しを持って取り組む。
その際に、どのように動くのが効率よく合理的かについて、掘り下げてしっかり検討しておく。

そんな事を学んだ。
あとは、普段の色々なところから実践して行くのみ。
生活の中で取り組むことで、練習することが出来る。

昨日の夕食を作る際に、意識してみた。
取りかかるまでに、これまで意識してこなかった分、とっかかりが遅かったが、終わってみると食事の準備をしながらも使った調理器具を整える事が出来、掛かった時間はいつもと変わらず出来た。つまり、これまでプラスアルファとして掛かっていた調理器具の洗い物の時間分を減らす事が出来た。

おそらく、生きる道としてはここをしっかりと頑張って、自分の人間力の℃台にしなければならないのだろうなという事が見えてきた。

これまでの人生を振り返ってみると、色々な事は知っているが、どれも浅いもので、一流にはほど遠い。どれも、身を建てるだけの自分のものになっていない。それが残念で仕方が無い。中年のまっただ中、平均寿命で考えると人生の折り返しを過ぎた歳になったが、結局そこが自分の弱みになって身を滅ぼしているのだろう。凡人にもなっていない。

どこまで出来るかわからないが、生き方を変えないとダメという事が、ゴルゴ13から見えてきた。

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