不正を疑ったら 1つの約束と3つの行動

気づいてしまった。

なにかおかしい。
これは、してはいけないことではないか?

周囲から不穏な噂も聞こえてくる。
どうしたらいいの?

そんなあなたへのノウハウです。


約束「自分を守る」

一番大事なことです。
一人で抱え込まないでください。
ストレスは体を蝕みます。

関わらなくてもいい。
何か動いてもいい。
面倒なことに巻き込まれたくないなら無視してもいいです。

いつも「自分を守る」ことを頭の片隅に置いておいておくと、
私と約束してください。

でももし、あなたが「行動する」と決めたなら、
次の3つのことを行ってください。


「3つの行動」


行動その1「事実関係の確認」

おかしいと感じたことを調べてください。
データや書類をみる、勤務記録をみる等、周辺のことを確認します。

疑いや思い込みで人を責めたりしてはいけません。
思い違いなら霧が晴れます。
そうではないと確信を得たら、証拠を保持して次の行動に移ります。


行動その2「早めの相談」

信頼できる人に話しましょう。

頭を整理するため紙に書いてみましょう。
問題点がクリアになり、誰かに相談するときも役に立ちます。

早めに相談することで、あなたがストレスにさらされる時間を短くすることができます。
さらに、会社が受ける損害が少なく済む可能性が高くなります。

法的に問題がありそうなことなら、無料法律相談なども検討します。
専門家から正しい知識を得ることができ、対応策をアドバイスしていただける可能性もあります。

もし、不安を感じるならここで立ち止まってください。
無理はしないでください。
事実を伝えることで、あなたの人生が変わってしまうかもしれません。
一度冷静になりましょう。

それでも「このままではいけない」と感じたら、先へ進んでください。


行動その3「伝える」

組織の中立的立場の人や、信頼できる上司に伝えましょう。
可能なら匿名で、無理なら心を決めましょう。

感情的にならず、冷静に伝えます。
行動その1「事実関係の確認」で確かめた客観的な証拠が真実を裏付けます。
個人に対する好き嫌いは関係ありません。
事実を伝えます。


大切なこと

不正をした人の今後、自分の今後、会社の反応がとても気になると思います。
でももし、人の命にかかわることだったら?
命が失われた後では遅いです。
取り返しがつきません。

はじめは小さなことかもしれません。
でも放置しておくことで、のちに大きな問題に発展する可能性があります。
あなたの行動で、たくさんの人への不利益を未然に防ぐことができるかもしれません。

会社が継続していくために必要なことは、信頼の積み重ねです。
不正が表に出れば、会社への信頼は失われるでしょう。
事前に知って対応することができれば、会社にとっても無駄ではないはず。


もしも

あなたの立場が悪くなるようであれば、その程度の会社かもしれません。
不正を隠ぺいするのであれば、その体質はいつか表に現れるでしょう。

会社は世界に一つではありません。
そこから離れても人生が終わるわけではありません。
あなたが苦しまなくて済む場所があるはずです。

あなたが伝えた事実を、しっかり受け止めて改善されたなら。
誠実な会社だと思います。
これからも共に成長してゆけるのではないでしょうか。


最後に

不正に対して行動することはとても難しいです。
不正をする人は聞く耳を持たないことが多いので、本人に対するアクションは書きませんでした。

行動しても、しなくても、無理はしないでください。
自分自身を裏切ったら、心がずっと傷ついたままです。
どうかあなた自身を大切にして決断してください。


※WORDS文章教室のカイゼンです。

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