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ネガティブな「記憶」を「記録」に移す技術。

メタ認知の重要性

僕はnoteでメタ認知の重要性を書いてきています。

メタ認知とは、自分自身を客観的に認知するトレーニングのことです。

マインドフルネスを含めたあらゆる心理療法の技術と、瞑想、スピリチュアルの実践においての中核的な要素になります。

このメタ認知という概念を理解し、トレーニングするということは、古来の霊性(宗教、哲学、スピリチュアル)の分野の理解と技術の向上と等しく、

サイエンスでいえば、脳機能の充実性に繋がり、

自分を含む社会の充実性に繋がっていくということになります。

簡単に言うと、人生を豊かにするにはこのメタ認知の開発が必須になります。

これまでの記事は、どちらかというと抽象的でスピリチュアリティに傾いていたので、より具体的な実践方法についてご紹介したいともいます。

メタ認知を鍛えるトレーニング「タッピング」

抑うつや、神経症、様々なメンタルでの不調の大きな要因の一つに、

過去のネガティブな記憶を何度も「反芻する」ということがあげられます。

これは誰でも思い当たることがあるのではないでしょうか!?

何か新しいことに挑戦しようとしたときに、過去に他人から言われたネガティブなことが繰り返し思い出される。

過去のトラウマ的な経験場面が、何の関係もない場面でも突如としてフラッシュバックする。

何度もそのネガティブな情動が繰り返され、睡眠、食欲、意欲の減退が起こってしまう・・・

などなど、程度の差はあれ、誰にでも起こる現象です。

「タッピング」

過去の失敗体験や、ネガティブな記憶がよみがえってきたら、すかさず両手で足のももを交互に手でパンパンパンパンと軽く叩きます。

すると、失敗体験を思い出す脳内の処理と、太ももをたたく脳内の処理がバッティングします。結果、失敗体験の記憶にネガティブな感情を伴わせるという情報処理が追い付かなくなります。

トラウマにしても、思い出してもそれについてネガティブな感情が伴わなければ、それはただの「記録」にすぎません。

これを何度も繰り返すことによって、トラウマ的な「記録」とネガティブな感情の紐づけが行われなくなります。

記憶とは、その時の体験の映像、言語、情動がワンセットになったものです。

トラウマなどの状態は、そのネガティブな情動が強烈に脳に刻み込まれ、似たようなシーン(映像や場面)や言葉に出会うと、連想ゲームでトラウマのネガティブな情動が反芻されることが問題なのです。

このタッピングの技術を持ちることで、

ネガティブな記憶→単なる出来事としての記録

として返還されていきます。

行う前に「私は〇〇のネガティブな記憶を記憶に変えます」

と宣言しても良いかもしれません。

バカバカしいことかもしれませんが、これはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療にも応用されていることです。

効果には個人差がありますが、

まずは睡眠、栄養、運動、規則正しい生活をベースとしたことが前提で、7日間行ってみれば、

最初とは効果が異なることに実感すると思います。

以下参考文献としてp160~の情報を。










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