ソニーと Honda、モビリティ分野における戦略的提携に向けて基本合意
こんにちは、ソラです。
今回は、ソニーとホンダがEV開発・販売で戦略的提携をしたことについてお話したいと思います。
(今回の内容はYouTubeにも投稿しています。)
https://youtu.be/G5ufyJdFN3I
このニュースは、ソニーグループ株式会社と、本田技研工業株式会社が電気自動車の共同開発・販売、モビリティサービスの提供について、戦略的な提携に向けた協議・検討を進めることで合意したと発表した。
という内容です。
ソニーが新会社「ソニーモビリティ」を2022年春に設立すると言っていたので、ソニーがマグナシュタイヤーで少量生産するのか、それともTier1のメガサプライヤーとして自身の車載部品やシステムを自動車メーカーに売り込むのかとは思っていたのですが、こうやって発表されるとワクワクしますね!
それもこの発表がグランツーリースモ7の発売日と一緒というのも熱いですね!
では、さっそくソニーとホンダのプレスリリースを見てみましょう!
プレスリリースの内容を要約すると、
という事ですね。
これまでのソニーの電気自動車開発についての取り組みをおさらいしますと、実は、ソニーはVISION-Sを出す前から、すでに電気自動車を開発していました。
SC-1 ソニーが「自動車にスマホの技術を搭載するのではなく、スマホ自体が人を乗せて走れるようにしよう」というコンセプトで開発した車両で、2016年に試作機を開発、2017年にはヤマハ発動機と共に、ニューコンセプトカート SC-1として試作機を完成。
2018年には、カヌチャベイリゾートで、沖縄の夜のゴルフ場で夜間の走行シーンに、MRを活用したエンタテインメントコンテンツが楽しめる「ムーンライトクルーズ」を2018年に期間限定で実施しました。
そして2020年1月7日に、CES2020にて、モビリティにおける安心・安全から、快適さやエンタテインメントなども追求する取り組みとして、新たに「VISION-S」を発表し、ブースには試作車を展示しました。
その後、VISION-Sの公道テストを行う等、車両の開発を続けていき、2022年1月のCES2022では新たにVISION-S 02を発表。それと同時にソニーは事業会社「ソニーモビリティ株式会社」を2022年春に設立し、EVの市場投入を本格的に検討すると発表しました。
正直、これまでは、ソニーはあくまでシステムインテグレーターを目指して自動車業界へ入っていくのだと思っていました。
これまでソニーは、
といった感じの態度で、私には自社ブランドで乗用車を出す感じじゃない様に見えました。
それに、自社ブランドで出すとして、製造工場をどうするのかというのがという問題がありました。
ソニー自身が製造工場を持つというのはいくら何でもリスクが大きすぎて考えられなかったですし、既存の自動車メーカーの工場で作ってもらうというのも、自動車メーカー側の立場を考えれば、自分の会社のバッジを付けたいはずなので、これも考えにくいなぁと思っていました。
なので、ホンダとの合同会社とはいえ、新規のブランドとして乗用車を出すと聞いた時は本当に驚きました。
どんな感じの会社になるのかはまだわかりませんが、イメージセンサーを始めとしたエレクトロニクス事業に、ゲーム・映画・音楽・アニメといったエンターテインメント事業、それに自動車保険を始めとした金融事業と、いろんな事業をやってるソニーグループの強みを生かせる会社になるのかな?と思いました。
その一方で、本当に3年で出来るのかな?とも思っています。
ほとんどの人は3年もかかるの?と思われるでしょうが、自動車の開発プロセスを知っている人からすると、たった3年で作れるの?と思ってしまいます。
というのも、大手の自動車メーカーが自動車開発をする場合、
普通はマイナーチェンジで3年くらい、
フルモデルチェンジで5~6年くらいかかってしまいます。
プラットフォームを一から、例えば最近出てきている国産の新型EV、具体的にはトヨタ・bZ4Xやスバル・ソルテラ、日産・アリアの様な、今後の経営戦略の中心を担う様な車だと、新技術を数多く扱うだけでなく、いろんなOEMの思惑が絡んでくるのでもっと時間がかかります。
多分7年くらいは掛かるのではないでしょうか。
なので、販売時期から逆算すると、現時点では既存の車に新型のパワートレインを乗せた車が出来上がって、これから評価開始。
同時に試作車両の検討を開始し始めている頃になっているのではないかと思います。
とはいえ、すでにホンダで開発された車をベースにするのであれば、3年以内に出すというのは意外と現実的なのでは?とも思いました。
あと、ソニーは乗用車を作ったことがないから、自動車業界のことを全く知らないのでは?
企業文化が似ていたり、創業者同士の仲が良いだけでホンダとうまくやっていけるの?
と思われるかたもいらっしゃるのではないかと思います。
ですが、個人的には大丈夫だと思っています。
すでにソニーは、自動車業界出身者の採用をしていますし、何よりもソニー自身、自動車用の部品を作っていたりします。
あまり知られていない事だとは思いますが、ソニーの半導体部門、ソニーセミコンダクタソリューションズはイメージセンサー関連の部品を中心にTier1,Tier2のサプライヤーとしての実績があります。
私の知っている限りだと、日産自動車のアラウンドビューモニター用のカメラや、デンソーやボッシュにイメージセンサーの納入をしていたりします。
あと、自動運転用OSを手掛けているベンチャー企業の,ティアフォーから発売されているカメラのイメージセンサーにも使われていますね。
イメージセンサー関係だけとはいえ、車載部品としてはすでに開発の実績があるので、ソニーは全くの素人というわけではありません。
色々言ってしまいましたが、ソニーが本格的に自動車開発に乗り出すというのはとってもワクワクしますよね!
今回は以上です、ありがとうございました。
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