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「パラレルワールド」新2年・小熊崚介

優しさの塊でみんなのお母さん的存在、ゆうこさんからバトンを受け取りました、新2年外国語学部イスパニア語学科の小熊 崚介です。

まずは昨今の新型コロナウィルスの大流行に最前線で戦ってくれている、医療従事者とサッカーができるよう環境を整えてくれている大学や、大会運営の関係者の皆さまに感謝の気持ちを述べさせて頂きます。本当にありがとうございます。

さて、タイトルはパラレルワールド。この類の映画は難解ですが、本当に面白いものが多いです。「バタフライ・エフェクト」、「天使がくれた時間」、「12モンキーズ」などなど。最近だと「テネット」でしょうか。その中でも私のイチオシは「アバウトタイム」。恋人。親子。友達。様々な形の愛が時間軸を交差して交わる最高の感動作です。あの映画評論家のLiLiCoさんは王様のブランチで予告が流れただけで涙を流していました。LiLiCoさんが涙脆すぎるのではないか、というのは置いといてとにかくそれぐらい素晴らしい作品です。

さてさて、話は逸れましたが、パラレルワールド。皆さんも想像したことがあるのではないでしょうか??もしあの時ここを受験していれば、もしあの時サッカーを辞めていたら、もしあの時あの子に気持ちを伝えていれば、色々あるでしょう。僕は結構寝る前とかについそういうことを考えてしまいます。

もし体育会サッカー部に入らず、大好きなお笑いサークルに入っていたら。

多分誰かとコンビを組んで、大好きなコンビであるハライチに倣い、システム漫才か、アルピーに倣い世界観強めコントを書こうと頑張っていただろう。ほとんどウケないけど、たまーにウケた日が忘れられなくて、それで一喜一憂しながら毎日を過ごす。バイト先で店長に大学で何やってるのなんて言われて、「芸人の卵です」なんて言っちゃって、「なんか面白いことやってよ」とか言われて。で、1発芸やってスベって。その話をお笑いサークルの仲間たちに持ち帰って、「フリ雑すぎるだろ、店長」なんて各々バイト先の愚痴を言いながら缶ハイボールと乾き物で乾杯して。M-1の日には狭い同期のサークル仲間の家に集まって、評論家気取りで芸人のネタを評価して。

もし、ジャズピアノを始めていたら。

最初は全然上手くいかないけど、段々形になってきて、他の楽器と噛み合わせた時になんとも言えない多幸感に襲われて。ジャズハウスでの演奏なんかも頼まれて。ブラウンスーツに身を包み、薄暗い店内が鍵盤を叩いて出した音でいっぱいになり、なんとなく心地よさそうなお客さんを見て満足感を得たり。フラッとそのジャズハウスに入ってきたお客さんが自分の演奏に一目惚れして恋に落ちたり。(「ラ・ラ・ランド」じゃねぇかというツッコミは受け付けておりません。)

こんな感じで「もし大学入学時にサッカー部を選ばず〇〇を選んだら」というパラレルワールドを部員全員が持っていると思います。

ではなんで体育会サッカー部を選んだのだろう。サッカーが楽しいから?兄貴がやってたから?モテそうだから?

どれも正解ではあるが、正解ではない。理由の一つだけど主たる理由ではない。

タイトルを見て今回のブログのテーマである「これまでのサッカー人生と今シーズンの目標」から大きく逸脱するんでは無いかと思った方々、ここからしっかりそれを書いていくので安心してください。

多分このようなパラレルワールドを選ばなかった理由は、強烈な嫉妬と劣等感だ。

僕は運良く小学生時代から高校時代にかけてチームメイトに恵まれたり、また"TOKYO"のユニフォームを着てプレーする機会を頂いたりと、素晴らしいプレーヤーと共にプレーできる機会を多く貰っていた。その中にはプロでプレーする選手や、関東1部、2部でプレーするプレーヤーが多くいる。そのような選手たちと幸いなことにヘッドギアをしているプレーヤーが珍しいからか、今でも連絡をくれて交流がある。高校時代や浪人中、彼らが自分とは数段違うような世界でプレーし、久しぶりに会った時には輝いた目で現状やこれからを語るのをみて、素直に嬉しい反面、なんとも言えない劣等感を感じた。

彼らに対して抱いている、劣等感や嫉妬を拭い去り、フットボールプレーヤーとしての自分を表現するにはこの4年間が最後のチャンスである。

また、上智でサッカーをやると報告した時、彼らは誰1人違わずこう言った。

「上智のサッカー部って強いの?」

多分彼らにとっては眼中に無いのだろう。決して悪気は無いのだろうけど心底カチンとこさせる発言だった。

サッカー人生最後になるかもしれない4年間。もちろん先輩のため、同期のため、という思いもあるが、そんな綺麗事は言いたくない。

とにかく俺のため。あの時内心小馬鹿にしてたヤツら、俺の先を行っている旧友たちを見返すために、このチームを強く、そして自分自身もチームを勝たせられ、誰もが上智と言ったらサッカーとなるくらい、この部活の価値を上げられるような、そんな「上智のツェフ」になりたい。

もし映画の世界が実現して、もう一度、大学入学時にタイムリープしても必ずや芸人やジャズピアニストではなく、体育会サッカー部を選べるような、そんな4年間に。

小説好きとは思えないほどの駄文を長々と失礼しました。

次は、実はあんまり喋ったことのない右サイドの韋駄天、大山諒さんです。

#上智大学 #サッカー #暁星 #部員ブログ

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