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8月27日(土)東京都1部リーグ第16節vs亜細亜大学 マッチレポート #34

暑さも和らぎ、台風も上陸。刻々と夏の終わりが近づいて、「引退」の二文字が頭を掠める時期にもなってきた8月最終週、つかの間の中断期間を経て、亜細亜とのリターンマッチに臨んだ。

前節は山梨学院大学との一戦。圧倒的な前線のクオリティを持つ、山学相手に前半に先制を許すも、ボールを握り続け、終盤に鈴木の同点が飛び出す。そのまま引き分けに持ち込み、大きな大きな勝ち点1をもぎ取った。

対する亜細亜は現在4位。前節は7月末、成蹊相手にウノゼロで手堅く勝利。また前回のマッチアップではセットプレーから2失点を喫し、手堅く逃げ切られた。手堅く勝ち点を重ね続ける亜細亜に対して、その壁を打ち破ることができるのか。

スカッドは以下の通り。

小堀 蓮太郎 (1年/#71/GK/桐蔭学園高校)
関 大陽 (4年/#6/DF/湘南ベルマーレU-18)
大山 諒(4年/#10/MF/武南高校)
伊藤 大心(4年/#4/MF,DF/國學院久我山高校)
髙野 陽(C) (4年/#5/DF/県立川和高校)
中村 宥翔 (1年/#42/DF/桐蔭学園高校)
古山 悠人(3年/#80/DF/新潟高校)
小笠原 可成斗 (1年/#77/MF/東京武蔵野シティU-18)
小山田 直人(1年/#26/MF/昌平高校)
三井 慎司(4年/#82/DF/藤枝東高校)
神田 辰丸 (4年/#14/MF/國學院久我山高校)

サブは以下の通り
来栖 巧弥 (2年/#12/GK/日立第一高校)
林 陵(2年/#20/DF/桐蔭学園)
土井 源也 (3年/#19/DF/國學院久我山高校)
佐藤 蒼太(1年/#78/MF/駒澤大学高校)
堀口 大翔(3年/#52/FW/専大松戸高校)
大池 哲太(2年/#34/DF/小松川高校)
金本 滉平(4年/#11/MF/専大松戸高校)

18:20に亜細亜大ボールでキックオフ。

立ち上がり、亜細亜大は勢いを持って前に出てくるが上智大はセーフティーに弾き返し、チャンスを作らせない。

前半5分、相手のクリアミスを拾った大山がアウトサイドで伊藤にパス。これを伊藤がダイレクトでシュートを放つも、枠を捉えられず。

8分、亜細亜大がセカンドボールを回収し、ダイレクトでテンポ良くつなぎ前を向く。そのまま遠い位置からミドルシュートを打たれるも、枠を外れる。

15分、亜細亜大はフリーキックのこぼれ球を拾うとすぐさまクロス。これにヘディングで合わせられるが小堀がしっかりとキャッチする。

飲水タイム後、上智大はボールを保持し、後ろからのビルドアップで前進を試みるもなかなか決定的な場面は作らせてもらえず。

31分、上智大がフリーキックを獲得。小笠原が早いボールを相手ディフェンスとキーパーの間に入れるも、味方には合わず。

33分、今度は亜細亜大がフリーキックを獲得。右足で巻いたボールを蹴られるが味方には合わず得点にはならず。

35分、亜細亜大。左サイドからクロスをいれ、FWが触ると、こぼれたボールをダイレクトでシュート。外巻きの鋭いシュートは枠を捉えられず上智大は難を逃れる。

42分、上智大のクリアボールを亜細亜大が拾うと、右足でファーを狙ったシュートを打たれる。しかしこれは枠を捉えられず。

その後両チーム決定的なチャンスはなく前半が終了する。



前半スコアレスドローで折り返す展開になり、両チーム積極的にゴールを奪いに行く。

後半のファーストシュートは亜細亜大学。後半2分、左サイドでボールを奪われタッチライン際を突破される。そのまま中央にパスを送りダイレクトでシュートを打たれる。しかしシュートはGK小堀の正面。

上智はなかなかシュートが打てないがチームのコンセプト通りボール保持率を高め、攻撃の機会を窺う時間が増えていった。

後半25分、右サイドで仕掛けた相手に対してのチャージでファールを取られる。相手のフリーキックとなりクロスを上げられるが、相手と合わず失点とはならず。しかしこのフリーキック直後から徐々に攻められる時間が増えていく。

後半31分、左サイドでロングボールを収めた亜細亜大学がたくみにボールを繋ぎペナルティエリアに侵入。最後はゴールエリア付近でシュートを打たれるもGK小堀のセーブにより難を逃れる。

さらにその2分後左のハイサイドにロングボールが入り、少ないタッチ数でボールを中に運びシュートを打たれる。しかしまたしても小堀のセーブが光る。

その後はシュートこそ打たれていないものの、ペナルティエリアまで侵入されるシーンが度々見られる、明らかに亜細亜大学ペースとなっていった。

後半47分、ついに試合が動く。コーナーキックを獲得した亜細亜大学。シンプルに中にボールを蹴り込み、こぼれたボールに対してGKと相手選手が同時にボールに向かい、交錯する形となった。現地やビデオで見ても非常に難しい場面であったが、PKを取られてしまう。そしてそのPKを相手が沈め、先制点を許してしまった。

そしてこのまま試合終了。後半残りわずかのところでの失点だけに、非常に悔しさが残るゲームとなった。


 まさしくブザービーター。ラストワンプレーでPKを献上、痛恨の失点を許した。雨あられのようなCK、そして都1部随一のセットプレー精度を誇る、亜細亜相手に最後の最後のところで身体を当てて、無失点で来ていただけに悔しい一撃となった。ただセットプレーで失点をここまで重ねていた中で、ここを抑えられたことは評価に値する。攻撃の方に話を向けると、保持率こそ高かったもののシュートはわずか1本。怖さのない攻撃に終始してしまった。この敗戦をただの敗戦とするのか、残り8ゲーム、走り切るための苦い良薬とするのか。残り1か月強。真価が問われる期間となる。

今節ではここ数試合出場機会を増やしている佐藤にフォーカス。東京の雄・駒沢大高仕込みの球際の強さ、インテンシティの高さと運動量で、頭角を表すと、ここ最近最終盤で中盤に活力を注入する”クローザー”としての出番が増加。随所に見せるボール奪取力はチームでも1,2を争うクオリティ。1年生ながらも飄々とし、風格すら漂う、”上智のカマヴィンガ”はチーム内に新たな競争をもたらし、ラストスパートの動力源になれるのか。

以下出場者のインタビューです。

佐藤 蒼太(1年/#78/MF/駒澤大学高校)

今日は、プレー強度が高い中で後半途中から出場したが、最初はその強度に順応するのが難しかった。徐々に慣れていけたのでよかった。ボールを奪えるシーンがあったがファールになったりして奪えきれなかった。もう少し冷静に奪えたと思う。攻撃に関しては、点を取るイメージが湧かなかった。前線の選手が持った時のサポートだったり追い越しをもっと増やす。
今後はもっとアグレッシブに、積極的にゴールを目指していきたい。そしてもっと運動量を増やしてチームに貢献したい。

次節は8月31日(水)17時半から、所沢航空公園にて、成蹊大学とのマッチアップ。
有観客での開催となるので、たくさんの方のご来場をお待ちしております!また会場に来られない方もTwitter, Player!での熱い応援よろしくお願いします!

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