「消化不良を成長に」2年・籾井大河
上智の戦術の要、南出学生監督から紹介を与りました、総合人間科学部社会学科2年の籾井大河です。
約1ヶ月に渡り続いてきた部員ブログも残り2人となりました。
自分が大学でサッカーを続けたいと思ったきっかけである、高校時代の話をしようと思います。
約4年間の海外生活を経て帰国した自分が編入したのは、シーズン制スポーツを導入している高校で、サッカー部が活動しているのは3月4月だけだった。これではまともにボールが蹴れないと思い、近くの街クラブを見て回ることにした。そして最初に向かったのが、以後お世話になることになる神戸FCだった。練習の雰囲気、環境、レベル、どれをとっても自分には理想的で、他の候補を見て回る事なく直感で入団を即決した。
しかし、強かった2個上の代が卒団すると一気に歯車が狂い出した。それまでは締まった雰囲気で行われていた練習も、少しずつ遅刻者、欠席者が出てくるようになり、いつしかそれが当たり前になっていた。もともと、ジュニアユースは強豪チームで有名だが、ユースに上がってくる選手は1人もおらず、基本的にそこに集まっているのは自分も含めて何かしらの理由で高校でサッカーができないワケアリの人たちだけだった。そのせいか、やる気がある人とそうでない人との間で分断が起き、ピッチ内外問わず雰囲気が悪かった。
そして自分たちの代になると人員不足も相まってさらに雰囲気の悪さが加速した。注意したくても勢いで辞められると人数が足りなくなって試合が出来ない、そんなジレンマと戦いながら練習に向かう日々は正直言って苦痛で、今振り返ると全くと言っていいほどサッカーに集中することが出来ていなかった。結局、最後の大会の2週間前に何人か辞めてしまい、その大会はジュニアユースから数人借りて出場することになった。もちろん結果は散々で、自分の高校時代のサッカーは消化不良の形で終わった。
そして、現在。
上智大学に入学し、体育会サッカー部に入部をしてからは刺激と楽しさの毎日である。当たり前のように紅白戦、試合、チーム内の競争があり、周りは自分よりも上手い人たちだらけ。周りの人の態度を気にすることなく、自分の成長を追求しながらも、組織に対して積極的な貢献が求められる、高校時代の自分からすると驚くほど理想的な環境である。
そんな環境で2年目を迎える自分の今期の目標は、アイリーグで活躍することである。活躍しようにもメンバーに選ばれなかったらどうしようもないやんけ、という指摘はごもっとも。今の自分の実力だとそもそもアイリーグに絡めるかどうかも怪しい。だが、もし仮にメンバーに選ばれ、出場する機会が与えられたとして、そこで満足してチームの足を引っ張るような形では終わりたくはない。自分の中の日々の目標に向き合い、成長に貪欲であり続け、主力として認められるまで上手くなりたい。そんな意味も込めてこの目標を設定することにした。
拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回、今期の部員ブログの最後を締めてくれるのは、なぜか理系のことなら人一倍知っている、頼れる企画課長4年の若松三太くんです!