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秋田県にかほ市で起きている胎動

11/5に秋田県にかほ市に行ってきました。10月に続いての秋田県訪問です。

「りす」の藤本くんに呼んでいただいて。彼が手がけたのが、まずは「のんびり」という冊子。秋田の観光の話なのに、秋田と書かなかったことが大切で、「ええとこやんここー、どこー?秋田かー」となるような、仕掛けをしたと。

にかほ市というのは、秋田県の海岸線に面した町で、もっとも南側にあって山形県と面しています。鳥海山という、知らなかったけどめちゃかっこいい山の麓にあって、湧水に育まれた町だそう。

藤本くんは、秋田に編集や広告の会社をつくりました。のんびり合同会社という会社です。藤本くんは、月に数日から1週間しか秋田におらず、基本は関西拠点ですが、そこで働く若手の女性二人もすごくセンスを溢れていて、なんだかかっこいい。あと、彼ら番組もつくってるんですね。ゆるくておもしろい笑  youtubeで公開されているので、ぜひ。

僕としては、今年廃校になってしまったところを拠点になにかしようということで、まずは宿泊やエネルギー事業の観点から、インプットしてほしいというオーダーを受けての登壇。来ていらっしゃる方も、地元の若手社長さんたちや、農家や、行政や、移住者や、なんかゆるめですが芯あるパワー感じましたよ。

にかほ市は、製造業の会社さんが非常に多く、TDKを中心とするサプライチェーンに加わっている会社。その他をあわせて約150社あるとのこと。風車もたくさんあって、合計40本を超えているとか。

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そして、日本で3番目に古い酒蔵もあるとかで、訪れました平良泉(ひらいずみ)さん。営業の方によれば、「応仁の乱の時に、逃げてきてたどり着いたところがこことか」とのこと。創業者は泉佐野の出身で、神戸の灘で酒造りを学んだと言いますから、僕(東灘区在住)も勝手ながら縁を感じざるを得ません。応仁の乱は1467年に始まり、11年間続いたと言われています。創業は1487年とのことで、本当にその頃嫌気がさして、本業であった北前船に乗って北を目指したんでしょうね。それにしても、当時は酒造りを副業としていたみたいで、本業はなくなりましたが副業が何百年も受け継がれるとは、まさか思ってなかったのかもしれません。

そうした、伝統と自然と新しい胎動が生まれつつあるにかほ市、要注目です。余談ですが、阪神タイガースドラフト4位の遠藤成選手(東海大相模)はにかほ市出身とのことで、こちらも縁を勝手に感じております。

文責:井筒耕平


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