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第一回:兵法書『孫子』はビジネスに役立つのか?

中国最古の兵法書である『孫子』は紀元前五世紀頃に誕生しました。

作者は春秋時代の呉王に仕えた孫武とされていますが、これは仮説の一つと言われており、戦国時代の斉国軍人である孫臏が書いたものだと主張する研究者もいます。

一方、当時の呉国を詳細に記した『春秋左氏伝』に孫武が登場せず、実在した武将であるかは今も議論の的になっているほどなので、その子孫(だと想定される)孫臏がまとめたものだと言われれば筋が通りますが、彼は『孫臏兵法』という兵法書を世に出していますので、『孫子』の作者であると断言するには疑問が残ります。

そんな謎多き『孫子』ですが、中国最古の兵法書であるにも関わらず内容は極めて優れており、現代でも通用する知識がふんだんに盛り込まれています。

またビジネス書として愛読している方もいるため、その知識の活用法は幅広く、兵法書だからと敬遠するには非常にもったいない感じです。

孫子は全13篇(計篇、作戦篇、謀攻篇、形篇、勢篇、虚実篇、軍争篇、九変篇、行軍篇、地形篇、用間篇)で構成されており、多くは戦争時における戦術について語られています。

一見するとビジネスとは無関係のように思えますが、『孫子』は戦争を深刻な実害であると捉えており、いかに犠牲を出さず勝利を収めるかについて書かれているため、この知見はビジネスにも大いに役立ちます。

そして『孫子』の基本的な特徴として、「負けない戦をする」ことに重点が置かれていますので、内容は決して好戦的ではなく、国を存続させるための最良の方法が記されています。

「国」を「企業」に置き換えれば通じるものがありませんか?

実際に、日本の戦国時代には徳川家康や武田信玄も『孫子』を熟読しており、現代ではマイクロソフトのビル・ゲイツさんやソフトバンクの孫正義さんも愛読書として公言しています。

…しかし内容はあくまで「兵法書」。

私たち一般人が『孫子』の活用法を見出すにはかなり無理があります。

次の回からは、それぞれの篇より役立つ言葉をチョイスし、この兵法書がどのようにしてビジネスに活用できるのか説明します。

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メディアでの記事執筆、リサーチ業務、サイトの運営などを手掛けるライター兼エンジニア。プログラミングやテクノロジー、スポーツの話題、映画・ 書籍の評価など気になることはどんどん情報発信します。

コメント2件

途中で挫折した本なので、楽しみにしています✨
ツミアゲ書店さん、ありがとうございます!
少しずつ記事を更新しますね😄
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