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ドラッグをやっても退学にならない!?北欧の教育に学ぶコミュニティのルールづくり

とある授業にて、


こんにちは!そのまんまフォルケホイスコーレ運営メンバーのみくです。
今日は、フォルケホイスコーレの大切にしていることの話を聞いて、「ルールってなんのためにあるんだろう?」と考えた留学記です。

きっかけは、社会福祉の授業で「フォルケには、生徒に対してのルールはないともいえる」という話がでた時。多くの学校関係者は「??」となるのではないでしょうか。

もちろん規約には「法律で禁止されていること=大麻をやったら退学」とは書いてあるそう。

でも、例えば大麻を吸ってる奴がいて、事情も聞かずに速攻OUTとはならない。

Q:どうして大麻を吸わないといけないのか?
 ⇨家庭環境や友人関係に何か不安があるのかな
 ⇨他にやることが見つからないのかも/授業についていけてない
 などなど

まずはその背景に目を向けて、その生徒と向き合って対話する

ルールを破ったらダメなのはきっと生徒もわかっているから、どうして破らないといけないのかを、一緒に話してみる。

夏は日がとっても長いデンマーク。浜辺で夜通し語る一時、えもい。

もちろん話し合って打開策を考えても、数週間後にまた吸うかもしれない。

その時は、他の生徒への影響(コミュニティ全体)を考えたり、その生徒が必要なサポートは別の支援かもしれないと、医療や専門学校など別の機関へ繋ぐことを目的として、退学(卒業)になる。

つまり退学は、「ルールを破ったから」なるんじゃなくて、学校が大切にしていることや提供する価値とその人が(今は)合わないと判断したから、おきたのです。

目的が先、ルールは後。

タイニーハウスの授業報告会の時の様子

The intention is to support the development of a personal and societal commitment among the students, which makes them aware of and co-responsible for communities in society.

ノーフュンスホイスコーレWebサイトより

じゃあルールって必要なのか?そんなことを考える人もいるんじゃないでしょうか。私はそうでした。

「学生が社会におけるコミュニティを意識し、共同責任を負うような、個人的かつ社会的なコミットメントの育成を支援することを目的にしています。」

↑フォルケホイスコーレの設立意図や大事にしている価値観をWebサイトから引っ張って一文です

ルールは、そもそもこの目的=学校が社会に存在する意義(ビジョンやパーパスとも言えるかも)を達成するために、最低限存在するのかもしれない。

授業でこの話を聞きながら、「羨ましいな」と正直思ってしまったのを思い出します。

だって、ルール(ときには暗黙のルール)が先に来てしまって、目的が達成されなくなっちゃう、あべこべ現象が、身の回りによくあると思うから。

例えば、就活生は決まった髪型・服装がある(暗黙のルール)
目的が、相手に良い印象を与えるため、であれば、TPOを見ながら個性を出す服を着たっていいはずなのに。

(ちなみに大学生の頃とがっていたので、スーツを着ずに就活すると決めていました。笑 基本的に私服推奨なところだけしか受けてなかったけれど、1度だけみんなスーツの中一人私服で説明会に乗り込んだこともある。笑)

社会に出ても、どう考えたってお客様や相手のことを考えたら「例外」を作った方がいいはずなのに「会社のルールだから」とやれない事業があったり。

きっといろんな場面で「なんで?」と問われまともな答えが出せないルールがいっぱいある。
そして、そういう時は大体「目的」がどこか道端に、おっこっちゃってたりするのだ。

これからの私は、ルールをどう扱いたいと思うのか


こういう話を書いた後に、「デンマークはすごいよね。いいな〜」で終わらせたくないので、こういう文化を少しずつ醸成するための私のスタンスまで書いてみる。

9月には「そのまんまフォルケホイスコーレ」と題して、北海道の上川町を舞台に2泊3日のフォルケをモデルにしたオリジナルのプログラムをやるのだけれど、もちろんそこでも「グラウンドルール(土台になる価値観)」づくりをすると思う。

そのときに「オープンマインド」という言葉をグラウンドルールに入れたいなと考えているのだけれど、もしクローズドマインド(っていうのかな)になっていて、一人部屋にこもって出てこない参加者や、意見の違いを楽しめない参加者に対して「ルール違反だ!悪い!!」とは思わないはず。

オープンマインドである=知らない人たちと知らない場所で、なるべく自分の本心から言葉を紡ぎ、相手に偏見や思い込みを持たずに興味をもって関わるのって、すごい大変だと思うから。

だけど、少し勇気を出してみることで、大きな変化につながるはず。

だから、どうして難しいんだろうね?ときっと対話する。
ときにはもっと頑張ってみたら、と背中を押すかもしれないし、話すのが難しい事情があるなら手紙にしたり1対1で話してみたりと環境を工夫してみれるかもしれない。

もちろん、そもそもオープンマインドって違うんじゃないか?という議論だって面白いはず!

現地でできた友人とドイツに旅行に行ったときに、良い感じに撮ってもらったやつ。

想像したら楽しくなってきて、文章が長くなってきたので、ここまで読んでいただいた方にも1つ問いを置いておしまいにしなきゃ〜!

「最近もやっとしたルールって?」

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プログラム内容はこちらの記事から↓
https://note.com/sonomanma_folke/n/n86c54375f1c6

お申し込みは、こちらから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSesUxqBdhhHKBPKAPFj50cZ87q1UsN8jkBUk1fbI9b9nUY8gQ/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0

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