カナダから最後の手紙💌3月

ある意味、いろんなことがあった3月。どんなことを話していくべきなのか・・・正直わかりません。でも私が見てきたカナダでの3月をここに記していきたいと思います。

画像20

アジアで新型ウィルスがニュースになり、日本の公立学校が休みになった時、カナダでもウィルスの話題はありました。でも、こんなに大きな問題になるとは正直思っていませんでした。アメリカでの感染が拡大してから、カナダにもものすごいスピードでやってきました。アメリカとの出入りの多いイーストコースト(トロント側)で飲食店が閉まっていると言う噂を聞いてから1週間ほどで、バンクーバーの飲食店も持ち帰りオーダーのみになる店が増え始め、ワーホリのビザの子はどんどん仕事を失っていく。私の働いているお店ではテイクアウトオーダーのみの営業になったものの、シフトは削られることなく仕事をもらっていました。客数もごっそり減って、売り上げが少ない中にも関わらず、オーナーさん達はいつも私たち従業員の健康と経済面を心配してくれました。

同僚の中には、不安になっている子もいました。彼女は私より若いけど、私も同じ年齢だったら不安を感じていたと思います。いや、むしろあの状況ではその不安が普通の反応なのかもしれないとも思います。

だけど、私にはそんなに不安はありませんでした。28年間生きてきた経験なのか、瞑想を毎日やっているおかげか、よくわからないけど、ものすごくポジティブな自分がいました。「置かれた環境でBESTを尽くす」これは、私の中でモットーにしていることです。(思えば、会社員だったころにこの考えは生まれたのだと思います。)

ただ、バンクーバーでも状況はさらに悪化してきました。BC州(バンクーバー含む地域)での感染者数がどんどん多くなってきて、カナダで一番多くの感染者数になってしまったのです。でも、BC州の判断はとにかく早かった。200人以上集まるイベントは中止。(そこからすぐに50人集まるイベントは中止)、ヨガスタジオやジムも自主的に閉まり始めました。私の働いているカフェでも人を減らしての運営に切り替わり、それから1週間しないうちにほとんどの飲食店以外にも、スーパー以外のお店が閉まり始めました。

働いている場所でもお店を一旦、営業中止にすると判断し、私たちの仕事もその週で最後となりました。ここから1週間くらいで国から失業者への手当てと、中小企業へのサポートが発表されました。やっぱりカナダってすごい国です。お店は地元の人のサポートもあり、今もオーナー達のみで営業を続ることができています。

その時に、BOSSからこんなメールが届きました。

”こんな形で終わるのは本位ではないですが、申し訳ないです。けれど、こんな終わり方も逆に思い出になって一生忘れないんではないでしょうか?今まで一生懸命働いてくれてありがとう。助かりました。”

一生忘れるわけがないじゃないですか!!!と突っ込みながらそのメールを読んでいました。ここまで仕事をさせてくれたことが本当に感謝でしかないのに、こんなに従業員のことを想ってくれる上司。素敵ですよね。本当に素敵な人なんです。

そして、国からもなるべく外出をしないようにと言われて、家にいる日々。そこからが私の悩みの時間でした。なんせ考える時間はたっぷりあるもんで。カナダに残るのか、日本に帰るのか。カナダは国籍、市民権を持つ人以外(のちにビザを持つ人は可能になりました)の入国を拒否している状況でした。そんな時に、動きのはやいニュージーランドは出国も不可と宣言。ニュージランドの情報がよく流れている環境だったので、さすがにこの情報には焦りました。

そこから、真剣に私は今後どうしていきたいのかを考えて、考えて・・・答えが出ない😂そんな日々が続きました。4月も収入がないから、そこそこお金は尽きてきます。でも、なんとか生活できるまでのお金は持っています。日本にも、もちろん帰りたい理由がある。自分にいろんなこと問いかけました。なぜそんなに、カナダが好きなのか?問いかけた結果、私がカナダに残りたい理由は、カナダでたくさんの宝物を見つけたからでした。

それは、愛溢れる人たちとの出会い、自分の価値観の発見です。

ここで出会った人たちは、本当に愛が溢れています。一緒に住んでいる人たちや、一緒に働いた人たち。それ以外にもたくさんの出会いがありました。前回の手紙でも書きましたが、ここでの出会いは本当に素晴らしいものばかりでした。その人たちとできることであれば、ずっと一緒にいたい。離れることがとにかく寂しい。その感情が溢れて、毎日ぴーぴー泣いている日々が続きました。正直、バンクーバーにいる方が自分らしくいられるんじゃないか?そう感じていました。今も実はそう感じています。だけど、私は必ずここに帰ってくる。そんな気がするから、一旦日本に帰ろうと決めました。どんな形で帰ってくるかはわからないけれど、きっと私はここに、みんなに会いに帰ってくる。帰ってこれる場所があるって、本当に幸せなことだと気付きました。

そして、自分の価値観の発見。これについては説明するのがとても難しいです。自分が何を大切にしていて、私の中にある熱はなんなのかということです。具体的に話せるようなものではなく、感覚的に理解した感じです。でも、これはBOSSとBOSSの奥様、一緒に働いたリズ、ユースケからたくさん教えてもらいました。特にBOSSの言葉にたくさんの気づきと学びがありました。

帰る前までに伝えたいことがある。と言ってくれて、”人生に迷った時に大切な8つの事”を教えてくれました。毎日1つずつ。8日間。こんな素敵な上司いますか?本当に最高の上司です。その最後のメッセージをここでシェアしたいと思います。

『選んだ自分に、自信を持つこと』

選んだ後のことなんか、正解か不正解かなんて正直だれにもわからない。

何よりもその選んだ自分の決断に対して、自信と覚悟を持って前に進めるか。その後に、その決断が英断だったて言えるように行動できるか、それが一番大事だと思う。

過去は変えられないけど、先の未来は誰にでも変えられる。

今、この瞬間から。

あなたが思う真っ白なキャンパスという『未来』を

あなた自身が何色にでも染めることができるのだから。

あなたの未来や人生はあなた自身で好きに描けるのだから

さぁ、自信を持って進もう!

あなた自身がワクワクする最高で最強な未来へ

はい、泣く〜。メールが届いた時、もちろん泣きました。このメッセージを読んで泣いて、しばらく返信できませんでした。私はこの人に、本当に出会えてよかった。この人を心から尊敬している。そう素直に思いました。だから、また成長した姿でここに戻ってきたい。そう感じました。何より、BOSSの作る飯は最高に美味しいから。

そして、人生はシンプルだから。だれよりもあなたの人生を変えてくれる人、それはあなた自身。そう教えてくれました。

だから日本に帰ることを決めて、チケットを買って、もうすぐ日本に帰ります。それが、今の私の選択です。日本で何ができるのか、正直わかりません。でも、私だから多分、大丈夫。そんな気がしています。

こんな時だけど、こんな時だから気づくことがある。自分の内側にあるものをそっと覗いて観察する。とてもいい時間を与えてもらいました。

このウィルスで悲しい想いをした人たちもいます。大切な人と離れ離れになってしまった人もいます。全てが良い方向に進んでいるとは正直思えない時もある。だけど私は思います。

”前向きに、希望を持って生きる”

ことが大切だと。もしかしたら、命を与えられたものの使命ってこれなんじゃないかな??どこにいても、どんな状況だとしても。そんな気がする今日この頃です。だから、日本に帰ってから仕事もないし、お金もないし、今のところパートナーもいないけど😂(あーちゃん、イケメンの婚約者を連れて帰れなくてごめんね。)それでも、笑って毎日を過ごしたいと思います。私のモットーは「置かれた環境でBESTを尽くす」ことだから。

画像2

犬は寒くても海に入る。その景色は暖かい。

画像3

Sunset Beach、好き。

画像4

Urban Fare (117 Davie St)、オーガニック系マーケット!歩き回るだけで楽しい!!!!

画像5

Jericho Beach の公園の中。

画像6

池にカモがいーーっぱい。

画像7

画像8

少しづつ春が近づいてきたバンクーバー。でも寒い。

画像9

画像10

2時間かけてJericho BeachからWreck Beachまで歩いてみた。

画像11

画像12

なんてたって景色がいい。

画像13

Wreck Beach(夏はヌーディストビーチらしい。)

画像14

自然ってすごいよね〜

画像15

Wreck Beachに行くまではこんなとこ通る。いい運動。

画像20

ノースバン散歩。アザラシもいたよ。

画像17

むらさき色に染まる空。いいね〜

画像19

バンクーバーの夕日を見てるだけで、心がホカホカ。空はなんて広いんだろう。世界はなんて美しいんだろう。

画像21

画像21

だんだん桜も咲いてきて、ずっと家にいても、春は必ずやってくる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?