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Life Story 2 達成することの光と影

私は8年の努力を経て、無事、国際線CAになった。

私の「まずゴールを決める。旗を立てて、バックキャスティングで計画を立て、それを全力で達成していく」「やるときはやれることを徹底的に全てやる」性格はこの時培われたものに違いない。
その勢いたるや、執念たるや、自分でも時々しんどくなる・・・。
今は自分の性格に体力が追いついていない。


私は長らくこれは私の人生の大きな成功体験だと思ってきた。
でも、ここ一年、過去への捉えが変わってきた。
この成功体験は私の人生にとって、光でもあるが、影でもあるんじゃないかと。


光とは「夢とは自分の努力次第で叶えられるもの」という成功体験を持てたこと。世界は可能性に満ちていると思えた。
だから自分の子供たちにも可能性に向かわせてきた。私の母のように、いつも募集要項を見せてあげられる母でいたい。
「無理」という言葉もドリームキラーな人も好きではない。


一方、影とは「なんでもやればできる。私もあなたも。」という信念が備わったこと。
それは結果的に、「あなたができないのは、あなたの努力が足りないのだ」と人に厳しいし、なんでも自分の努力で叶えられる、コントロールできるはずとの勘違いを生んだ。

ちなみに、私のこの達成へのエネルギーは誰もが持っているものではなく、私の資質だということをのちにストレングスファインダーで知る。
(私の上位資質は「活発性」「達成欲」「個別性」「目標志向」「アレンジ」)


若い私は、全て自分の描いた青写真通りにできると思っていた。無意識に。

歳を取れば取るほど、世の中は思い通りにいかないこともあるし、なんでも努力すればできるわけではないということを知ることになる。
そもそも、人間は一人で生きているわけではないのだ。私一人でできることなど何一つない。

そして、「コントロールを手放す」ということが自分の魂の修行なのではないかと思うようになるまで、人生後半においては、自分の強みと表裏一体の弱みに向き合うことになる。

うまくできてるね、人生。


ちなみに、「結婚しないでおこう」と客室乗務員を目指した私は2度も結婚した。今のところ。
本当、人生は思い通りにはいかないのである。
良い意味でも。

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