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恋の話。

最近占いが全部同じことを言うようになった。
「占いなんてそんなものだよ」
と、言う人もいるんじゃないかな。まあそれでも
私にとってはカードリーディングくらいしか、好きな人の心を想像する術がいまは無いから仕方ない。

占いが何を言っているのかはあとに書くとして
よく口にする好きな人に対しての今の想いについて先に書いて置く。

どうだっていいって訳じゃない。
特別であることには変わらない。
でも私の日常の風景に、あの人はいない。

こんなことになってから、他の人に恋をしてみようと思ったことはある。叶わない相手なら、諦めるのが賢明だって何度か諭されて、自分でもそうだろうなあと思っていたから。

結局、恋をすることは出来なかった。
あー、無理なんだなあ、と思った。
あの人に出会っちゃったから、もう他の誰かが隣に立つ未来はもう考えられない。

正直、なんで「叶わない」ことになっているのか、理屈をクソほどこねくり回して結論を探そうとしてみたりもしたけど結局腑に落ちなかった。だってルールも常識も人間が作った。明日には全てが変わっていたって不思議じゃない。

偉い人、とても賢い人、声の大きい人が「あなたたちはこの関係性でしか有り得ない」と言ったらそうなるもんでもないと思う。なぜ私があの人の隣にいられないのか、100億回考えたって納得のいく結論は出ないんじゃないかな。

だからもう、納得させようとするのをやめた。叶わない訳じゃないと思う。でも、それも相手の考え次第なところではある。私は相手の信念を強引に捻じ曲げてまで自分の理想に当てはめたくは無い。くらしの中で考えが変化していくのはいいと思うけど、マインドコントロール的に心の形を歪めるのは違う。

それで、私は待つことにしたわけだ。
この人に隣にいて欲しい。その気持ちはある。
隣に誰か立つなら、この人の他にはいないだろうっていう、そんな理由。もはやこの感情が恋なのかすらよく分からない。ただ、人生に存在していてほしいなと強く思う相手であるということ。

考え過ぎてもう、よく分からなくなった。
言葉を捏ね回すうちにかえっていろんな理屈が剥がれていってしまって、シンプルに一緒に人生したいひとってところに落ち着いた。他の人は、そういう感じとはちょっと違う。

あの人とは連絡手段も無い。顔を合わせることもなければ、あの人について具体的なプロフィールは実はあんまり分かっていない。何歳なのかも知らない。
名前は知ってる。あと人となり。好きなものを少し。あとは、なんか私に似ている。心の温度が似ているのかな、なんか似ている。(本人には否定されそうだけど、私はそう思っている)

もういいか、って感じだ。今の気持ちは。

私は結構夢見がちな方だから、いつか恋人が出来たらやりたいことはそれなりにある方だし、デートで行きたい場所もたくさんある。
結婚したり結婚式をしたりっていうのも人生の中でやってみたいことのひとつ。新婚旅行……かは分からないけど、モロッコとか行ってみたいし、あとはそうだなあ、お母さんにもなってみたい。

そういうの、全部。もういいかって感じ。
夢が叶ったらいいなーとは思う。
でもあの人以外の人とそうなるのはやっぱりちょっと……違うなあと思うので、この人生ではそこにこだわらなくてもいいかなって。

やっていかなきゃいけないこともある。
私は多分、誰かに希望を見せるひとの役割みたいなのがあって、私はそれをやるんだなーって気負うわけでもなく、漠然と感じている。代々続く旅館とかの女将さんの娘が、漠然と私も女将になるのかな、って思うようなものなんじゃないかなと思う。
それが今はデカいから、それをやるためにどうするかねえ、っていう位置にいるんだろうな。だから、前より自分の個人的な理想とかはそんなに重要視してないっていうか。

自己犠牲とかじゃないよ。たぶん。
自分が犠牲になっているとは思わない。めちゃくちゃ大事にされているから。

そうはいっても、寝る前のぼんやりした時間とか、通勤ラッシュの最中とか、思考に落ちていく時にはやっぱり好きな人のことを考えていることが多い。
当たるかどうかはさておき、タロットにでも聞いてみっか!って感じで、結構前から占いを見ている。

最近は本当にみんな口を揃えてこう言う。
「相手とは距離があるんじゃないか?相手はあなたを傷つけたことをひどく後悔していて、それを謝りたいと思っている。そして何かを変えようとしていて、そろそろ行動に出る頃だよ」

おいおい、マジかよ。と毎回ひとりで派手にリアクションするのが恒例になってきた。心当たりは、ある。
確かに猛烈に傷つくひと言を言われてから、あの人には会っていない。

私を傷つける意図はなかったと思うし、あんなふうに言わざるを得なかった立場も理解しているから、今は別になんとも。謝られたら素直な気持ちで笑ってしまうかもしれない。「分かってるから、大丈夫だよ」って。

占いはこんな風に言ってくる。あの人は自分に自信をつけてから話をしにくるって。

自信かあ。私も自信つけたいなあ。
信じてもらえるひとになりたい。

「あなたたちはとても深い繋がりがある」

そんな気はする。向こうがどう感じているかは知らないけれど。到底意識でどうにかなる感覚じゃないなーと思う。


ここまで書いた全部、もう受け入れるしかないなーって。他の人がどう思うとか、世間がどうとか世界がどうとか、歴史がなんだとか別にそんなに気にすることもなくて、私は「こう」しよっと。っていうところに着地をしてしまった。

1年前はもっと難しいこといろいろ考えてた気がする。無駄じゃないことだったと思う。でもなんかもう、あんまり覚えてないっつーか、まあいっかこれでみたいな、なんだかテキトーな感じになってしまったな。

それでたしかに人生は、豊かになってる。
結果として。それが私が私の選択を許せる理由だ。
直感のまんま選んで大丈夫。最終的になんとかなる。

恋の話なのか人生観の話なのか分からなくなってしまった。

とりあえず、好きな人へ
いつでも、いつまでも適当に待ってるから
好きに生きていっておくれ。

わたしより

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