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きみ、ぼく、ぼくたち。

皆様ごきげんよう。
ふみもとこです。
デザフェスでした。今回で8回目の出展、5回目の巨大ライブペイントでした。

作品を見てくださった皆様、来場の有無にかかわらず応援してくださった皆様に心の底から感謝しております。

毎回ライブペイントをする時はいつも、「大切な人に届けばいいなあ」と思いながら絵を描いていました。
今回もそれはそうだったのですが、ひとつ到達点を見出すことが出来たので次回からはまたスタイルを変えていくんじゃないかな?と思います。

大きな大きな物語を描き終えたなあ、そんな気持ちに浸っております。

祝福があって、ラブソングがあって、その先にあるもの。それを描こうと思っていました。はっきりした言葉にしづらい それ は、文章にすることで文脈から、行間から読み取っていただけたんじゃないかなって思います。

そう思うのは、きっと私と同じ「言葉」を知っているであろう人達が涙してくれたからです。
あるいは、私の心にたくさん触れてきた人達が、その言葉の意味を知らず知らずのうちに覚えてくださったのか……。

多分、「愛」というのに近いもの。でも今まで私の中で定義してきた愛とは別のもの。それを表す言葉を私は知りません。

話は少し変わりますが、個人的に最近しんどい事が立て続けに起きていて、心が折れていました。私なんか要らないんだって本気で思いました。今も傷つける言葉から完全には立ち直れていないと思います。
けれども、私のことを大切にしてくれたり、幸せを祈ってくれたり、心配してくれるひとが思いがけずたくさんいることが分かって、
デザフェスでも私の絵を見に来てくれるひとがたくさんいて、私ここにいて良いんだなって思いました。
このひとたちの気持ちを大切にするために、絵を描きたいなとも。
だから、頑張ろうって改めて思ったんです。

今回の作品に散りばめた言葉たちの大半は、描いているうちに頭のどこかで聴こえた声です。
あの絵に描かれた登場人物たちの声かもしれないし、絵の外側にいるかもしれない他の人物達の声かもしれない。けれど確かに聞こえたから。

世界はきっと変わるよ。大丈夫。

そして、きみは紛れもなくきみで、ただただきみでしかなくて、ぼくもただぼくでしかない。
なんの肩書きも、立場も、名前も関係ない。きみがきみで、ぼくがぼくだからこそ、せかいでたったひとつの「ぼくたち」なんだよ。

ぼくたちは出会えて良かったんだよ。
だからきみとぼくは、ぼくたちになれた。
どんな形であっても、ぼくたちはぼくたち。
他の誰と入れ替わっても、ぼくたちの「ぼくたち」にはならない。分かるかな。

ぼくたちの歴史はまだまだ続く。
ぼくはきみを待つ。たぶん一生。もし来世があるなら、その先も。
その分いくら花が増えても、多分もう絵は変わらないだろう。絵の外側に花畑が広がり続けるだけだ。

だから物語はここまで。
次はきみの番だと思う。

どんなきみになるのかな。
いつか聞かせて貰えるといいな。その日が来るまで、ぼくは眠るよ。



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