名古屋での相撲漬けな3日間、そして1年前の思い出。

名古屋で3日間過ごしていました。1年ぶりの名古屋です。今回やってきた目的は大きく3つありました。大相撲観戦、相撲部屋の朝稽古見学、彼と会うことです。

1.大相撲名古屋場所を現地で観戦する

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やっぱり7月という時期なので、もちろん大相撲名古屋場所の現地観戦が第一目的です。15日中1日は会場で見たいんだよね〜っていう気持ちがあります。

私が見たのは6日目。幕内の取組では、炎鵬関-矢後関が一番沸いたと思います。矢後関が炎鵬関の首を締め上げて極めた(ように見えた)ときは、ハラハラしましたが、見事に勝利したんです。

一瞬何がどうなったのか、わからなかったのですが、帰宅して記事を読んだり、AbemaTVのスロー映像を確認したりして、こうなってたんだと確認しました。

今回は幕下の取組から見れたらいいな、という感じで、13時過ぎくらいに会場に到着。昨年は1階の食堂で昼食をとりましたが、今年は外で名古屋メシを食べようと思い、栄の「うな龍」でひつまぶしを食してから会場入りしました。

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自宅でスマホ片手にいろいろ調べながらAbemaTVを見るのもいい時間ですが、それは自分にとって「ケ」。会場で見るのは「ハレ」で、何度訪れても非日常を味わえる感覚があるんですよね。

大相撲独特の吊り屋根や土俵、そして大銀杏や髷を結った力士、彼らから香り立つ鬢付け油の匂い、さまざまな廻し、艶やかな化粧廻しなんかを見ていると、異界にふらりと立ち寄っている――そんな感覚があります。

2.朝稽古を見学する

昨年も名古屋場所を観戦しにきましたが、朝稽古を見るという発想はありませんでした。当時は稽古見学に興味を持っていなかったのだと思います。本場所という“表”だけを見るので十分満足していたのかと。

地方場所での朝稽古は、各相撲部屋の宿舎が後援会関係者の所有する建物や寺院などにあり、土俵が屋外にあることも多いんです。だから後援会会員でなくても、道行く人や近所の人がふらっと見学することも少なくない、と聞いていました。

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東京で稽古見学をするよりハードルが低い! 東京だと後援会会員しか稽古見学できない部屋もあるし、たとえ会員であってもその日行ってみて稽古が行われているかどうかはタイミング次第、というのもあります。

ということで、3つの相撲部屋を巡りました。千賀ノ浦部屋、九重部屋、武蔵川部屋です。千賀ノ浦部屋は栄からタクシーで10分くらい、九重部屋は栄からバスで15分くらい、武蔵川部屋は栄から徒歩で15分くらい。

他にも興味のある部屋はありましたが、遠方だと移動に時間がかかるため断念しました。今回訪れることができなかった部屋は、九州場所に回すことにします。

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千賀ノ浦部屋では、体を動かしていないときがないと言っても過言ではない隆の勝関、すごい稽古熱心な人なんだなあとお見受けしました。貴景勝関の付け人さんである貴健斗さんもがんばっていました。かわいかったなあ。

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九重部屋では、ケガで休場が続いている千代の国さんを生で見ました。堂々たる身体はさすが幕内経験者という感じ。他にも千代鳳さんや千代ノ皇さんなど、元幕内力士がゴロゴロ。やっぱり元幕内力士は肉体の厚みが違うなあ、という印象を受けます。

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最終日に訪れた武蔵川部屋は、今はまだ関取がいない部屋ですが、とても活気のある稽古風景を見ることができました。若一郎さんの肉体がすごかったです。190cmで手足が長い徳田さんも生で見ました。体格が恵まれているというのは武器のひとつになります。活かしてがんばってほしいものです。

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部屋によって開始時間は違いますが、8時過ぎに行くと1時間以上はたっぷり見学できそうです。3つの部屋に行ってみて、なんとなく体感として得たこと。

稽古見学は面白いです。誰が稽古熱心なのかが見えます。土俵はひとつしかないので、その中でぶつかり合えるのは常に2人ずつですが、その間それぞれ土俵の外で何をしているのか、ウォッチするのは楽しい。

期待して行ったところ、稽古に出ていない力士もいて、勝手に「残念……。まあ確かに“稽古嫌い”っていう噂はあったしなあ(笑)」と思ったりするのもまた一興です。

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ちなみに、名古屋場所での相撲部屋の宿舎は、リストを見るとわかるように、名古屋市外にも多く、中には県外のところもあります。会場となるドルフィンズアリーナに遠い部屋の、とくに若い衆の方たちは連日移動が大変ですね……。

3.彼と会う

彼は約1カ月、東京を離れて名古屋で生活しています。最後に会ったのは6月末、彼が一時的に帰京したときでした。

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(名古屋に来たら1回は手羽先食べに行きたい、「世界の山ちゃん」本店で)

栄で借りている部屋に泊まらせてもらい、日中は完全別行動ですが、朝顔を見て送り出して(私は彼が出た後、朝稽古見学へ向かうというルーティーン)、夜は栄で食事をする、という流れは最高でした。

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(寒かった日は近所で見つけた「那古や 正 栄店」でおでんを中心に。トマトのおでんも美味しかった)

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(私が帰京する日は昼食を一緒に。彼がお気に入りだという、栄の三越近くにある「山本屋本店 栄中央店」。ごはんと漬物がお代わり何度でも自由。味噌煮込みうどんはおかず感覚だよ)

彼が不在の間は、部屋で仕事をしたり、昼にあんかけスパゲティや混ぜそばなど名古屋メシを食べに出たり、部屋のテレビで相撲を見たりしていました。いろんな意味で、バランスのいい過ごし方(笑)。


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(辛さが後を引く。「らーめんまぜそば あらし 錦店」)

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(近所の「あんかけ太郎」へ。「ヨコイ」じゃなくて、未開拓のこの店に。サイズが豊富にあります)

この人とは一緒に暮らせるかもしれない、と思いました。仕事柄あまり会えないから同居ありかも……という考えが湧き上がりましたが、リトル池田に「アンタ、それは一時的な気の迷いよ。近すぎるとまた同じことを繰り返すわよ。適度な距離感こそスパイスになるでしょうが」と一蹴されたため、その考えを一旦打ち消すに至りました。

1年前のこの日も、名古屋にいた

昨年も同じ日に名古屋場所を見にきました。翌日はnoteで募集した「人生のタッグパートナー」に応募してくれた、愛知県在住の男性と朝食をとりました。

男性はその1カ月前の6月半ば、東京出張に行く機会があるんですと連絡をくれて、東京でも夜ごはんを食べました。その際、「来月、相撲観戦で名古屋行きます」と言うと、「ぜひ朝食でも」と誘ってくれたのです。

とくに仕事のこと、人生観についていろいろ話した覚えがあります。懐かしい。名古屋場所を生観戦した翌日、彼の部屋でぼーっとしているときに、ふっと、そんな1年前のことを思い出したんです。

1年って365日。けっこう長い。でも、大人になってからはあっという間。1年前のその日を振り返ると、2019年夏も名古屋に相撲を見にきているとか、相撲への興味関心がより高まり、稽古見学に行ってるとか、そういった未来は容易く予想できます。

一方、紹介のおかげで気の合う彼ができているとか、彼と名古屋で過ごしているとか、そんなことは1年前、まったく想像もしていませんでした。パートナーと巡り合うのって仕事より難しいかも、と思っていた時期です。人生、何があるかわからない。波が来たら乗る。そんなふうに生きていきたいです。

あの日、名駅地下街で、朝ごはん会をしたOさんはどんな日々を過ごしているのかな。1年経った今も、とりあえず元気で、心身健やかに過ごしていてくれたらいいなと思います。

おわりに

大相撲名古屋場所は、明日以降も6日間続きます。残り6日、どんな波乱が起きるのか、平幕の照強関と横綱との対決が見られる可能性があるのか、唯一全勝の鶴竜関が優勝へと突っ走るのか、1敗を喫した白鵬関との横綱対決で状況が変わるのか。とかとか。トピックたくさん。できる限り見届けて、楽しみたいです。

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