フォロワーって本当に（居る|要る）んですか？（リーダーを考える旅）
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こんにちわ。タイトルの不思議な文字は正規表現の表し方で「or」の意味。なにか変わった事がしたい気分でやってみた。
先日、リーダーシップ論を振り返った回がおすすめ欄に載って（まだこするw）嬉しかったんだけど、Retweetしてくれた方のコメントで「被リーダーシップ」についても興味があると書かれていて、リーダーに対するフォロワーについても考えておこうと思った。
フォロワーシップについての話というと、まずまっさきに浮かぶのはTEDにあるデレク・シヴァーズのこのビデオ。
見ていると、バカバカしい事でも人が熱狂していくのが目に見えて勇気が出るし、いまの自分の立場によっても注目する人が変わったりといろいろ考えさせられる。
おなじみのグロービスの本を見てみると、残念ながらフォロワーの研究は少ないらしい。
『【新版】グロービスMBAリーダーシップ』グロービス経営大学院
1992年にカーネギーメロン大学のロバート・ケリーが発表した、分類がある。「独自の視点で考えているか」と「積極的な関与をしているか」の２軸で分類して、次の5つのタイプに分類した。
- 模範的フォロワー: 積極的関与、独自の考え（独自の関与を考えて行う）
- 順応型フォロワー: 積極的関与、無批判な考え（熱心に従う）
- 実務型フォロワー: バランスを取る（要求以上はしない）
- 孤立型フォロワー: 消極的関与、独自の考え（批判して、動かない）
- 消極的フォロワー: 消極的関与、無批判な考え（言われたことをする）
おそらく、一般的な「フォロワー」はリーダーを支持してくれる人だろうから、「模範的」や「順応型」フォロワーがイメージに近いかもしれない。
また、上記の模範的フォロワーにも含まれるが、良いフォロワーは道徳心にかけるリーダーには反発する傾向もあるとした、ハーバード大学のバーバラ・ケラーマンの研究（フォロワーは、孤立者、傍観者、参加者、活動家、硬骨漢に分類）もあるらしい。
大事なのは、フォロワーもリーダーに従うばかりではなく、自分の考えをもって動くってこと。それゆえに、フォロワーをする人はやがてリーダーとして活躍し始める存在とされている。
ここに、これまで考えてきたメンバーの環境を整えるリーダー像を重ねるとちょっとおかしな感じがする。前提として、みんなを引っ張るリーダーの像があるからなのかもしれない。それから、フォロワーもみんな最後にはみんなを引っ張るリーダーになるのも、そんなに型通りだろうかと思う。
一方で、冒頭のビデオの様に一人の人間から始まった事が、組織全体に広がっていくのもよくみるし、その時にフォローする人の存在も確かに居る。これは、今のリーダーシップと別物なのか？僕はそう思わない。
これまで話したリーダーシップでも、一つの方向に行動していく上で考え（思想というのかもしれない）が伝播していく事は重要だ。
ちょうど、ここ数日バズってる面白いサイトでヒントを見つけた。
「群衆の英知もしくは狂気」
ネットワーク理論をもとに、人が（良いことも、悪いことも）熱狂していく状態を周りの人からの伝播状態によって説明していてとても判りやすい。
サイトの中でもきちんと解説されているけど、モデル化（抽象化）されているので現実で漏れている事柄（例えば思いつくのは、それぞれの人の持つ信用される力の違いや、伝える事自体が持つ伝わりやすさ、とか）はあるけど、案外、この考え方で説明がつくことも多い。
例えば、組織の変革をするさいのステップとして、以前に紹介したコッターの「変革の8ステップ」（はじめにコアチームを作って、徐々に成果を広げて巻き込んでいく）もこの理論をもとに組織の状況を説明すると判りやすいと思う。
実際、いま自分のチームでやっているメンバー向けの1on1（1対1で定期的に時間をとって話す時間）も個別に信頼関係を高めるためにしているし、なんとなくメンバー間でもある程度は信頼のパスが作られた方が良いと飲み会を開催して話す機会を作ったりしている。
信頼を築くためのコミュニケーションの設置のしかたにも、説明がつくことがまだまだある気がする。このネットワーク理論や信頼の広げ方については、これからもう少し詳しく深掘りしたい。
今日の考察はここまで。
また会おう。
改めて、*もし書いてあることに興味が湧いたら、コメントをしてくれたり、「#リーダーを考える旅」のタグと感想付きでTwitterでシェアしてくれると考えが進むから嬉しい！*
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