01–01 「ことを成す」には
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01–01 「ことを成す」には

何のために生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ
ーアンパンマンのマーチ よりー


30代以下のボクたちのことを「乾けない世代」というらしい。


ボクたちは生まれた時から社会に「ないものがない」時代で育ってきた。
必要な家電はすべて揃っており、子供の頃からパソコンや携帯電話に触れ、娯楽も充実している。
身の回りで飢え死にするような人もいなかった。

でも、それ以前の「乾いている世代」は、社会に「ないものばかり」。


アメリカの心理学者マーティン・セグリマンは、「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」の「幸せの5つの軸」を唱えた。

「乾いている世代」は、一生懸命働くことで高い報酬や役職に就くという「達成」や、稼いだお金で食欲や物欲を満たすという「快楽」を追い求めた。

一方「乾けない世代」は、「ないものがない」社会で育ったので、「達成」や「快楽」に対する飢えが少ない。
それよりも「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」という精神的な要素に幸せの価値をおいている。
「モノ」より「コト」に重きをおくようになったというわけだ。



最近のボクは「何のために生まれて 何をして生きるのか」をよく考えるようになった。

高校生までのボクは野球が全てで、24時間、野球のために生きていた。
ある意味、ボクにとっての野球は「宗教」的なものであり、あらゆる場面で野球が判断軸となっていた。
とても楽だった。

ところが、大学生になり、野球から離れることになった。
一人暮らしを始め、先輩たちと夜通し飲み倒し、車を持っている友達と弾丸ツアーに度々出かけた。
一気に世界が広がり、全てから解放されたような気がしたけど、価値観の軸がなくなってしまったボクは自分の頭で考えることのできない廃人そのもので、実は毎日不安だった。
そして、貴重な大学生活のうちの3年間をほぼ丸々無駄に過ごすことになった。

大学4年から心を入れ替え、親にも頭を下げて1年間留年して教員免許を取得し、どうにかこうにか大阪で教員をすることになったんだけど、自転車操業の毎日を生き延びることに必死で、自分のことなんて見つめている余裕はなかった。

そして、あれよあれよと子どもができ、結婚し、今は縁も所縁もない岡山県瀬戸内市で公務員として働いている。

こんな人生、全く想像していなかった。



人生が大きく動くなかで、「自分は何者なのか」ということを強く意識するようになった。
いや、今のボクは「何者でもない」。
「何者でもない」ボクが「何者か」になるためには、実績を残すしかないのかもしれない。


じゃあ、実績を残すにはどうすればいいのだろう。


「人と経営研究所」の大久保寛司さんがこんなことを言っていた。

「ことを成す」には、想い、具体的なアイデア、情熱、推進力、覚悟など、様々な要素が必要ですが、その基礎になるのが「信頼」です。

「信頼」は日々の積み重ね。
だけど、失うのは一瞬です。

「どんな人が信頼できるのか」という質問に対する、万人共通の3つの回答があります。

一つ目は、「話をよく聞いてくれる人」
二つ目は、「自分を理解してくれる人」
三つ目は、「自分のことをよく見ていてくれる人」

日頃の自分はどうでしょう。
話を聞く側に回っていますか。
相手を理解するように努めていますか。
そして、その人をじっとよく見ていますか。

「信頼」についてなんて、これまで少しも考えたことがなかった。
そして、これまでの自分を振り返ってみたとき、圧倒的に「話を聞く側」に回ることが少なかった。

今年で30歳になるボクが「何者か」になるためには、これから人としての基礎を学ばなければならない。

手始めに、「聞く」について考えていこう。

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