時の流れ

雨に濡れた緑の葉
ヒューっと風が
一吹き流れ、
黒いアスファルトを緑に染める。

雨に濡れた緑の葉
風と共に
舞い上がり、
枝上で揺れて。


いずれは茶色となり
落ち行く葉たち。
負けぬと枝にしがみ、
秋となる日を待つ葉たち。

風の流れに乗って、
枝から離れ、
空を舞う葉たち。


いつかは地に着くものだろう。
私は舞い躍って地につくのか、
社会の風に負けぬと枝にしがみつく葉となるか。

私の秋はまだ来ていない。
いずれ、その日のために。
私は流れ行く。

私はまだ春の途上。

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