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イタリアワインを楽しもう①・・概論1

まずは自己紹介

初めまして。ソムリエ Tと申します。本名は伏せておきますが大した有名人でもないので気にしないでください。

私は都内のイタリアンでソムリエをしている傍ら、2年前にワイン好きの友人とネットショップを開きました Sommelier Due ソムリエドゥーエ 「2人のソムリエ」という意味の造語です。ワイン好きの方は是非覗いてみてください。

さて、私は20年来ずっとイタリアワインと関わって生きてきました。イタリアにも何度も行きました。今回、すこしでも皆様にイタリアワインを楽しく飲んでもらいたいと思い、noteに記していこうと思った次第です。

とかく難しいと言われるイタリアワインですが、難しいことは書きません。イタリアという国とイタリアワインをわかりやすく楽しく書いていこうと思います。よろしくお願いします。

まずはイタリアという国、イタリア人とは?

ヨーロッパ諸国の中でも日本人にとても馴染みのある国、「イタリア」南北に長く、地図で見るとブーツの様な形をしているのは、あまりにも有名ですね。「イタリア」と言えばパスタやピッツァを代表する食べ物をまず思い浮かべます。また紀元前から文明のある歴史と伝統の国、ローマやフィレンツェをはじめ、多くの街で遺跡、古い建物があり、また美術、芸術も世界的に見逃せない国です。

イタリア人は「陽気で楽観的、とてもフレンドリーな人たち。」という印象を日本人は持っていますが、実際は必ずしもそうではありません。特に自分には関係のない人間にはとてもぞんざいで、誰にでもフレンドリーということは決してありません。土地によってはむしろ閉鎖的な風潮であり、また同じイタリア国内でも隣の州のことや人に対して興味を持たない人も多いのです。

ですが、ひょんなきっかけで一度「友達、身内」に入ってしまうともう大変!

彼らはとても陽気でフレンドリー。

自分のことをさらけだし、自分の家族、故郷の自慢を始め、いらぬおせっかいまで妬いてくれる、とても愛くるしい人たちなのです。「家族、友人、故郷」を何よりも大事にする人達、それがイタリア人です。

また基本的に日本人のようなワーカーホリックなところはありません。勤勉で真面目な人達は多いですが、多くの人は残業はしないなど、彼らの中では仕事は人生の全てではないのです。街の中心にあるデパートなんかも日曜日は完全にお休み、月曜日も昼過ぎくらいからオープンします。ノンビリしているのですよね。先進国でありながら経済に関しては全くスピード感を感じないですね。それも国民性です。

そしてイタリア人はワインを沢山飲みます。「お酒」と言えばワインです。食卓でも必ず登場します。街のレストランでワインがないことはありえません。

ワインの生産量も世界一(※)です。沢山作って、沢山飲む、それがイタリア人であり、イタリアワインなのです。(※2019年度調べ)

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写真はトスカーナ・モンタルチーノの街のワインショップです。

そしてイタリア人1人のワインの年間消費量は約33リットル。イタリア人1人ですからね、当然子供も入っています。10日で1リットルとして、大人は毎日グラス一杯以上のワインを飲んでいると思っていいですね。

因みに日本人1人あたりの年間消費量は2.7リットルほど。イタリア人の10%にも満たないですが、お酒を愉しむ気持ちは同じだと思います。

イタリアワイン②・・概論2 に続きます。

今日のワイン・・フランチャコルタ キュヴェ・プレステージ NV/ カ・デル・ボスコ


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種類 スパークリングワイン/辛口 
生産地 ロンバルディア州 フランチャコルタDOCG/イタリア
ブドウ品種 シャルドネ75%/ピノビアンコ10%/ピノネロ15%
容量 750ml
表示アルコール度数 12.5%

華やかで爽やか!大切な人をもてなしたい・・乾杯にはこのフランチャコルタを!

ソムリエ T 大切な人を家に招いて、おもてなしをするとき、最初の乾杯はシャンパーニュもいいけど、僕はこのワインを選びたいですね!

ソムリエ K カ・デル・ボスコのフランチャコルタだね!僕も好きな1本です。シャンパーニュよりもっと親しみやすく爽やかな印象だね。

ソムリエ T そうなんです。シャンパーニュほど完璧ではない!でもしっかりといつも安心させる魅力がある。華やかでフルーティー、思わず笑顔になってしまうそんなスパークリングです。


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