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目の前の蜘蛛の糸。

非情も薄情も情熱も情事も、その指一本で何でも手に入るよね。
その分、情報も情緒も友情も慕情も指の間から溢れ落ちて行くね。
それは天国?
それとも地獄?

自分一人だけ地獄から逃れることを欲した時点で蜘蛛の糸は切れる、と龍之介は説いたけども、果たして本当にそうなのかな?
何を掴んで地獄から逃れるのか?ではなく、誰と掴んで地獄から逃れるのか?

じゃあ、その蜘蛛の糸を一緒に掴まえて欲しい誰かとは、自分にとって誰?

龍之介は自分だけの利益を考えるな、と説きたかったはず。
そう解釈すると、要するに蜘蛛の糸を掴んでくる全ての人間と一緒に地獄から逃れなさい、ということだよなぁ、、、

いやぁ、ごめんなさい龍之介。
それは無理ですわ、ボク。

やっぱり自分が望むあの人と一緒に地獄から逃れたいのよ、ボクは。


でも、ジョンはこう説く。

「Imagine there's no heaven. no hell below us. above us only sky」

そうなのかなぁ。

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どっちにしろ、ボクの目の前には、まだまだ蜘蛛の糸は垂れてこないっぽい。

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