「エンジニアコミュニティに徳を積む」LAPRASでDevRel始めました

「エンジニアコミュニティに徳を積む」LAPRASでDevRel始めました

染谷健太郎

こんにちは。LAPRASの染谷です。
この記事はDevRel Advent Calendar 2019の19日目の記事でもあります。
最近始めたDevRelについて語りたくて、DevRel Meetup in Tokyoに参加したこともないのに、Advent Calendarに飛び込み参加してみました。

LAPRASでは今年10月からtoCマーケティングの一環でDevRelを始めました。
初めてからまだ3ヶ月も経たないくらいですが、やり始めて本当によかったな、と感じているので、この3ヶ月間の取組みについてまとめてみます。

DevRelはやってみればそんなに難しくないものだと思っているので、皆さんの始め方のご参考等になれば幸いです。

DevRelとは?

そもそも、DevRelとは何でしょうか?
ご存知ない方も、聞いたことあるけどよくわからない方も多いかと思います。僕も最初はよくわからぬ、と思っていました。

個人的にDevRelのわかりづらさの一番の原因は「DevRelとはなにか?」が非常に説明しずらいことにあると個人的に思っています。

僕個人は、シンプルに「エンジニア向けのマーケティング活動の手法の一つ」だと捉えるべきだと思っています。
それになぜ「DevRel」という特別な名前がついているのか、というとエンジニアが他のターゲットとはやや特殊な傾向があるからです。

エンジニアが通常のターゲットと異なるのは、主に以下の3点です。

・エンジニアは、よりHowを大事にする傾向が強い
・エンジニアは、より企業発信の情報を素直に受け止めない
・エンジニアは、エンジニア同士の横のつながりがとにかくとても強い

こういった特性を持つエンジニアをターゲットに、

・エンジニアに刺さるポイントを設定した情報発信をする
・WEB上にエンジニア発信の情報が生まれるようにする
・生まれたエンジニア発信の情報が他のエンジニアに届くようにする

ということをやっていくのがDevRelです。(と、僕は捉えています。)
そして、それはエンジニアをターゲットとする場合、有効な手法です。

つまり、DevRelは手段であって、目的ではありません。
しかし、エンジニアに自分のサービスを使ってもらいたい、と考えている場合は有効な手段だと思います。

LAPRASでは、より多くのエンジニアの方にLAPRASのサービスをご利用してもらいたくて、そのための手段の一つとしてDevRelを採用しました。

DevRelをやるに至ったきっかけ

ちなみに僕はDevRelを知る以前から漠然とLAPRASではDevRelのようなエンジニアに向けた活動が必要だ、と思っていました。それにはきっかけがありました。

それは、サービスについてのヒアリングをしていた際に、とあるエンジニアに言われた一言です。それは、「LAPRASってtoBの会社でしょ?」という言葉でした。

これは、LAPRASが「エンドユーザー(つまりはエンジニア個人)ファースト」を掲げていて、少しばかりはそれを体現できているのかも?と甘く思っていた僕には痛烈でした。「エンジニアに、全然そう思ってもらっていない…」と。

この経験をきっかけに「エンドユーザーファースト」の姿勢を示していかねばならぬ、伝えていかねばならぬと強く思うようになりました。そして、エンジニアを対象とした有効な取組みができないものか、と考えていました。

そのタイミングで弊社の tetsuyaitoより「DevRelというものがある」と教えてもらい、ちょっと見てみて「あ、これじゃん」ということで始めることにしました。

LAPRASのDevRel 〜テーマ設定大事〜

LAPRASでDevRelをやり始めた初期、非常に重要だったのはテーマ設定です。
DevRelは先ほど手段だと書きましたが、手段にしても何をやればいいのか、がそれほど明確に定まっていないのがDevRelです。

なので、DevRelをやるとなったら自社のDevRel活動の活動目的やテーマを設定して、活動のフォーカスを絞ることが大事だと思います。

LAPRASのDevRelでは、「徳を積む」「巻き込む」という主に2つの活動テーマを設定しました。

それぞれ、以下のような活動を示しています。

「徳を積む」
エンジニアのコミュニティに我々が提供できるものを提供していく活動。
例えば、エンジニアコミュニティへの情報提供(エンジニアイベントの登壇や開催、エンジニア向けの記事発信)、エンジニア向けイベントへの会場提供といったものがこの活動に該当します。

「巻き込む」
言及しやすいコンテンツ発信やイベントの開催等を通じて、SNS上やブログでコメントしていただくための活動。
例えば、新機能の提供やコンテンツ発信(SNS発信や記事の公開)、キャンペーンやイベントの開催といったものがこの活動に該当します。

主に「巻き込む」がLAPRASにすでにポジティブなイメージを持たれている方をターゲットに、「徳を積む」がLAPRASに対して特になんのイメージも持たれてない方をターゲットにした活動テーマとなっています。

「徳を積む」「巻き込む」の流れで、エンジニアによるSNSや記事等でのLAPRASに関する言及を増やしていけないかと考えたわけです。
そう、活動目的は、Web上でのLAPRASに関する言及を増やすことです。

LAPRASのDevRelはこのテーマを設定した上で毎週15分の作戦会議を定期的に行い、それ以外は各自が自由勝手に動いていたのですが、活動テーマを設定してからはとてもスムーズでした。

実際の施策としては、各種イベントへの会場提供(こちらなど)、LAPRAS伸びしろ選手権のキャンペーンもくもく会等のイベントの開催LAPRAS NOTEへの記事公開など、様々なことを実施していきました。

DevRelをやって良かったこと

「DevRelをやって良かった」と思っているのはDevRelをやった結果、起きたことがものすごく良かったからです。そして、それはサービスを使っていただく方が増えたからだけではありません。

1つは、社内でエンジニアに喜んでもらえる取組みをDevRelの名目で正当化できるようになったことです。

これまで、エンジニアに喜んでもらえるような取組みがあっても(例えばイベントスポンサーやエンジニアコミュニティの立ち上げなど)、採用という目的を設定しないとやりづらいものでした。
しかし、採用も常におこなっているわけではありません。また、採用と紐付けにくいものも多々あります。

ところがDevRelを始めて以降は、このような取組みもエンジニアコミュニティに対して「徳を積める」という名目で実施目的を簡単に設定できるようになりました。そして、実施目的の設定だけでなく、それに対する予算もつけやすくなりました。

このおかげで今では、エンジニア主体でのエンジニアコミュニティの立ち上げなど、マーケティング発だけでなくエンジニア発でいろいろなDevRelの施策案が出てくるようになっています。

(ちなみに我ながら「徳を積む」というテーマのわかりやすさもよかったな、と勝手に思っています。「徳を積もう!」ってのはとても盛り上がります。)

もう1つは、エンジニアにSNSや記事等で言及してもらえることが増えたことです。

10月以降、様々なエンジニアの方にご自身の記事でLAPRASに言及していただけるようになりました。
以下は一例ですが、9月まではLAPRASに言及するような記事がほとんどなかったものが、10月以降、一変したのです。





LAPRASに関して言及のある記事が世の中に公開されるのはそれだけでマーケティング的にとてもプラスです。
でも、それ以上にサービスを使って喜んでいただけた方の声を実感できるのは本当に励みになるので、本当にありがたく感じております。

その意味でもDevRelを始めて本当に良かったな、と思っています。

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まとめとこれから**

以上、10月から始めたLAPRASのDevRelについてまとめてみました。
個人的にDevRelは、DevRelという言葉自体が曖昧なものなので、その中で自社のDevRel活動のテーマやフォーカスを自分なりに絞って活動していくことが大事かと思います。
また、そのテーマによっては、必ずしもエバンジェリストやアドボケイトみたいな役割は必要ないかと思っています。
(LAPRASではいまのところ、こういった役割を置く予定はありません。)

この3ヶ月の間にDevRelに関するこのような本も出ているので、徐々に手をつけやすくなっているかもしれません。


LAPRASでは、これからもエンジニアコミュニティに「徳を積む」ことをテーマにDevRelをもっともっと踏み込んでいこうと思っています。

もし、エンジニアに対して「徳を積める」(役に立つ)ことでLAPRASにこれをやって欲しいなどあれば、 #LAPRAS を入れてTwitterなどでつぶやいていただくと検討しますので、その際はお気軽にどうぞ。

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染谷健太郎

記事を読んでいただき、ありがとうございます!

染谷健太郎
LAPRAS (https://lapras.com/) の代表取締役CEO。東京大学→リクルートの新規事業の事業責任者→LAPRASのPMM、CMOとCOOを経て、今はCEO。基本ただの酒飲みのおじさんです。2018年3月に父親デビューしました。