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『お茶の楽しさ』を伝えたい

こんにちは。名古屋で伊勢茶カフェの店長をしています、松本壮真です。
今日は「深緑茶房 名古屋はどこを目指したいのか」という話をしたいと思います。

これは実は、僕の経験が大きいかもしれないので、それも交えてお話をさせていただきます。

2018年12月の話

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2018年12月に、僕は有楽町の「KIKKOMAN LIVE KITCHEN」でウェルカムドリンクを提供する機会をいただきました。

その際、50代(?)ほどのマフラーをネジネジしたダンディーな男性に「お茶ってさ、お湯の温度とかでも全然違うし、お茶って色々あって…………………“難しい”よね」と言われました。

その言葉が僕には衝撃でした。お茶って難しいのか、と。
「色々あるから面白い」ではなく、「色々あるから難しい」になってしまう原因は何なのかなと考えました。

考えてもよく分からなかったのでネットで色々検索してみました。そうすると、「お茶の正しい淹れ方」「お茶のマナー」「お茶の淹れ方マニュアル」「お茶の作法」「伝統文化のお茶」etc。。。。
とにかく「お茶とはこうだ!」というwebページが目立ちました。

たぶん、お茶が難しいと思われるのはここなのではないかと思いました。
『何か分からないけど、ちゃんとしないといけない気がする』というイメージが強いのかもしれない、と。

茶道の衰退の話

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『「ちゃばば」と呼ばれる人たちがいて、その人たちが茶道を衰退させた』と華道の先生が仰っていました。
その人たちが「お茶はこうあるべきだ」「お茶はこうだからお前のそれは違う」と丁寧に言いまわったせいで、茶道を始める人も続ける人も減っていった、との話でした。
真偽の程は確認していないですが、充分ありえる話だなぁと感じました。
煎茶の世界でもあり得る話だなあ……と思いました。
少なくとも僕たち深緑茶房はこうあってはいけないなと思っています。

お茶の常識も変わってきたという話

お茶も実は過去の常識が覆されたりしています。
①「最後の一滴まで絞りきらなくていい」②軟水じゃなくてもいい、などなど。
※詳しくお知りになりたい方はぜひ聞いて下さい
だからきっと「〇〇が絶対的に正しい」と言える事はなくて、
これからも深緑茶房は、深緑茶房のフィルターを通して「正しい伊勢茶」ではなく「楽しい伊勢茶」をご提案していきたいと思っています。

正解や限界とは何なのかの話

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あるアメリカの特許事務所に『私はもうこの仕事は必要ないと考えております。世の中で発明されるものはすべて発明し尽くされ、また特許も申請され尽くしております。もうすでにこの世に新たな発明の余地はない、と考えております。』という辞表が提出された事があるそうです。

でもこれ、いつの話だと思われますか?

実はこれ、1833年の事なんです。
鉄道もない電気もない、電話やテレビやインターネットもない時代です。
人はおそらく、成長する気持ちが減ってしまったり「これが正解」「これが完成」と思い込んでしまうと、新しいものがある事を信じられなくなってしまうようです。

皆様もご存知のように、世界はいつも問題を抱えながらもしっかりと前に進んでいて、私たちの生活はどんどん変化していき、常識や当たり前だと思っていた事もどんどん変わっていきます。

そんな楽しい時代の中で、深緑茶房も新しい発見と楽しみを皆様にご提供できればと思っています。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます!
また来週!(たぶん)

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