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協力し合うコツは、「敵を作る」

■ 脳科学から学ぶ、実践マーケティング&組織構築

こんにちは。株式会社ソリューションのコンサルティング事業部の北村です。

こちらは、私が7年間の自社のマーケティング事業部で務めた際に得た
科学的根拠に基づいたマーケティング知識を、営業戦略や組織戦略に転化してみよう!
という企画です。

それでは今日もよろしくお願いします。

【今週のテーマ】
共通の敵を作ると、
コミュニティの所属意識が強まる。

これは、社会心理学者のH.タジフェルとJ.C.ターナーが
示した「社会的アイデンティティ理論」に基づきます。


簡単に言えば、人は、

「自分が所属している」と思う組織の方が、
他の組織よりも、ひいきしやすい

というものなのですが、


この時に、自分の組織・チームにより愛着がわくのは、
そのチームに

『共通の敵』

がいる時です。


対立していた関係でも、
その二人にとっての共通の敵が生まれることで、
協力しあえることが、判明しています。


例えば、ドラゴンボールのベジータとかは
わかりやすいかもしれないですね。

元々は孫悟空の最大の敵だったわけですが、
「フリーザ」という共通の敵が生まれたことで、

共闘することになりましたよね?

それから、セルや魔人ブウなど強い敵が
現れる度に、

その「共通の敵」を倒すために、
ベジータが「地球を守る立場」として
相性の悪い悟空の味方になってくれて、

いつの間にか
あれ?仲間になっている?という展開ですね。

漫画ではこういう展開がよくあるのですが、
実際に、これまでの歴史上でも「共通の敵」に対して
相容れない者同士が協力し合うという現象が
よく起こっています。

あの幕末の坂本龍馬も、仲の悪かった薩摩藩と長州藩を
「幕府」という共通の敵を置くことで
見事、薩長同盟を築いていますね!

【画像】薩長同盟


ちなみに、このノウハウを、マーケティング分野では、
例えば、情報商材を売るためのセールスページで


『あなたが稼げないのは、決してあなたのせいではありません。
 稼げないノウハウを教えている“詐欺師たち”のせいなのです!』

といったフレーズを使い、詐欺師を「共通の敵」に置くことで、
その文章に求心力を持たせる

などの手法を使っています。

【組織に活かしてみよう!】
「新型コロナ」や「経済の悪化」を共通の敵として、
乗り越えた後の社会の実現を「共通の目的」に設定してみる。

現在コロナショックによる影響は
経済的には深刻ですが、

組織論から見れば、実はチャンスです。


なぜなら、「共通の敵」を作りやすいからです。


今回のコロナの1件で、

経済的な問題が出たのはもちろんのこと、

人としてのあり方・生活スタイルへの
課題も明るみになったと思います。


改めて、我々は

「何のために」
「社会の、どんな問題・課題を“なくす”のか?」
「どんな世界を実現するのか?」

などを掲げて、社内に共通すると、

会社として一体感が生まれると思います。


ちなみに、これは、採用においてもとても強力です。

弊社で実際にやっているテクニックも
またお伝えできればと思いますが、

文章が長くなってしまうので、別の機会にお伝えします。

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

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