無色になる
苛烈なハラスメント行為に耐えかねて寝込んだまま退職してしまって1週間が経ちました。
次が決まっていない状態での退職は無謀だと言われるかもしれませんが、なぜか今は”無職”であることに焦燥感や不安感がありません。
昨日は研究室の本を片付けに行き、古本屋で売り払い、そのあとは図書館でずっと鳥類図鑑を見ていました。
世界の色彩豊かな鳥類を眺めていたら、なんだか自分は”無職”というより”無色”だなと思ったのです。
仕事、大学院、副業、父親としての役割、、、
これらは決して図鑑の鳥類のように極彩色に彩られた美しいものではなかったと思いますが、それでも私にもそれなりに「色」があったのだと思うのです。
でも、自分を形作ってきた肩書のようなものが一気にはがれた瞬間、自分はただの人ですらないような、透明人間になったような気分すらするのです。
さて、無色になってもまだお腹は空きます。
おにぎりと水筒をもって、今日も掃除をしながら図書館で過ごします。
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