「ワーケーション」向きの山の温泉地10選
都会では味わえない開放感、雄大な風景、新鮮な空気・・・。山の上にある温泉にやってくると、爽快な気分になる。
そんな大自然に囲まれた温泉地でワーケーションができたら、仕事も捗るし、日頃のストレスも解消されそうだ。
医学博士の植田理彦氏は、「高地の温泉ならではの特徴である『気圧』が好影響を及ぼす」と言う。
特に、山の温泉地は夏から秋がベストシーズン。山の温泉地でワーケーションをしてみてはいかがだろう。
①乳頭温泉郷(秋田県)
日本が誇る秘湯「鶴の湯」を擁する名湯集積エリア。標高600~800m。秘湯感が魅力であるが、鶴の湯、黒湯、孫六などはWi-Fiも飛んでおり、ワーケーションに積極的な宿もある。全体的に宿泊料金が手ごろな点も、温泉ワーケーション向き。
②蔵王温泉(山形県)
標高880メートルに位置する歴史ある温泉地。白布温泉、高湯温泉とともに「奥羽三高湯」のひとつに数えられる。スキーリゾートとしても人気で、秋は紅葉、冬は樹氷が絶景。温泉街には小さな民宿、ペンションから温泉旅館まで100軒ほどの宿泊施設があり、ニーズや予算に合った宿を選べる。
③那須温泉郷(栃木県)
皇室が静養に訪れる那須御用邸がある那須岳南麓に位置する。歴史ある那須湯本温泉を中心に「那須八湯」と呼ばれる温泉が点在する。小さな民宿から高級旅館までバリエーション豊か。個人的には那須湯本温泉を拠点に、日帰り温泉「鹿の湯」などに通うのがおすすめ。
④草津温泉(群馬県)
日本を代表する人気温泉地。標高1200mに位置するので避暑地としても活用されている。宿泊施設のバリエーションも日本有数であるから、自分の予算やニーズに合った宿は見つけやすいだろう。冬は温泉街の近くにスキー場もオープンするので、ウインタースポーツが好きな人にもおすすめ。
⑤強羅・仙石原温泉(神奈川県)
箱根温泉郷を構成する温泉地だが、標高600~700mに位置する自然豊かな環境のため箱根湯本のような喧噪もなく、のんびりとした雰囲気が魅力。トレッキングや登山のスポットも多いので、アウトドア好きにおすすめ。温泉はおもに大涌谷から引いた白濁の硫黄泉。箱根という土地柄、全体的に値の張る宿が多いが、探せば「富士箱根ゲストハウス」を筆頭にリーズナブルに泊まれる温泉宿も見つかる。
⑥乗鞍高原温泉(長野県)
標高1400~1500m。登山、スキー、サイクリングなどが楽しめ、山好きの人にはおすすめ。小規模な宿が多いが、なかでも「ゲストハウス雷鳥」はワーケーションプランを用意するなど、温泉ワーケーションを積極的に支援している。日帰り温泉の「湯けむり館」をはじめ、源泉は乳白色の濁り湯。
⑦野沢温泉(長野県)
標高600mに位置する情緒あふれる温泉街には、旅館や土産物屋、飲食店などが並び、長期滞在するにはちょうどよい街の規模感。正統派の温泉旅館のほか、民宿やペンションなども多く、リーズナブルに長期滞在も可能だ。周囲には日本有数のスキー場があり、冬場に人気の温泉地でもある。
⑧奥飛騨温泉郷(岐阜県)
標高800~1300mに位置し、周囲を3000m級の山々に囲まれる。平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉の5つの温泉地で構成される。ワーケーション施設「Corritrip &WORK奥飛騨 萬葉館」を中心にワーケーションの受け入れにも積極的だ。そのほか「ひらゆの森」などの温泉施設はリーズナブルに宿泊でき、ワーケーション向きだといえる。
⑨雲仙温泉(長崎県)
標高700m、雲仙国立公園内にある温泉地。平地に比べて5℃気温は低い。明治以降はアジア在住外国人の避暑地として栄えた高原リゾートである一方、雲仙地獄などの荒々しい自然を間近に感じることができる。源泉は豊富で、宿泊施設のほか、共同浴場でも乳白色の湯を堪能できる。
⑩霧島温泉郷(鹿児島県)
大小9つの温泉地からなる霧島温泉郷は標高600~850mに位置する。大型のホテルから鄙びた一軒宿までバリエーション豊富なので、ニーズに合った宿を選べる。中心部にある「丸尾温泉」はコンビニなどの店舗が集まっているため、長期滞在するには比較的便利といえる。
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