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真夏に入りたい「川の温泉」10選

まだまだ残暑が続きます。うだるような暑い日に最高に気持ちいいのが、温泉が川になって流れる「川の温泉」です。

川底から湯が湧き出したり、自然の中に湧く源泉が川に合流したりと、その成り立ちはさまざまですが、川の温泉に共通しているのは「ぬる湯」ということ。夏にぴったりのスポットです。川遊びと湯浴みがセットになった不思議な入浴を体験できます。

旅や移動がままならない今、せめて涼しい気分をお届けできればうれしいです。

①カムイワッカ湯の滝(北海道)

世界遺産の知床を流れる天然の湯滝。川全体が少しぬるめの温泉である。酸性が強い湯なのでほとんどの生物が生息できず、藻なども繁殖しない。そのため、足を滑らすことなく沢を登ることができる。滝つぼが湯船にぴったりだが、観光スポットでもあるので入浴は至難の業。現在、がけ崩れによって4つある滝のうち1つめの滝までしか立ち入りできないが、現在、上流まで登れるように整備が進んでいる。

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出典:知床自然センター公式サイト

②登別温泉・大湯沼天然足湯(北海道)

登別は地獄地帯から大量の源泉が湧き出している。大湯沼という温泉の沼からあふれだした川が探勝路に沿って流れる。足湯のみだが、散策をしながら壮大な温泉のエネルギーに触れることができる貴重なスポット。

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出典:登別国際観光コンベンション協会公式サイト

③川原毛大湯滝(秋田県)

川原毛大湯滝

「川の温泉」の聖地ともいえるスポット。地獄地帯から湧き出した源泉が沢水と合流し、20メートルの高さから滝となって落ちてくる。その迫力に息をのむ。滝つぼが湯船となるが、水量が多いときは危険。また、酸性の湯なので目に入ると激痛が走る。足湯だけでも十分に楽しめる。

④秋の宮温泉・川原の湯っこ(秋田県)

山の中にひっそりと湧く秋の宮温泉。温泉街を流れる役内川の川原を掘ると、温泉が湧き出すため、スコップでマイ湯船をつくる。熱めの湯なので、川の水を引き入れてぬる湯になるよう調節する。そのプロセスもアウトドア感覚で楽しい。

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出典:湯沢市公式サイト

⑤吹上温泉・峯雲閣(宮城県)

鳴子温泉郷の山奥に佇む一軒宿の名物は露天にある天然の滝湯。川底から源泉が湧き出している。天候や水量によって湯加減が異なるのも天然の湯船ならでは。混浴なのでハードルは高いが、宿泊すれば入浴客もかぎられる。一浴の価値あり。

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出典:「じゃらん」の峯雲閣のサイトより

⑥尻焼温泉・川の湯(群馬県)

川をせき止めてつくられた天然の川湯。川底から湧く温泉で温められた石に腰を下ろして、痔を治したことが「尻焼」の名前の由来だとか。全体的にぬるめの湯だが、川底のあらゆる箇所から源泉がポコポコと湧いていて、尻が焼けるくらいの熱さである。

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出典:中之条町観光協会サイト

⑦那須温泉・大丸温泉旅館(栃木県)

那須七湯のひとつに数えられる一軒宿。旅館の裏手から湧き出す豊富な温泉が流れる川となった大野天風呂「川の湯」が名物。いくつも湯船があるので、自分のお気に入りの場所を見つけるのも楽しい。モダンな雰囲気の宿で、女性専用の湯船もある。

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出典:大丸温泉旅館公式サイト

⑧切明温泉・河原の湯(長野県)

秋山郷最奥にある秘境の湯。とにかくアクセスするのが大変なエリアだが、野趣あふれる風景は感動的である。中津川の川原はスコップで少し掘り返すだけでも、アツアツの温泉が湧き出す。川の水を引き入れて、自分好みの湯船をつくれるのが楽しい。夏は川遊びも楽しめる。

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出典:栄村秋山郷観光協会公式サイト

⑨川湯温泉・仙人風呂(和歌山県)

熊野の山深い地に湧く川湯温泉では、目の前を流れる大塔川から湯が湧き出している。夏はスコップで自分好みの露天風呂をつくりつつ、川遊びやキャンプに興じる観光客が多い。冬は仙人風呂という巨大露天風呂が出現し、名物となっている。

川湯①B

⑩満願寺温泉・川湯(熊本県)

満願寺温泉共同浴場

熊本の山中にある小さな温泉地に湧く川の共同浴場。いちおうコンクリートで湯船がつくられているが、湯は川底(湯船の底)から直接湧き出す。川の水面と同じ高さなので、まるで川につかっている気分になる。目の前の川には魚が泳ぎ、地元の人が温泉で洗濯をしている。温泉の原風景を味わえる川湯である。

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