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ワーケーションで滞在したい「市街地の温泉」10選

前回の記事で書いたように、温泉ワーケーション初心者におすすめなのは、「暮らすように旅する」が実現できるような温泉地である。簡潔に言うと、市街地に混在した温泉である。

〈前回の記事はこちら〉

温泉宿のまわりに住宅地が広がっている温泉地には、観光客向けの施設やお店だけでなく、スーパーやコンビニ、商店街、公共施設なども存在する。これらは、連泊で滞在する人にとって心強い味方となってくれる。

今回は、そんな市街地に湧く温泉を10カ所厳選してみよう。

①湯の川温泉(北海道)

函館の海岸沿いに湧く温泉で、市街地に20弱の温泉宿が点在する。イオンやマックスバリュなど現地調達の店舗も充実。名物のイカ刺しをはじめ海の幸が豊富。海だけでなく、函館が観光スポットにも事欠かないので、バケーションを充実させたい人におすすめ。ただし、源泉かけ流しの宿は約半数なので吟味が必要となる。函館空港から徒歩圏内で、温泉街には路面電車も走る。アクセス面も魅力だ。

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出典:函館市公式観光情報はこぶら公式サイト

②帯広温泉(北海道)

帯広駅周辺は、温泉ツウにも評判なモール泉が湧くエリア。なかでも、宿泊者限定であるふく井ホテルの温泉は自家源泉で、鮮度の高いモール泉がどかどかとかけ流し。駅前にあるため、観光スポットにもアクセスしやすく、飲食店なども選び放題。名物の豚丼もぜひ味わいたい。近くにある温泉銭湯「アサヒ湯」はモール泉の最高傑作。温泉好きなら、ぜひ近隣の湯めぐりを愉しんでほしい。

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出典:ふく井ホテル公式サイト

③赤湯温泉(山形県)

山形新幹線赤湯駅から徒歩15分ほどの距離にある温泉地。旅館や共同浴場が市街地に混在しており、買い物や飲食には困らない。共同浴場の入浴料はなんと100円である(赤湯元湯は200円)。赤湯はラーメンが名物で、店により味や個性が異なる。ワーケーションの合間に湯めぐりとラーメンの食べ歩きをするのも楽しい。

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④飯坂温泉(福島県)

市街地にある温泉なので、飲食や買い物には困らない。風情のある小さな旅館から大型旅館まで数多くそろうので、自分の好みや目的に合わせて選ぶといいだろう。鯖湖湯をはじめ共同浴場が充実しているのも魅力。東京から新幹線等を利用して2時間強で到着するのも便利だ。

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出典:飯坂温泉観光協会公式サイト

⑤越後湯沢温泉(新潟県)

東京駅から新幹線で約70分。新幹線に乗り込んで駅弁でも食べていたら、すぐに到着する距離。飲食店やコンビニなどが並び、駅前にはコワーキングスペースもある。ただし、温泉がかけ流しでない宿も多いので、宿選びは慎重に行いたい。点在する共同浴場のうち泉質が抜群のすぐれているのが、川端康成も入浴したとされる「山の湯」である。

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出典:湯沢町観光まちづくり機構公式サイト

⑥浅間温泉(長野県)

松本市の奥座敷と呼ばれる温泉地で、松本駅からはバスで約25分の距離。善光寺街道の宿場として栄えた歴史から、風情ある街並みも魅力のひとつであるが、近隣には住宅や学校などもあって生活のための店舗なども多い。共同浴場や日帰り温泉施設が複数あるため湯めぐりを楽しめるほか、松本市周辺には松本城など観光スポットが点在するので、バケーション面も充実する。

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出典:浅間温泉観光協会公式サイト

⑦伊東温泉(静岡県)

全国屈指の源泉湧出量を誇る東伊豆の名湯。JR伊東駅を中心に広範囲に温泉宿が点在する。源泉かけ流しの宿も多く、共同浴場の湯めぐりも楽しい。東海館をはじめ文化的な観光スポットや飲食店が多いのも魅力である。駅前にはスーパーマーケットがあるほか、飲食店が充実しているので、宿は素泊まりにして、食事は外で地元の海産物などに舌鼓を打つという手もあり。

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⑧道後温泉(愛媛県)

共同浴場「道後温泉本館」は国の重要文化財。まわりの宿に宿泊する観光客も、みんな一度は入りにくる日本を代表する共同浴場だ。温泉情緒を感じられるのは本館周辺にかぎられ、周囲は都市化が進んでいるが、その分、飲食には困らない。駅から温泉街の中心部まではアーケードの商店街が続き、買い物や飲食に便利。ビジネス系ホテルなどリーズナブルな宿に滞在しながら、温泉は共同浴場に通うというプランも成立するだろう。

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⑨嬉野温泉(佐賀県)

「日本三大美肌の湯」として知られる佐賀を代表する温泉地。大小数十軒の宿が並ぶ大規模な温泉地である一方、国道が通っているためコンビニをはじめ店舗や飲食店も多い。また、ワーケーションにも積極的で、街中にはWi-Fiが飛んでいる。温泉街にある温泉公園ではWi-fi、コンセント、カウンターとベンチが常時開放され、屋外でも仕事をすることも可能だ。

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出典:嬉野温泉観光協会公式サイト

⑩別府温泉郷(大分県)

「温泉のテーマパーク」ともいえるほど多彩な入浴施設がそろう別府は、街全体が温泉街。特に温泉情緒があるのは、湯煙が立ち上る景観が美しい鉄輪温泉。ホテル、旅館、湯治宿など宿泊施設は400軒ほどにのぼる。都市機能をひと通り備えているため、短期滞在はもちろん、長期滞在や移住も困らない。快適な旅をしたいなら「旅館・ホテル」、温泉文化にどっぷりつかりたいなら「湯治宿・民宿系」というように使い分けも可能だ。コワーキングスペースも多数。

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出典:全国文化的景観地区連絡協議会公式サイト

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