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CTOにお会いしてきた(1) 株式会社primeNumber 山本健太さん 「優秀なエンジニアは気配りができる人」

こんにちは。

日本経済新聞社でSOLMUのマーケティング担当している井木康文です。趣味はプロレスとサウナです。

「CTOにお会いしてきた」第一弾

CTOに実際にお会いしてインタビューを行い、キャリアや注目しているテクノロジーについて伺う連載の第一弾となります。

初回は、テレフォンショッキング方式で友人から始めようと考え、僕と個人的なつながりがあった株式会社primeNumberの山本健太さんにインタビューを行いました。株式会社primeNumberは、開発拠点が中目黒にある2015年に創業されたスタートアップ企業です。


Q.まずは貴社の業務内容を教えてください

データエンジニアリングを中心としたプラットフォーム事業とマーケティング系が中心の受託開発の2本柱で行っている会社です。自社開発のデータ転送サービスを最近開始するなど、業務内容の幅は広がっています。

プロパーエンジニアが順に増えており、来月また増えます。メンバーの8割以上がエンジニアで、 その他にもフリーランスや副業でエンジニアの方々にプロジェクト単位で参加してもらっている状況からは、ほぼ全員がエンジニア、といえる会社と言えるでしょう。

クライアントの業種は特に絞っておりませんが、広告・マーケティング業界が多いです。最近はIoT系の事業者等とも仕事をすることがあります。

Q.CTOとしての役割を教えてください

正確にはエンジニア出身のボードメンバーという立ち位置で、正式には組織としてもまだCxO制を布いていないですね。

主には、顧客側のコンサルの部分も含めて開発案件全般を技術視点はもちろんですが、ビジネス視点でも見る立場にあります。コア技術部分は、テックリードの執行役員が別にいて補ってもらっています。

Q.では、なぜCTOになろうと思ったんですか?

学生の頃就職活動をする上で、若いうちから裁量を持って世の中に影響ある仕事をしていきたいという漠然とした思いがありました。その延長として、起業や独立というキャリアも全く意識していなかったわけではありません。

そして今の代表は前職の上司なのですが、起業するということになったので、信頼関係もあったため一緒にやっていこうと思い、共に起業をしました。

出会いとキャリアを紐付けるならば、CTOになるきっかけの出会いは前職の上司ということになります。

Q.そもそもエンジニアを目指した理由はありますか?

大学も文系であり、就職も総合職として新卒入社したため、たまたまエンジニアとして配属されたのがきっかけです。

なので、目指したわけではないですが、結果的に手に職というか強みをもてるところに魅力を感じ、自分に合っていると思いエンジニアを続けています。

Q.エンジニアを続けていて面白さを感じるときはいつですか?

仕事やキャリアとしての面白みとしては、

・エンジニアという肩書きを持つことで他の職種の方から頼られる事が多い(社内でも対外的にも)

・エンジニアという軸があれば業界に縛られない

・システムを作り上げている中で社外の人ともやりとりが発生し、その中でビジネスのことも見えてくる

あたりがやはり魅力だと思います。

Q.では、少し似てるかもしれませんが役員エンジニアとしての面白さはありますか?

現場のエンジニアとしての立場では接してこなかった人と話ができるところです。システムだけでなく、それを利用したビジネスを生み出すまでの一連の流れが経験できることも、今の立場ならではかもしれません。

業務を通じて自分の知らない知識を多く知れて、日々刺激があります。

Q.逆に現場エンジニアと役員としての動きにギャップはありましたか?


現場のエンジニアは自分のサービスにオーナーシップを持って開発できるのは面白みだと思いますが、

「何を作るか」
「作ったものがどれほどお客様の利益になるか」
「自分たちの利益をどのようにどれほど生み出すか」

など不確実な部分も開発以前に予測しながら考えて進めるというプロセスを行う必要性が出てきます。これは現場エンジニアにはないことかもしれません。

Q.現場の頃と情報接触の違いは出ましたか?
 

最新技術のキャッチアップは意図的に常にしています。新しい現場のエンジニアと会話を合せるためには欠かせません。

マネジメントの知識に関しては、起業する前の前職でマネージャーになった時点で組織論や開発体制について学び始めて、今でも勉強はしています。

Q.(少し話題を変えて)注目してる技術/サービスはありますか?

具体的なサービスや技術ではないですが、開発環境の変化は興味深いです。

自分がエンジニアを始めた頃(2013年頃)と比べて、サーバーレスの環境がますます進化していると思います。またBigQueryなどビッグデータを簡単に扱えるサービスも急速に成長した印象があります。

インフラや分析の環境が簡単になることで、結果的にフルスタック的に活躍できるエンジニアが増えてきていると思います。

これからはもっと環境に縛れない開発が可能になっていき、ますますフルスタックエンジニアは増えて当たり前になると思います。そのことで、少人数のチームでプロトタイプも回せるようになるので、サービスの改善もさらに高速化していく流れになると思います。

Q.フルスタックが当たり前になる中、優秀なエンジニアとはどういう人だと思いますか?


気配りができる人だと思います。

仕様を考えて設計に落とし込んで作り込んでいく時に、先回りして細かいところに気づけるかそういう考えをもっているかというのは重要になります。

そういう意識を持ったエンジニアが多いチームはミスも少なくて、有機的に上からも下からも改善を促せる良いチームになると思います。

Q.名言が出たところで、primeNumber様からお伝えすることがあればお願い致します。

「trocco(β)」という新サービスを今月リリースしました。
 

以前から社内の業務の中で大規模データの転送について課題感があり、そこに対するソリューションとして社内外問わず利用できるように実装されたサービスです。

転送のためのコードを書く時間は決して生産的な時間ではなく、またこの課題は汎用的なものだなという現場の思いから生まれたツールになります。

自分たちがペインホルダーであり社内でドックフーディングができるため、改善も早く使いやすいサービスになっていると思います。

また、WEBアプリケーションやクラウンド系のインフラの経験があるエンジニアを絶賛採用募集中です。

中目黒の目黒川にある開発オフィスは、内装も10/25にリニューアルしたばかりで、心地よい環境で開発ができると思います。

以上です。本日はありがとうございました。


エンジニアや起業家の仲間作りを支援するチームメイクアプリ「Solmu」は、山本さんのようにエンジニアからビジネス感覚も磨ける役員ポジションにキャリアアップしたいという方も支援していきたいと思っております。

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