私にとっての「文学作品」とは

子どもの頃からあまり「文学作品」を読んでこなかったよな、、、とちょっと残念に思いながら、今になって少しずつ読んではいるものの、たくさん読むには至っていない。

なにせ、読みたいと思う作品はとにかく長い💦

読むのがそれほど速くないもので、若いころは速読法の本とか、本の読み方の本とか、そんなのばっかり読んでいた時期もあったわ。
後から気づいたんだけど、そんなのを読んでいる間に文学作品を読んでおけばよかったのではないかと思う。

それはさておき、私にとっての「文学作品」って、まあ最近読んだもので言うと芥川龍之介作のものや、過去に読んだもので言えばロシア文学、読みたい本で言えば仏独文学なんだけど、いずれにも共通して言えるのは、作品そのものにももちろん興味はあるけれど、どちらかというと「この作家はなぜこの作品を書いたのか」とか、その時代背景などに興味がわくのね。そのせいか、現代文学にはそれほど興味がなく(今の時代背景はそれほどわからないものでもないからーわかる、とは言わないけれど)、文学区分で言うところの「上代」からせいぜい「近世」までの作品に惹かれてしまうのね。

というわけで、最近の私のブームである龍之介さんの作品も『文芸的な、余りに文芸的な』のような、エッセイ的な作品がおもしろいのよ。これはエッセイというより、谷崎潤一郎との「小説の筋の芸術性」をめぐる論争の文面集みたいなものだと思うんだけど(その要素があると文学の先生に教えてもらった作品だった記憶がある…あれから一体何年経って手に取るやら)、それ以外の要素も多くてとても面白いの。谷崎さんとも論争は繰り広げてはいるものの、実は一緒に観劇に行く同志だった様子も伺えるし。

さ、じゃあ今日もお仕事前にちょこっと読んでから行くか!


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