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【解析】モーダル解析について

 皆さんこんにちは。振動くんの独り言の投稿です。
本日は、設備や機械などの異常状態を解析し、その内容を報告する際に添付されるビデオクリップ(Aviファイル)について記載したいと思います。

モーダル解析の例

 まずは下の動画をご覧下さい。

 動画は、ある設備内に設置された重要機器が、他の機器の振動の影響をうけて誤動作するという状況下で、誤動作を引き起こす振動源を特定するために行った解析事例です。

 設備内では多くの機械が動いているため、特定するためには、広範囲で床と機械の振動を計測します。

 床振動は、サーボセンサーで測定し、同時に機械関係は圧電加速度計で振動を計測します。測定した振動データは周波数解析を行った後、どの機械の振動が一番関与しているかを特定します。

 特定した後は、誤動作している機器の動きを、特定された周波数でアニメーション化し、報告書に添付します。

報告書は、数値だけでは、何のことか解らないことが多い

 一般的な報告書では、多くが数値やグラフを用いるものが多いですが、数値だけでは、なかなか事象を把握できないため、このような可視化されたデータが報告書に付録されています。

 この一連の解析方法をモーダル解析と言います。
詳細はまた記載しますが、時間領域では扱えるデータの量に制限があるため、一旦全てのデータを周波数領域に置換えて評価して行きます。

 飛行機などの大型機械の機械的(構造的)に弱い場所を特定する場合にもモーダル解析が利用されます。FRF(Frequency Response Factor)周波数応答関数という関数を用いて行います。

 測定した振動データをそのまま並べても、時間の経過があるため本来の解析ができませんが、取得したデータをその場でFRFに置き換えると、何千、何万個のデータを一元で扱うことが出来ます。その解析の仕方がモーダル解析というものです。

本日の投稿は以上です。
次の投稿をお楽しみに。

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