【競馬予想Vol.339】第59回札幌記念
今回のテーマ
これといったものが見当たらなかったので省略。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は水曜から木曜にかけて弱い雨が降ったがお湿り程度で大勢に影響なし。月曜に芝刈り、月・火・木曜に散水を実施。日曜は朝から雨が降っているがまとまった雨ではなくレースに与える影響は無さそう。含水率は4コーナー13.8%、ゴール前13.6%、日曜朝時点のクッション値は7.6。クッション値は前日(8.5)と比べて0.9ポイント低下。
札幌は今週からCコースを使用。コース替わり初日の土曜は芝7レース中6レースで逃げ切り、2着も4コーナーで4番手以内にいた先行馬で占めた。出入りの激しい競馬が無かったとはいえここまで偏るのは異常。余程のことがない限り後ろからでは厳しい。
ペース想定:平均(1,000M通過60秒台)
ユニコーンライオンが大外から仕掛けるが、押してもなかなか進まなくなってきているので内からジャックドールが先制することも考えられる。ソーヴァリアント、ウインマリリンも内を確保しつつ前へ。シャフリヤール、ダノンベルーガもこれらを見ながら好位を確保しそうで、内前が牽制し合う構図を想定。平均ペース想定で馬場的に前有利でも、前の仕掛けが早まれば差し馬にも出番が回ってくる。
全頭分析
【-】ソーヴァリアント
(+)同コースで圧勝2回あり。まともに走ればこの相手でも通用する。
(-)気難しく勝手に競馬を止めるのが問題。外から被されると不安。
【△】ウインマリリン
(+)昨年は先行してコンマ2秒差。内枠で重賞を複数勝っており注意。
(-)昨年より明らかに相手揃う。前に行きたい馬が多く展開も微妙。
【-】ウインマイティー
(+)前走出入りの激しい流れを捲って善戦。一度使った後のここ勝負。
(-)牡馬混合戦は京都大賞典3着が最高。スーパーGIIのここは厳しい。
【-】シャフリヤール
(+)前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる脚ある。ここは内突き期待。
(-)国内休み明けは3戦全敗。助走距離短い札幌は最適舞台ではない。
【○】ジャックドール
(+)昨年はパンサラッサの逃げを交わして勝利。小回り先行で盤石。
(-)内寄りに有力馬集結でマークされる。早めに来られるとしんどい。
【△】ダノンベルーガ
(+)GI未勝利も天皇賞秋でジャックドールらに先着。能力上位明らか。
(-)今回は意図的に避けてきた右回り。GIに向けた叩き台の感否めず。
【-】ヤマニンサルバム
(+)函館記念は直線入口で先頭と見せ場作る。好位差しに向けて一発。
(-)GIIIですら掲示板に載れず。このメンバーではどう乗っても無理。
【-】マテンロウレオ
(+)ここ2走横山典弘騎手の巧騎乗で健闘。行き差し自在で不気味。
(-)大阪杯は直線競り負け。いつでも相手なりで勝ち切るまでは疑問。
【-】アフリカンゴールド
(+)先行居残りで穴提供。阪神大賞典もゴール寸前まで見せ場作る。
(-)テンの速さ普通、ハナへの拘りもさほどない。展開妙味も感じず。
【-】トップナイフ
(+)弥生賞はタスティエーラの2着。ここ2戦はレース放棄で度外視。
(-)一度も強い競馬をしていない。古馬初対戦でこの相手は荷が重い。
【-】ラーグルフ
(+)大阪杯は後ろから行った時点で脈無し。捲り可能なだけに注目。
(-)道中後方待機で展開に左右される。前の馬に押し切られると辛い。
【▲】ヒシイグアス
(+)大阪杯は18kg減&終始外を回る苦しい競馬。間隔空け復調に期待。
(-)今回もまた外寄りの枠。捲り可能で差し脚もあるが届くかどうか。
【◎】プログノーシス
(+)川田騎手騎乗時は5戦全勝。強烈な末脚で直線まとめて突き刺す。
(-)出遅れがデフォルト。この枠から後ろに置かれると正直しんどい。
【-】イズジョーノキセキ
(+)クイーンCは直線内の捌きが遅れて差し損ねる。無欲の一発警戒。
(-)末脚依存型で位置取りが生命線。ここも内寄りの枠が欲しかった。
【-】ユニコーンライオン
(+)ハナに拘って重賞2勝。ここ2走は完全差し決着で惨敗も已む無し。
(-)痛恨の大外枠。他にも行きそうな馬がいるここは展開も向かない。
結論
プログノーシスは7頭立てのクイーンエリザベス2世Cで前が詰まる謎騎乗で2着。あれはパートンさんが下手だった。今回はジャックドールを筆頭にソーヴァリアント、ウインマリリン、シャフリヤール、ダノンベルーガと内側に有力馬が固まって牽制し合うことで外差しが効きそう。出遅れても外枠なら包まれる心配は無いし、いつも通り4コーナーで押し上げの競馬をするだけで良い。
ジャックドールは安田記念でハイペース先行した後で、距離延長の内枠先行なら普通に勝ち負け。休み明けで飛んだのもパンサラッサの大逃げを離れて追走した天皇賞秋のみで、昨年の札幌記念や今年の大阪杯も間隔を空けて勝利。ただ今回は昨年より相手が揃って直後を張られそう。4コーナーで早めに来られても押し切れるかどうか。
ヒシイグアスは大阪杯で綺麗に飛んだが、あのレースは内前の高速馬場で外枠を引いた時点で半分ぐらい終わっていた。これに加えて18kg減で完全に終了。捲り差しが上手い馬で、今回のように内が牽制してくれるシチュエーションが嵌りそう。7歳馬だが途中で何度も長期休養があって17戦しかしておらず馬は若い。
ウインマリリンは重賞を3勝しているが全て内枠(フローラS3番枠、日経賞4番枠、オールカマー1番枠)。昨年のこのレースは9番枠から3着したが、勝ったジャックドールが4番枠、2着パンサラッサは3番枠で、内枠の先行馬に先制されたままで終わってしまった。その点、今回はジャックドールよりも内枠を引いた。内ラチキープで昨年以上もあり得る。
ダノンベルーガは昨年の天皇賞秋でジャックドールとシャフリヤールを後ろから交わして先着。能力の高さは疑いようがないのだが、先天性の右トモの弱さから右回りコースを避けてきた経緯がある(皐月賞への出走も迷っていたほど)。モレイラさんを配してきた辺りから捨てレースとは思えないが、負けても「右回りだから」の言い訳が付きそう。
◎プログノーシス
○ジャックドール
▲ヒシイグアス
△ウインマリリン、ダノンベルーガ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
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