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300円で作る5ch ミキサー-モジュラーシンセ自作

TL072オペアンプを用いて、モジュラーシンセサイザー のミキサーを自作したので、その備忘録。

背景

作モジュラーシンセの27作品目。
モジュラーシンセ自作には「筋道」が用意されている。ユーロラック規格の祖であるdoepferが、モジュラーシンセ自作のための膨大なドキュメントを残しており、そこに初心者が踏むべきステップが書かれている。

そこに記された基本的なアイテムの一つが、オペアンプの加算回路を使用したシンプルなミキサーだ。
自作の音源モジュールも増えてきて、そろそろミキサーが必要になったのでチャレンジするに至った。

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制作物のスペック

ユーロラック規格 3U 6HPサイズ
電源:25mA 以下( at +12V ) / 25mA以下 ( at -12V )
±12V両電源が必要。
消費電流は正確な測定をしていないが、安定化電源が示していた消費電流から、おおよその値を推測している。

入力チャンネルは合計5chで、個別に音量をコントロール可能。
出力はモノラル1chで、マスターボリュームをコントロール可能。
ACカップリングではないので、CVの様なDC電圧もmixできる。

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製作費

総額300円
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パネル 100円
TL072オペアンプ 30円
可変抵抗 60円

可変抵抗はAliexpressから購入した非常に安価なものを使用した。
10個セットで50円、狂った値段設定だ。

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マスターボリュームはパネル取り付け用の別の可変抵抗を使用した。組み立て寸法の制約のためだ。

私のモジュールの多くは、インターフェイスの電子部品(可変抵抗やスイッチ)をパネル取り付け用の部品にしている。ナットで固定するタイプの部品。理由は、部品の高さを考える必要がないから。
基板に固定するタイプの電子部品は、部品の高さを揃える必要があったり、穴あけの寸法精度が要求されるので面倒くさい。

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ハードウェア

工夫した点は無い。定番的な回路構成だ。
モジュラーシンセの音声電圧は、一般的な楽器の10倍以上ある。
増幅だけでなく、減衰できることも要件のひとつとして設計した。

数年前、私が駆け出しのエンジニアの頃に愛読した「達人と作るアナログシンセサイザー自作入門」という本を参考にした。

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