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2500円で作るDSPマルチエフェクター-モジュラーシンセ自作

Aliexpressで購入したマルチエフェクターモジュールを使って、モジュラーシンセサイザー のDSPエフェクターモジュールを自作したので、その備忘録。

背景

自作モジュラーシンセの28作品目。
私が本格的にモジュラーシンセ自作を始める前、製造方法を検討するためにマルチエフェクターモジュールを作ったことがある。改善すべき設計の不備が多く、デザインも統一されていなかったので、今回その再組み立てをすることにした。

下の写真は、過去に組立時のもの。デザインも迷走している。

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制作物のスペック

ユーロラック規格 3U 6HPサイズ
電源:25mA 以下( at +12V ) / 25mA以下 ( at -12V )/120mA(at5V)
±12V両電源、及び5V電源が必要。

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搭載するエフェクトは計100種類。
リバーブ60種類、ディレイ20種類、他はフランジャーやコーラスなど、空間系エフェクトが中心。詳細は以下の記事にまとめている。

プッシュボタン付きロータリーエンコーダでエフェクトを選択。
DRY/WETツマミでエフェクトのボリュームを調整可能。
AMPツマミは正確にはアッテネータとして動作する。モジュラーシンセの音声電圧レベルが大きいとエフェクトを掛ける際に波形が歪んでしまう。それを避けるために、アッテネータで音声を減衰させてから、再度増幅をしている。

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製作費

総額2500円
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DSPエフェクトモジュール 2300円
TL072オペアンプ 30円
パネル 50円(アルミ板切り出し)

DSPエフェクトモジュールはAliexpressから購入できる。

キャプチャ

ハードウェア

±12V電源はオペアンプに使用する。エフェクトモジュールだけだと音量が小さいので増幅するためだ。
5V電源はDSPエフェクトモジュールに使用する。DSPをつかっているためか、消費電流がやたら大きい。

ショットキーバリアダイオードによる過電圧、負電圧保護がある。5Vを上回る電圧はクランプされる。DSPエフェクトモジュールが5Vで動作するため、5Vを大きくうわまあ割る電圧が入ってこないようにする。
(負電圧保護のダイオードは、他に賢い回路がある気がする。この回路でも聴感で問題なかったので、そのままとした。要改善)

ロータリーエンコーダと、DRY/WETをコントロールするツマミはDSPエフェクトモジュール側に付いているので、回路図には表れない。

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