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山口探訪録 阿武火山群が織りなす自然の宝庫「萩市 笠山」

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日本最大のカルスト台地である秋吉台をはじめとして、山口県には特徴的な地形を持った場所がいくつかあります。そのうちの一つ、阿武火山群は北長門国定公園に指定されており、笠山はその園内にある火山です。
この近辺には、他で中々見られない光景を見せるスポットが多く、本記事ではそれらを紹介していこうと思います。

自然が創る水族館 天然記念物 明神池

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明神池は、笠山のふもとにある汽水の池です。見どころは、池を泳ぐ魚の種類の多さと上空を舞うトンビです。汽水であるため、淡水・海水どちらの魚も泳いでいます。よく見かけるのはボラですが、中にはクサフグやイシダイ、アカエイといった池にいるとは思えない種類も。まさに天然の水族館。

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そばのお店では魚に上げるための餌のパンも売っており、餌やりを楽しめます。

が、ここでトンビの脅威が牙をむきます。

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餌を虎視眈々と狙っているため、気をつけなければなりません。
わたしたちがここに来た時もすぐ、近くの電線にトンビがあれよあれよと集まりました。トンビたちが、人間を餌をくれる対象としてみているんですね。

なのでここでは、絶対にトンビから食べれるものを見えないようにしないといけません。襲われます。メンバーの一人も以前、ソフトクリームを取られたことがあると言っていました。

餌を投げてそれをトンビが取り合うさまは迫力があり、一見の価値があります。ですが、危険もありますので、試みる際は十分に注意をしてください。

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明神池のそばには、広島の厳島神社から分霊された神社や、風穴と呼ばれる、冬季に蓄えられた冷気が溶岩の隙間から吹き抜けてくる場所が存在します。特に風穴は、天然のクーラーとも言われているおすすめスポットです。ぜひとも訪れてみてください。

日本一小さい火山 笠山

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笠山は日本一小さい火山と言われ、その標高は112mです。
この付近には、ヤブツバキやコウライタチバナの他、一帯の気候では通常みられない寒地性の植物が多く自生しており、独特の植生が見られます。そして頂上の展望台では、火山活動によって形成された日本海の島々を一望することができます。

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一番の見どころは、深さ30mの火口です。間近に溶岩を見ることで、火山活動の痕跡を感じることができます。遊歩道が整備されているため、無理なく下りられますよ。

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雄大な自然の絶景 ヤブツバキ群生林

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最後に紹介するのが、最もわたしが笠山付近でお勧めしたいスポットであるヤブツバキの群生林です。約25000本ものヤブツバキが自生し、時期になると落ちた椿が絨毯のように敷き詰められ、幻想的な風景を醸し出します。

群生林が保たれてきことには歴史的背景があり、萩城から見て鬼門の方角(北東)にあたるこの場所は、江戸時代まで狩猟や伐採が禁じられていました。そのため手つかずの状態で維持され、その後、雑木の除去や遊歩道の整備が行われて今日に至ります。

花はもちろんですが、視界に広がる椿の木たちが、高くそびえ立ち、上空を覆う様は圧巻の一言です。

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ここにしかない魅力

火山活動によって、いくつもの自然の神秘が創り出された笠山。ここだけでも1日を過ごせるほどの魅力が詰まっています。

そして独自の地質や動植物の生態は学術的価値も高く、萩市はジオパークへの認定を目指しています。ぜひ認定されてほしいですね。

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