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ハロー! ハーフカットパネルの世界

『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』vol.63

琵琶湖より愛をこめて

from 藤本 秀樹

ソラメンテでがっちりメンテ!
アイテスの藤本です。

月日が経つのは早いもので、
今年も3分の1が終わってしまいましたね。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は元気です(?)

恐れ入りますが、弊社は
4月27日(土)~ 5月6日(月)まで
GW休業をいただく予定です。

休業中にいただきましたお問い合わせにつきましては、
5月7日以降、順次対応させていただきます。

さて、前回に引き続き、
太陽電池の基礎的な部分を解説していきたいと思います。

今回は「ハーフカットパネル」についてです。

近年、これまでのフルセルの太陽電池に対して、
ハーフカットセルを使用した太陽電池が主流となってきています。

ハーフカットセルとは、その名の通り
標準サイズのセルを半分にカットした小型セルのことです。

セルを半分にカットすると、電流量も約半分になります。

電流量が少なくなると
発熱量が少なくなるというメリットがあります。

太陽電池は高温時に発電効率が低下するため、
発熱を抑制できるハーフカットセルを採用するメリットは大きいわけです。

ハーフカットパネルにもバイパスダイオードは搭載されており、
クラスタが存在します。

産業技術総合研究所発行の
「太陽光発電の直流電気安全のための手引きと技術情報(第 2 版)」によりますと
太陽電池のクラスタの定義は、

 セルストリングの両端をバイパス回路により終端した発電ユニットを
 「太陽電池クラスタ」,略称として「クラスタ」 と定義する

とされています。

参考:
太陽光発電の直流電気安全のための手引きと技術情報(第2版)P.144

下図はハーフカットセルの内部回路を簡略化した図です。

図の赤枠で囲った部分はセル群が直列に接続されています。
2つのセル群は並列に接続されているため、直並列の回路となっています。
この直並列回路がさらにバイパスダイオードに接続されています。

なので、前述の定義から
ハーフカットパネルのクラスタはこの直並列回路ということになります。

では、図の赤枠で囲った直列回路をなんと呼べばいいのかですが、
名前はまだありません(藤本調べ)

私もこの直列部分をなんと呼べばいいのか、いつも困っています。
もしご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい!

さて、ハーフカットパネルをソラメンテで点検できるのか?
についてですが、できます!!

ただ、思っていたよりも解説が長くなってしまったので、
詳細は次回に譲りたいと思います。

お楽しみに!

太陽光パネルに異常に詳しい会社
株式会社アイテス 藤本