♫あかたすんどゥんち

<歌 詞> 赤(あか)田(た)首(す)里(ん)殿(どゥん)内(ち) 
      黄金(くがに)灯籠(どゥる)提(さ)ぎてィ 
      うりが明かがりば 弥勒(みるく)迎(うん)けー
      シーヤープー シーヤープー 
      ミーミンメー  ミーミンメー 
      ヒージントー  ヒージントー 
      イーユヌミー イーユヌミー


<歌詞訳> 首里赤田村のお屋敷(やしき)に 
      黄金の灯籠(とうろう)を楤(さ)げて 
      その灯籠が灯(とも)れば
      弥勒(みろく)さまをお迎(むか)えしましよう
      シーヤープー シーヤープー
      ミーミンメー  ミーミンメー 
      ヒージントー  ヒージントー 
      イーユヌミー イーユヌミー(ハヤシ)

<解 説> この歌は、300年前、求道(ぐどう)長老が中国から持ち帰った
      弥勒(みるく)の絵像を首里(すい)殿内(どゥんち)に奉安(ほ
      うあん)したことに由来します。
      弥勒は平和で豊かな世の中「弥勒世(みるくゆー)」をもたらす神
      として崇(あが)められ、天然痘(ちゅらがさー)(てんねんと
      う)や麻疹(いりがさー)(ましん)が流行したときも、疫病(え
      きびょう)から赤田の人々(ひとびと)を守りました。
      現在でも、1994年に復興した「みるくウンケー」の祭礼で子どもた 
      ちによって歌われます。また、後半部分のハヤシを付けて、遊ばせ
      うたとしても歌われます。
      ここでは、子どもたちが、歌に合わせて身振(みぶ)りを付けて歌  
      っています。

      なお、後半部分のハヤシについて、「シーヤープー」は西安(しー
      あん)の布説(ふせつ)や頬(ほお)という説などさまざまありま
      す。「ミーミンメー」は耳、「ヒージントー」肘(ひじ)、「イー
      ユヌミー」は魚の目というのが通説(つうせつ)ですが、今回は歌
      詞においてハヤシとしておきました。


<遊び方> 親子が向かい合い、幼(おさな)い子どもの模倣(もほう)を促
      (うなが)しました。

      弥勒(みるく)迎(うん)けー・・・両手を耳のところで開き
      合掌(がっしょう)してお辞儀(じぎ)をします

      シーヤープー シーヤープー・・・両ほほを人差し指でつつく

      ミーミンメー ミーミンメー・・・両耳を広げるような仕草をする

      ヒージントー ヒージントー・・・右手の肘(ひじ)を左手で、左
      の肘を右手で触(さわ)る仕草を交互(こうご)にする 

      イーユヌミー イーユヌミー・・・左の手の平を右手の人差し指で
      右手の平を左手の人差し指で交互につつく

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