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全部終わったら、歌舞伎を観ようよ。「超初心者のための・歌舞伎のススメ」

私は歌舞伎が好きです。

唐突に何を言うかって感じですが。
祖母・叔母・母と
「歌舞伎大好き三夫人」
が控える家に生まれて、触れてこない方がおかしい。
というわけでウチは親子三代・歌舞伎ファンです。
そんなDNAを立派に受け継いだ私・ソケイがお送りします。

よく、こんな声を耳にします。

「歌舞伎って敷居高いんじゃない…」
「言葉がよくわからなくて寝ちゃう…」
「話がわからなくてつまらなさそう…」
「一回は観てみたいけど勇気がない…」

そうだよね。うん。わかる。
みんなが持ってるイメージ、だいたい合ってる。
けど、そのイメージって
学校の文化体験授業か何かで観た印象で止まってるんじゃないかな。
つまんない、古臭い、よくわかんない…

だけど。

今のアナタが観たら、もしかしたら全然違うんじゃないか?
あの時わからなかった何かを、感じられるんじゃないか?

そんな思いが、心をかすめたことはありませんか?
もし、かすめたのなら。
上演が再開した時、せっかくなら見てみませんか?

その日のために!

「観てみたいけど、ハードルが超えられない」

そんなアナタが劇場へ踏み出す一歩になれるよう、
「超初心者のための・歌舞伎のススメ」をお送りします。

先に言っておきます。
私はプロの評論家ではありません。
人よりちょっと多く観劇し、
たまたまちょっと勉強する機会があった歌舞伎ファンに過ぎません。
そんなミーハーが書くものです。
ほんのすこし、歌舞伎に対するハードルが下がればそれでOK。
気楽にお付き合いいただければ幸いです。


■「絵を見るように観たらいいよ。」


これは叔母の名言なんですけど、今でも納得させられます。
「わかんなかったら、絵だと思って観てたらいいよ。」

言葉はわからない。
シーンもよくわからない。
話の筋もわからない。

けど、綺麗だよね。
誰かわかんないけど、ちょっとかっこいいよね。

そんな風に思ったこと、ないですか?
例えばテレビや雑誌で見かけた役者の写真。
かっこいい!綺麗!って一瞬でも感じたことはないですか?

その延長でOKです。

劇場に行っても、
目の前で綺麗なものが動いてる〜
わぁ〜綺麗〜かっこいい〜素敵〜

それでOKです。

そもそも歌舞伎って
演技も道具も、絵画チックなところがあるんですよね。
動きの型があったり、舞台の道具も平面な絵画っぽかったり。

だからどのシーンも絵として見れる部分ってあって。

だから、セリフがわからなくても
なんのシーンかわからなくなっても
ちょっと気になった役者さんが居たら
「あ〜綺麗だなぁ〜」って眺めてるだけでもOK

そこから、きっと引っかかりが出来てきますから。
まずは気負わずに。絵を見る気分で。
これは私自身も救われた見方なので、個人的にオススメです。

■あらすじは解説済み。パンフレットとチラシは偉大。

歌舞伎のパンフレットって、オチまで書いてあるんですよ。
つまり、読めば話が先にわかるんです。

え?ドラマのワクワク感を楽しみたいのに!
そう感じる方は、見ずに最後まで展開を追ってください。
見方は、人それぞれですしね。

でも話がわかってるメリットってあって。

「観る」ことに集中できるんですよね。
言葉も話もよくわからないものを観るわけです。
アナタが例えば旅行の記念に、
ブロードウェイでミュージカルを観るとしましょう。
英語に自信がある方は例外として、もしあまりわからなかったら。
あらすじを知ってる演目を選びませんか?

それと一緒です。
前情報があった方が、安心してみれる。
ちなみに安心(パンフレット)は1000円前後で買えます。

1000円、ちょっといいかな…って人もいると思います。
そんな方々には公演チラシ。
必ずお手元に置いてください。
なんと!
おおまかな筋が書かれているのです。
ちなみに役者の名前なんかも書いてあるので、
気になった役者さんのチェックもチラシで出来ます。

話をきっちり知りたい人はパンフレット。
大枠でいい人はチラシ。

を用意することをお勧めします!

■言ってることは、なんとなくわかれば結構わかる。

独特の言い回し、昔の言葉遣い。
これが敷居の高さ、わからなさを演出してる部分って、
大きいと思うんですけど、
前の二点

①絵を見て楽しむ
②パンフかチラシであらすじを見る

の心構えがあると、ちょっと変わってくるのです。
①でちょっと気持ちが楽になってる。
②であらすじがわかっている。

そうすると
「ちゃんとはわからないけど、こう言ってるんだね〜」
くらいはわかるベースはできてるんですよね。
一言一句、すべての意味がわからなくても同じ日本語。
表現の決まりや、語調の違いはあっても言葉は一緒です。
つまり、「文法そのもの」がわからないわけではない。
それに、理解の手がかりは手元にも用意されています。
パンフレットとチラシですね。
ここまできたら、あとは
「情報」・「五感」・「頭脳」をフル活用で観劇体験を楽しむだけ。
他のモノとの初体験と何も変わりません。
楽しむための手がかりは、もう用意されているのですから。
あとは受け取るだけです。

■まとめ・ガードしなければ、何かしら受け取れるもので。

と、長々と書いてまいりましたが
まとめると、


①絵を見るように楽しむ=わからなくてもOK
②あらすじは書いてある=話がわかる手がかりはある

③上の2つで気持ちが楽になってると、聴覚情報も入ってくる

この3つをお伝えしたく、書き始めました。

どうでしょう?
この3つの状態を「自分で作れる」ことがわかると、
ちょっと安心しませんか?
すこしでも、アナタの心の敷居の高さが和らいでいれば幸いです。

結構「堅苦しさ」イメージ先行で、
「なんとなく食わず嫌い」してる人って多いんじゃないかなと思うんです。
でもですよ。
そのイメージだけで自国の文化に触れないって、ちょっともったいない。
決して「好きになって!」とは言いません。
ただ、もったいないな。とは思うんです。
触れないまま「なんとなく嫌い」になってしまうこと。
それは、ちょっとした機会損失なんじゃないかと思うんです。
意外と身近にある、日本の文化を「体験した」という事実が、
日頃のものごとの見方を、すこし変えてくれることってあるから。
そんな思いを持って、この記事を書かせていただきました。

さて、そんな真面目なことも書きましたが
他にも
「こんなハードルが気になる…」
「こういうときはどうするの?」
なんて皆さんの不安・質問があれば是非教えて欲しいです。

私もステイホーム中&仕事0(イベント業)
なので
大変に時間持ちなのです。
これを機に、人に伝える技も身に付けたいですし。
ちょこちょこ書いていきます。

それではまた。

















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