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GREEがVTuber向け40億ファンドを組成。VTtuberマーケットはどうなるのか?

Tech CrunchのTwitterを見ていたらGREEがVTuber向けの専用ファンド40億円を組成という話が出ていたので、
改めてVTuberビジネスの可能性について考えてみたいと思います。


今回のニュースの内容

まず今回のニュース自体を詳しく見てみると、GREEは以前からVTberの領域にフォーカスしていく(投資規模は100億円)方針は発表していたました。

第1段としては、バーチャルYouTuberを育成し、動画番組を制作するプロダクション事業を発表していましたが、
今回は第2段として専用ファンドを設立するという発表となっています。

また、併せて1号案件として、アメリカのOmnipresenceに出資することを発表しています。

Omnipresence社は、私も知らない会社だったのですが、Facemojiというアバターを使った動画配信ができるサービスを展開しています。


VTuverマーケットの可能性

記事の中では、VTuberマーケットは今後1〜2年で100億円規模になるのではないかとの予測が記載されています。

個人的には、市場規模としてはもっと急速に大きくなるのではないかと期待しています。

2017年頃から盛り上がってきているVTuberビジネスですが、自分が調べた限り現在日本国内だけで5000キャラ程が作成されているようです。

その中の四天王と呼ばれるキャラは、企業コラボしたPR等に使われています。

自分も以前この領域のことを調べたことがあるのですが、
その時のヒアリング情報では、1キャラの制作費はだいたい100万〜200万程度です。

開発にそれほど大きなコストがかからないので、非常に参入しやすい領域になっています。
ただし、その分競争がいきなり熾烈になり、ブランディングに成功したものがどんどんビジネスを拡大していっている段階です。

今後の市場規模の動向を予測しようと思った場合、キャラクタービジネスというカテゴリーが参考になります。
例えば、ご当地キャラクター市場を見てみると、どんどん人気のキャラが変わっていき、それに応じて市場もどんどん拡大していきましたので、それと似たような市場動向になるのではないかと予想しています。

つまり、今はキズナアイやシロちゃん等々が人気ですが、これは新陳代謝が起こっていくことが予想されます。

市場規模の予測は難しいですが、Youtuberの市場規模が2017年で219億円と言われていますので、これを一つの基準と考えると、今後1〜2年で200億円程度の規模くらいまで成長するポテンシャルがあるのではないかと考えています。

理由としては、VTuberはゲームやおもちゃなどと非常に相性がよく、Youtuber以上に広告分野で使われていくのではないかと考えられます。

また、Youtuberに比べると言葉の問題やキャラクターグッズの製作等は、比較的難易度が低いため、市場の拡大はYoutuberよりも早く大きいものではないかと考えています。

そういった意味で、VTuber市場は可能性があり、特に現在は先行者メリットも取れる可能性がある時期ですので、非常に面白い市場だと思います。


GREEに対して思うこと

GREEのVTuberにフォーカスしていくという方針は非常にいいと思います。

ただ、今回のファンドで1号案件として発表されたのが、
日本人がイメージするようなVTuberではなく、完全アメリカンな会社だったので、その点は少し残念な気がしました。

グローバルな世の中ですので、日本の会社とか日本生まれのサービスという概念自体が古いのかもしれませんが、
VTuberビジネスとしては、日本の二次元なキャラを世界に発信していくようなビジネスを伸ばしていってほしいなと個人的には思っていたりします。

まぁでもこのような新しい分野にGREEが投資するのは素晴らしいですね。

変なまとめですが、以上です。

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