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『ゼロ・トゥ・ワン 』 ピーター・ティール

スタートアップ界隈の人は読んでいるであろう、ピーター・ティールの『ZERO to ONE(ゼロ・トゥ・ワン)』、マッキンゼー出身の伊賀泰代さんが書いた『採用基準』と自分が当時考えていたことを絡めてプレゼンしました。このときのメッセージは、発言が少なかったゼミの後輩に対して、

「ゼミの中で自分のポジションをとって、
ゼミをより良くするために自分だけのバリューを出して欲しい」

ってことを伝えたかったです。

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昨年のゼミでは、落合陽一の『日本再興戦略』を読んで、多くのディスカッションをしましたねー。
テクノロジーの観点から、5Gやブロックチェーンによって社会に大きな変化がもたらされるとか。
地方交付税交付金に頼るのではなく、地方自治体をICOすることによって、競争原理を働かせることによって、地方を活性化させていくとかとか。
落合さんの近視眼的でなく、俯瞰的な目線を積極的に取り入れていった。
その中で、大きなテーマの一つだったのが、大企業とスタートアップの協業によってイノベーションを起こしていこうという話。

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じゃあ、スタートアップやベンチャーが伸びているのかというと、
実際にファクトとしてスタートアップへの投資額は増えてきている。

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ここ10年で5倍くらいになってるんですよ。
このような市場の動きっていうのと、自分がインターンとかしている経験から、この辺をテーマに話せないかなーって考えた。

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みんなこの人知ってますか?(あ、いないですね、よかった。)
伝説の起業家・投資家、スタートアップ界の神様と言われている、ピータティールの本を題材に今日のプレゼンしていこうと思います。

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今日のゴールは二つ。
一つ目は、一応自分たちは戦略経営論のゼミなので、ビジネス成功のためのティールの思想を知る。
二つ目は、このティールの考えをブレイクダウンして、今後のみんなの人生に活かすということ。

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アジェンダはこんな感じですー。最初にZERO to ONEのエッセンスを伝えます。その次にこれって日常生活でも活きるんじゃないって話。最後に今日の話を踏まえて今後のゼミ活動を行っていくに当たってみんなにメッセージ。

①ピーターティールとビジネス成功の鍵

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始めていきます。最初は、ティールと彼の思想。

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ティールを話す上で外せないことは、1998年にオンライン決済システムPayPalの創業。paypalはのちにイーロンマスクのXドットコムと合併して、IPOさせた後に、eBayに売却しました。
当時のPayPal出身者は、YoutubeやLinkedinなど、その後世界を変える革新的なサービスを次々に立ち上げ、PayPalマフィアと呼ばれるようになるんです。そのドンと言われていたのがティール。
他にも、
・CIAやFBIを顧客に持つデータ解析企業パランティアの創業者
・Facebook最初の外部投資家 $50万→$10億
・$1000億のスタートアップ3つに関わる
・トランプ大統領の有力顧問
要するにビジネス界において最強のバケモンです。

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ティールが言うスタートアップやビジネスにおける成功の鍵はこれです。
「競争するな、独占しろ。」
我々谷口ゼミや戦略経営論に関心がある人は、通常マイケルポーターを始めたとした競争戦略を学びます。
コストリーダーシップとか、差別化戦略とか。他社や他社のプロダクトに勝つためにはどのような戦略を取るべきかを学んできました。
ただ、ティールはそれを否定してそもそも競争は負け犬のすることだと言っています。

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なぜ、独占が重要だと思ったのでしょうか?
一つは、ティール自身の原体験から来るものです。
PayPalを創業するまではアメリカ最高峰の競争環境に身を置いていました。最高裁判官になるための試験という、最後の競争に落ちて弁護士をやめたんですが、この自身の体験から、苛烈な競争環境に身を置いても消耗するだけだということを学びました。

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めちゃわかる。少し話は逸れるけど、就活とかまさにそう。
競争することが全く本質的じゃないのにも関わらず、全員が同じリクルートスーツを来て、世間や他人との判断軸を意識しながら、隣の就活生と競争していく。そしてその競争は消耗しか産まない。

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話戻して、「なぜ独占か?」ということをAmerican AirlinesとGoogleの例を出して説明しています。
航空業界は、市場としてめちゃめちゃレッドオーシャン。
American Airlinesは、数百万の乗客を運んで、1600億ドルの売上があるが、他の航空会社との競争がめちゃめちゃ激しく、利益率が以上に低い。
一方で、Googleは、売上自体は、500億ドルと航空会社の3分の1ほどにも関わらず、利益率としては航空会社の100倍以上になっている。

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つまり、ティールが伝えたいことのエッセンスは、
「完全競争でなく、ブルーオーシャンを独占した企業が利益を最大化する。」ということ。

②日常生活に落としこもう

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次に、紹介したティールの考えを、ビジネスではなく自分たちの日常に落として考えていきます。

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ティールが、言っていたことはこれでした。
「競争するな、独占しろ。」

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自分たちの、日常に置き換えて考えると、こうなると考えました。
「競争するな、ポジションを取りバリューを出せ。」

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これは、ティールの話でもあった、市場でも当てはまるし、就活のグルディスとかまさに当てはまる。会社に入ってからも、周りに優秀な人がいる中で、どこでバリューを出していくか。今のゼミだってそう。合コンもそうだと勝手に思っている。できてないけど。

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この「バリュー」という言葉をめちゃめちゃ使うのは、外資系のコンサルティングファームであるマッキンゼーという会社。
マッキンゼー出身の、伊賀さんという方が書かれた本『採用基準』の中では、マッキンゼーにおいては、一年目でもバリューを出すことが求められるとか書いている。会議で発言しなかったら、バリューゼロでバリューゼロは給料泥棒と同じだと。

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みんなには、ゼミにおいても、ポジションをとった上でバリューを出すことを意識して欲しいと思う。
例えば、縦軸に「左脳」と「右脳」、横軸に「教養」と「ビジネス」を取った時に、S君はこの右側に位置してんなとか。K君はめちゃロジカルでこの辺か。O君はスタートアップで働いていて左下か。
自分は左上の部分にポジションとって、ここに関してはゼミの中で誰よりも知識と経験蓄えて、それをゼミで還元して、もっとゼミをよくしてこ。とか。これがまさにバリューを出すことだと思う。

③谷口ゼミのみんなにメッセージ

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最後に伝えたいこと。

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約3ヶ月経ったけど、もっと全員が主体的に発言して、ゼミで学ぶことの密度を高めることができると思う。
どんなポジションとって、どうバリューを出していくか。
マッキンゼーの話じゃないけど、ゼミでの発言ゼロは、バリューゼロだと思う。だから失敗にビビらずに、積極的に発言して議論を活性化しよう!

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ありがとうございました〜!
まとめ
・競争せずに、「市場を独占すること」がビジネス成功の勝ち筋。
・個人としても、組織においてポジションをとりバリューを出す。

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