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出店側だけではなく企画の主催者として。

こんにちは。

愛知県豊川市の自家焙煎珈琲豆店「スペシャルティコーヒー蒼(そう)」です。

ハンドドリップコーヒーに特化した移動販売車から始め、現在は、2台の移動販売車でイベントやマルシェの出店を行ったり、豊川インター近くにある店舗(焙煎室)、WEBSHOPを運営しています。


今回は、移動販売をやっているうちに、出店側ではなくイベントの企画(主催者)として徐々に活動を広げていったお話です。



出店場所がないなら作ればいい。

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移動販売車としてイベントへ出店し続けていました。

いろんなイベントへ参加し、コーヒーを淹れ続ける中で見えてきたことが「名古屋や遠方まで行きイベントを探して出店するよりも、自分で何か企画して小さなイベントを地元でやったほうがいいのでは?」と考えるようになりました。

2015年の頃なので、今ほど頻繁にイベントやマルシェがなかった時代。
名古屋には東別院手作り朝市など、大きなマルシェがたくさんありました。特に地元豊川市にはそのようなイベントなどは全くといっていいほどなかったのです。

地元にないから、自分でやってみよう。

それを決意し、誕生したのが、
今では1万人ほどの来場者さまが訪れるイベント「縁en」でした。

2015年11月3日に縁スタート

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豊川で象徴的な場所、豊川稲荷。

東三河で催しがここでできたら。と考えていました。
特別な場所なのでそうそうあの場所でイベントなんてできないだろうと考えていましたが、
だめもとでお願いをしてみたら、まさかのOKをいただき、
2015年11月に初めて本格的に主催をした、
イベント「縁en」の第一回目がスタートしました。

https://en-toyokawa.jimdofree.com

何もわからず唯々「ご縁」を頼って集めた出店者さんで開催した第一回目。想定以上の多くの方が来場していただき、
盛況に第一回目を終えることができました。


縁renをにきっかけに、
「他でも同じようにイベントをやってほしいな」
「こんなマルシェできる?」など、
色んな話が地元豊橋・豊川でご相談受けることが増えていきました。
そして、気づいたら、さまざまなイベントを企画したり運営のお手伝いをするようになりました。

豊橋市政100周年イベントとして豊橋公園で行ったイベント
「アウトドア日和」

忌野清志郎さんゆかりの地、奥三河での初のロックフェス、
「奥三河RainbowRockFes」

地元の神社、「砥鹿神社」での定期開催マルシェ
「しかファミリー」。

など。

本当にたくさんのイベントに携わることができました。


企画する側になって感じたこと。

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企画、運営をやっていく中で思ったのは、
大切なのはいかに継続していくか?ということです。

企画の主催者は、
最初ははじめてだからこそ「こうしたい」「こんなことがしたい」などワクワクで作られていくもの。
第一回目は全力を注ぎ、開催後は達成感でいっぱいになります。
言い換えればへとへとになります。

盛り上がった後に「じゃあ次もやろう!」となるとき、
規模や盛り上がりを継続することの大変さを感じ始めます。
最初は使命感といえるその感覚も、
2回、3回、4回と続けていくにつれて、
徐々に「もっともっとやらなければならない」
「もっともっと盛り上げなければいけない」といった義務感になっていくのです。

飽きてからが本当のマルシェ


8年間、コーヒー屋の仕事しながらも、
仕事としてというより、ライフワークとして、
企画や運営に身を粉にして向き合ってきた結果、
現在、気を付けていることを書きます。

マルシェやイベント運営はいかに継続していくかが重要といいました。
本当の目的は、こういった催しを「きっかけ」に、
日々「継続的」に「個人商店」の価値をお客さまの暮らしにお届けできるようにならないといけないからです。

縁enのようなたまに開催するマルシェというのは、あくまで一時的なイベントであり、その日はイベント目掛けてたくさんの人が来てくれます。
イベント当日は多くのお客さまにお越しいただき、多くの売上を上げることができるかもしれません。

最近は、
縁enの出店者さんはあまり入れ替えをしないようにこころがけています。

催しをきっかけにして、新たな「出会い」や、そのお店の店主さんとの会話による継続的なコミュニケーションを大切にしたいと考えているからです。

極端なことを言ってしまえば、
本当の成功を得るには「目新しさ」ではなく、「飽きてから」が肝心。

イベント当日の一瞬の輝きだけで満足するのではなく、
既製品じゃない手作り品の良さや一点ものの良さを知ったり、
食材や素材にこだわった個人店しか出せない食べ物などの価値にきづいたりとか、
当日「きっかけ」で、そのあとそれがいかにそのお客様にとって価値あるものとして、継続的に暮らしに影響していけるのかが大切だと考えています。

「個人商店」としての存在意義は、お客さまの生活に付加価値を提供することにあります。
それができるのは、イベント当日だけでなく、継続的にお客さまとの関係を深めることができるかどうかです。
このマルシェに出店する方が毎回頻繁に変わってしまったりすると、
本当の「個人商店」の良さをお客さまにお伝えしきれないことが多いのです。

「お客様とのコミュニケーションが大切。」

当たり前のように聞こえますが、
大手チェーン店は既成されたデザイン、サイズ、規格で大量に商品を生産することで、価格的なコストパフォーマンスを発揮します。

その反面、「個人商店」の本当の価値とは、個人店だからこそできる小さな要望への対応やカスタマイズ、コストパフォーマンスという概念を超えた「お客様のニーズに答える、安心感のあるパフォーマンス」が最大の魅力です。

コーヒーもそうです。
うちのような小さなコーヒー豆店だからこそ、
扱える希少で個性豊かなコーヒー豆があるのです。
大手チェーン店では流通量が少なすぎて扱え切れなかったりします。

お客様とのコミュニケーションを通じて、
こういった個人商店ならではの商品の魅力や背景にあるストーリーを伝えることで、商品の付加価値を高めることもできますね。

お客様にとっては「あ、このお店なんだか雰囲気いいな、このお店なんだかごはん美味しいな」とかそんな印象でいいと思っています。

それをきっかけに、「また今度このお店の店舗に行ってみよう」とか「このお店のSNSをチェックするようにしよう」とか、思ってくれることがうれしい成果です。

したがって、縁enというイベントは、お客様と出店者さんの出会いとコミュニケーションを大切にしている、まさに「ご縁」を大切にしているイベントなのです。

来る2023年4月29日には、
第12回目の「縁en -encounter at toyokawainari-」を開催します。

noteを見て気になった方、ぜひ遊びに来てくれたらうれしいです。

現在最新情報はインスタグラムにて発信。


日々「継続的」に「お店」の価値を、
お客さまの暮らしにお届けできるように。

最近は、そんな思いで企画や催しを考えることが多いです。

他にはどんな企画を考えて、日々活動しているのか?

次回はお伝えできたらと思います。


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