創元社note部
夏の原稿どうですか?② ~脱稿間近のあなたから、何もかもがまっしろなあなたまで。段階別おススメ本~

夏の原稿どうですか?② ~脱稿間近のあなたから、何もかもがまっしろなあなたまで。段階別おススメ本~

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梅雨が明け、御堂筋に蝉の声があふれ、天神祭もPLの花火も終わり…
え?まさかとは思いますがもう8月なのですか?え?来週夏コミ?
皆まで言うなという声が聞こえますが、TLにこの言葉が流れはじめましたね。

「入稿しました!問題なければ新刊あります!」

新刊!ありがとうございます!取り置きお願いします!リプを飛ばしながらも
「置いて行かないで」「どうせひとりぼっち」「いっそ問題起これ」ついつい呪詛が零れがち。
脱稿レースも佳境に入り「新刊?地雷です」なんて言ってた人までもが「もしかして脱稿したかも」なんて言い出すまであとすこし。
「テスト勉強なんて全然してないよ」とか、「マラソン一緒にゴールしようね」なんて言葉をいつもいつも信じて気がつけばひとりぼっち。
そんな時期です。

もう諦めちゃおうかなって思うのに印刷所さんの
「まだ締め切り間に合います!」「夏コミあわせOKです」なんて
「おいおいまだいけるのかよ」みたな文言が目に入り、あきらめきれなくて夏。

あ、ご挨拶が遅れました。
「翻訳できない世界のことば」アカウント(@honkoto0407)に時折出没している中の人(も)です。

夏の原稿と闘うみなさまに、何かお役に立てればとおススメ本を紹介にきました。
どういう状態がわからないので、いくつかの段階にわけてみますね。
夏の原稿に追われる方にも、そしてこれから秋の冬の原稿をされる方にも参考になれば幸いです。

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●あとは校正して入稿するだけというあなた

おつかれさまでした。
あと一息とはいえ暑い部屋で集中しているとうっかり水分を取り忘れて熱中症になってしまいます!
そして自分の原稿ばかり見ていると「これ本当に面白いの?」「出さない方がいいんじゃないの?」という魔のループに。
そんな気持ちがむくむくと入道雲のように膨れあがってしまったら、一息入れて気分転換しましょう!

世界で一番美しい海のいきもの図鑑

深海に届く太陽の光で撮られた青の世界と、海の生き物たちのフォルムがわかるように撮られた黒の世界。
ひんやりとした海の世界で涼をとってみては?


東京夜景

夜のひんやりとした空気を感じ…暑いですよね…夜も。東京での夜の散歩のおともにどうぞ。


●もうあとすこしなんだけど、武器や生き物の図版資料が欲しい

ピンポイント過ぎだろうって言われそうですが。
どれも見ているうちに夢中になってしまって時間泥棒になる可能性がありますのでご注意を!

武器の歴史大図鑑

旧石器時代から現代までの世界各地の武器・防具を網羅した壮大なビジュアル図鑑。
アニメや漫画で聞いたことがある武器も。


世界の軍装図鑑 18世紀-2010年

18世紀後半から現代までの各国の主要な軍装・軍服を集成した図鑑。
戦場や任務に応じた軍装、現代のハイテク軍装まで精密イラストで再現しています。


観察が楽しくなる美しいイラスト自然図鑑

かつての博物画の描画法を用いたスケッチ画で自然界を描き出すイラスト図鑑。
昆虫編動物編樹木編野菜と果実編があります。


●プロットはできているけれど、何かひとかけらのスパイスが欲しい

人の生き様や思いから喚起されるものは多いはず。
『世界を変えた50人の女性科学者たち』『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』もおすすめです。

注目すべき125通の手紙

時代を越えて人々の心を動かす手紙125通を厳選、手紙原本と解説を添えて紹介する「手紙の博物館」。
別れの手紙、恋の手紙、詫びの手紙、書いたのも女王陛下から作家、俳優、市井の人たちまで、手紙に込められた彼らの思いに動かされる何かがあるかも。


はじまりが見える世界の神話

20人の専門家たちが紹介する「世界のはじまり」のものがたり。
「魂がどこからやってきて、どこへ帰っていくのか」そんな「この世のはじまり」の物語に感じる何かがあるかも。


●何もかもがまっしろだ

プロット?何それおいしいの?原稿?白いですけど?
でも滾るシチュがイメージが降りてきたら一気に書き上げるぜ!
そんなあなたにはやっぱりこれです<世界を旅するイラストブックシリーズ>
イメージを喚起できる言葉は世界にあふれていますね。

誰も知らない世界のことわざより

「あなたは、私のオレンジの片割れ」(スペイン語)
半分にしたオレンジにぴたりと重なるのはその片割れだけ。
そんな相手を人は見つけることができるのか。
そしてたった一人自分にとっての片割れと人は出会ったとき二人のドラマはどう動くのか。

「あなたのレバーをいただきます」(ペルシア語)
食べてしまいたいくらい、あなたを愛している。
あなたのためなら何でもする。
そんなに深い愛は時に暴走し、時に相手との気持ちの重さの違いに悩むかもしれません。


なくなりそうな世界のことばより

「ヴェヴァラサナ」(ヘレロ語)
本来は「彼らは(あるいは人々は)尊敬しあう」という意味の動詞。
そこから「遠く離れていても気持ちはいつも通じあっている」という意味合いを持たせることができるとか。
どこにいようともお互いを感じ、わかりあえる。そんな温かな気持ち。

「ハンジ」(ハイダ語)
亡くなった人との別れは永遠ではない。
ハイダ族は、故人がいづれ身近なところへと生まれ変わって戻ってくると信じている。
生まれ変わって再び出会うふたり。
長い時間のなかで絆を深めつづけるようなそんなドラマ。


ほらほら何か降りてきましたね?さああとは書くだけです!

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では最後に「夏の原稿どうですか?」

みなさまのご検討をお祈りいたします。
とはいえ身体が資本です。どうぞご無理はされませんように。
よき夏を。

うれしいです!
創元社note部
1892年創業。大阪は御堂筋の近く、本町と淀屋橋の間にある出版社です。東京支店は神保町。新刊情報や、著者インタビューなどをアップします。公式HP→https://www.sogensha.co.jp/