風景のレシピ #15 “捨てられたモノ”| nakaban 1 創元社note部 2022年9月29日 09:43 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #15 “捨てられたモノ”調理時間:9時間材料:捨てられたもの(メイン):ひとつ捨てられたもの(小惑星):適宜建物の角:一角弱い光:適宜標識:ひとつ鳩:1、2羽1.建物の一角を切り取り、弱い光をふりかける。 傷だらけの壁と地面に よく年月を染み込ませる。2.捨てられたモノを置く。 それは絵画、椅子、金管楽器等。 誰かが再び拾い上げ、持ち帰ることもある。3.小惑星のように小さなゴミもばら撒く。 タバコの吸い殻、空き缶、ボタン、切符、トランプのカード等。4.鳩を歩かせて、できあがり。調理のコツ*捨てられモノの発する不思議な存在感は、誰かの人生から切り離された時間の大きさに起因する。散らばるごみが何かを主張するこれが最後の展覧会か鳩は知っているできあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら#1 “眠たい海辺の町”#2 “石と流木のある部屋”#3 “松林の散歩者”#4 “夕景・手・オブジェ”#5 “通り”#6 “木立と川と蜃気楼の町”#7 “Symmetria”#8 “やさしい夕暮れ”#9 “大きな駅”#10 “夜想の海”#11 “橋と暗い渓谷”#12 “階段”#13 ”霧深き日”#14 ”忘れる広場” ダウンロード copy #絵 #創作 #レシピ #風景 #絵画 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban 1