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チャイコフスキーの交響曲5番 4楽章のドキドキ感

クラシック音楽のここが好き

まずは形式美。そして決まった形式の中で、指揮者や演奏家によって違ってくる感じ。指揮者や奏者の曲へ向き合っただろう時間を思い起こさせる時間。曲を聴いて感じるドラマ性。その曲が生まれた背景。そういうのひっくるめていいなと。

かつては下手っぴながら部活などで演奏もしていました。

だから、好きな曲のほとんどは演奏したものや先輩後輩が演奏したもの。偏りまくり。
曲の魅力×思い出。最強です。

チャイコフスキーの交響曲第5番

今日はチャイコフスキーの5番のことを。
通称はチャイ5。

専門的なことは書けません。
あくまで私の主観です。
思い出話が大半です(笑)。

1楽章はどっぷり暗く低い、クラリネット2本の主題から。
クラの低音ってすごく好きなんです。
高音を出すのが苦手だったのもありますが、暖かみと深さがグッとくる。

私がこの曲を最初に聴いたのは、高校の部室に置かれたCDだったと思います。
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮。
確かショルティの写真付のケースで、めちゃくちゃ眼光鋭い、しかも怪しさも感じる、一言で言うと格好いい曲。

部室は当時実質24時間オープンだった(多分)ので、真面目な話からくだらない話まで、部活仲間とチャイ5をかけながら数時間は過ごせたなぁ。

大学へ入り、オケにいた4年の間にチャイ5は2度も演奏会のメイン曲になってます。
ちなみにアマチュアのオーケストラは選曲に困ったらチャイ5かブラームスの1番にするんじゃないかというくらい、人気曲。

1度目の時は1年生で裏方に徹してました。
まだ入部から数ヶ月なのに、同じ係の先輩たちがチャイ5に出てしまうからと、そこそこ責任ある仕事を1年生だけでやるはめに。

だから4楽章は曲調もさることながら、ドキドキ。

曲が終わったら指揮者が何度か出入りする。
お客さんの拍手の雰囲気で終わりのタイミングを決める。最後は暗転もある。
慣れてしまえば型が決まった仕事だし、そして度胸があれば、さらっとできるのだけど、まだよくわかってない1年の夏にはほんとプレッシャーでした。

この自分たちでやるしかないドキドキを共有したおかげか、同じ学年・同じ係の3人の演奏会での結束力は高かったような。

大学2度目のチャイコフスキーは、クラリネットのアシスタントとして。大きな音が必要な場面などに音を足す役割でした。
舞台に乗ってるんだけど、吹いてない場面も多く聴衆でもあるような、不思議な感じ。

4楽章、楽譜をみてみて、さらに合奏が始まって、全然気を抜くところがないパワーが必要な曲なんだ…と気づきます。
ずっと荘厳なメロディから始まって、その後もはりつめたエネルギーを最初から最後まで保った感じで。
お祭り騒ぎのような場面も、何かに勝利したような場面も、ずっと精神的に全力を傾けてる感じ。
リズムでも運指でもいろんな難しい箇所がところどころあって、いろんな意味でドキドキを最後まで継続して終わる。

何度聴いてもいろんな場所でゾクゾクってするんですよね。
メロディの美しさ、1つの終わりに向かってパワーがさらに高まってく感じ。

受験とか何かテンション上げてやらないといけないことがあると聴く曲です^^

偏った好みをこれからも

クラシック全般を語れるほど知識も経験もないので、これからも気ままに自分の思い出とともに好きな曲のことを書こうかと思っています。


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